ファティマの予言とは
20世紀初頭、第一次大戦の最中のイベリア半島はポルトガルの小さな集落「ファティマ」にある日「聖母マリア」が現れ、羊飼いの子ども三人にこれからこの世界で起こることを3つ話したと言われています。これが「ファティマの予言」です。この話は世界的にも有名な都市伝説となり、人類の終わりや宇宙人の出現など、噂が噂を呼んでいます。
ポルトガルにある小さな村ファティマで告げられた
1917年、予言を受け取ったとされるのは、ファティマ村に住む3人の羊飼いの子どもたち、「ルシア」「フランシスコ」「ジャシンタ」です。子どもたちは毎月13日に同じ場所に来るように言われ、そこでマリアから予言の他に、人々の信仰が揺らいでいることや、そのために地獄に落ちて苦しむ霊魂があることを言われます。
全部で3つのファティマの予言がある
合計3つ、マリアはこれから人類が遭遇することを話したとされ、最初とその次の予言についてはすでに公表されていますが、三つ目の予言については現在でも秘匿のままです。
第3の予言はまだ公表されていない
ルシアには三つ目の予言が託されました。そしてこの予言は1960年になるまで秘密にしなければならず、公表するのはそのあとであると言われます。彼女はバチカンに予言の内容を知らせましたが、当時の教皇は絶句し卒倒したほどで、あまりにショッキングな内容からバチカンは公表せず、その後40年にわたって秘密にされました。
ファティマの予言の内容
ファティマの第1の予言
最初に託された予言は大戦の終結です。第一次世界大戦は新型の化学兵器や爆弾などが多く使われた「総力戦」と言われ、そのために各地で多くの犠牲者を出していました。予言は、そんな大戦も1918年の終わり頃までに終わり、平和がもたらされるという内容です。そしてその通りに、1918年11月に第一次世界大戦は終結しました。
ファティマの第2の予言
次の予言では「第二次世界大戦の勃発とその予兆としてヨーロッパで奇妙な光が見える」という内容です。前の予言では「人々の信仰心が神に向けられなければ再び地獄が現れる」と語られており、1939年に第二次世界大戦がドイツのポーランド侵攻によって開戦し、その前年にはヨーロッパでオーロラが見られたと言われています。
2つの予言は的中・人類規模の内容
一つ目と二つ目はどちらも人類規模の災厄についてであり、どちらもその通りになっています。ではバチカンがあまりにショッキングな内容から公表しなかった三つ目の内容とはなんだったんでしょうか。
ファティマの予言とロシア革命
予言と同じ年に遠くロシアでは「ロシア革命」が勃発し、このロシア革命の勃発こそ、第一次世界大戦の終結のトリガーになりました。そしてその結果として、ロシアには共産主義を採用した「無神論政府」であるソヴィエトができました。一方予言ではこの状況を言い当ててあり、ソヴィエトの思想が世界に広まってはならないと語っています。
ロシアの回心とは?
二つ目の予言の中で、ロシアでのソヴィエト政権樹立を警戒する文言があります。ソヴィエト政権は無神論政府なので、協会への弾圧を行なっていきます。まさに、「神に背く行為」ですが、ソヴィエト政権はその後も1991年のソ連崩壊まで続きます。これは予言で言うところの「回心しなかった」ことであり、第二次大戦が予言通りに起こっています。三つ目の予言はソ連の関連する内容なのかもしれません。
ファティマの第3の予言
予言を託された3人の子どもたちのうち、ルシア以外の2名は予言後2年以内に亡くなっています。そしてルシアはマリアから予言を期日に公表するためにこの世に残らなければならないと言われました。
1960年に公開するように言われていた
ルシアに託された三つ目の予言は、公表するタイミングが重要だったようです。マリアが現れた1917年に、最初の二つ同じように公開してはならなかった理由があったのでしょう。
なぜ公表されなかったのか
バチカンの正式発表では、「混乱をさけるため」とされています。予言の内容が教皇の暗殺計画であり、事態が明るみになることによる混乱を避けるためだと。ですが、前の2つが人類規模の生死に関わる話だったのに対して、三つ目が教皇の暗殺ではレベル感が異なるとして、多くの疑問符と、本当の内容を公開するべきとの声が上がりました。
第3の予言は衝撃的なものだった
内容を知った教皇はあまりの衝撃に絶句し卒倒したそうです。ルシア本人は「邪悪な勢力による戦争が起こるが、人と宇宙との力により邪悪は取り除かれる」と予言の内容についてコメントしています。予言の正確な内容自体はいまだに謎に包まれています。
第3の予言~宇宙説~
聖母マリアはファテイマの集落に合計7回出現し、回数を重ねるたびに見物人が増え、最終的に集まった野次馬は7万人とも10万人とも言われています。その際、現実では考えられないような天体ショーが目撃されています。
聖母マリアは7回現れた
最後の7回目の出現の際、とんでもない奇跡が起こりました。雨に濡れた7万人もの見物人達の目の前で、太陽がまるで踊りを踊っているかのように上下運動をはじめ、直前まで降っていた雨で濡れてしまった服がその光と熱で乾いてしまったというのです。
聖母マリアは実は宇宙人?
この太陽が異常な動きを見せるのと同時に“銀色の飛行物体”が見えたという証言があり、マリアの出現にまつわる一連の出来事は「地球外生物や文明との遭遇」とする説が持ち上がったのです。
地球に宇宙人が襲来する
謎が謎を呼び、その真相を巡ってさまざまな憶測が飛び交い、ルシアが言う「宇宙の力によって邪悪が取り除かれる」というのは地球外から「何か」が襲来することと考えられました。その「何か」については当然ながら謎のままです。
第3の予言~世界大戦説~
2017年に自称「神のメッセンジャー」と名乗るホラシオ・ヴィレガスと言う人物が、ある予言をしました。「ファティマ村の奇跡から100年の後、三つ目の世界大戦が起こる」といものです。この人物はアメリカのトランプ大統領の当選を言い当てた人物であり、この発言に注目が集まりました。
第3次世界大戦が起きる?
1980年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世によって、第3の予言について「大西洋と太平洋が火の海になり、その火が大陸を飲み込み、何百万もの人々が命を落とす」という三つ目の世界大戦が起こることを匂わせるコメントが出されています。