ダツは実は美味しい魚!料理法と捌き方をご紹介!ダツは刺さる事故も!

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見た目的に刺身で食べることに抵抗があるかもしれませんが、意外とあっさりサッパリした味わいのダツ。表面の銀色がピカピカと輝き、プクっと張りのあるダツはお刺身にしても美味しく食べることが出来ます。背側の身は少し薄黒く、腹側は透き通るように綺麗な身質です。

作り方

  1. 頭を落とし三枚おろしにします。腹骨を取り、皮は剥いでおきましょう。
  2. 身が薄いので、包丁を斜めにいれて薄めに切ります。(厚さはお好みで。)
  3. 皿に盛ったら出来上がりです。大葉なネギ等の薬味と一緒にどうぞ。

刺身の味の評判

刺身で食べると、あっさりとした太刀魚やカマスに近いものがあるでしょう。新鮮なものは歯ごたえがあり、身が薄くても食べ応えがあります。淡泊で弾力のある魚です。薄造りの方が人気があるようです。

ダツの美味しい料理②干し物

沢山ダツが釣れた時には、ぜひ干物にしてみて下さい。少し手間はかかりますが日持ちもしますし、作ってから冷凍保存をしても、味が落ちることなく美味しく食べることが出来ます。

干物は直接塩を振って作る『振り塩』という方法と、塩水に漬ける『立て塩』という方法があります。今回は『立て塩』での作り方をご紹介します。

作り方

  1. ダツを背開きにし、内臓、エラを取り除いておく。血合いも綺麗にしましょう。
  2. 5〜15%の塩水にダツを入れ、30分〜50分程度漬けておきます。
  3. 水気を切り、キッチンペーパーでよくふき取ったら、干し網に身を上にして並べます。
  4. 風通しの良い日が当たらない場所に干し、表面が乾いたら裏返して、べたつかなくなったら完成です。

1リットルの水に対して50〜150gの塩を入れますが、魚の大きさや厚さ、アブラのノリによっても塩の量や漬けこむ時間が変わってきます。ダツは比較的に身が薄く、アブラののりも少ないので、塩分濃度や漬けこみ時間は少なめが妥当かもしれません。

干し物の味の評判

干物にすれば、皮も美味しく食べることが出来ます。ギュッと味の詰まった美味しい干物は、朝ご飯のおとものもピッタリ。ただ小骨が多いので、小さなお子様には注意です。

ダツの美味しい料理③から揚げ

身がしっかりとしているので、揚げ物にも向いているのがダツ。カラッとした香ばしい風味が、お酒のお供に最高です。ダツが釣れた日にはお試し下さい!

作り方

  1. 三枚におろし皮を剥ぎ、一口大に切ったダツに塩コショウをふり、醤油・酒1対1、にんにく・しょうが少々の汁に漬けて下味をつけます。
  2. 下味がついたら片栗粉をまぶします。
  3. 180度の油で2〜3分程揚げて完成です!揚げすぎると食感がパサッとしてしまうので注意しましょう。

から揚げの味の評判

脂のノリが少ない魚なので、から揚げにしてもしつこくない味が楽しめます。レモンやポン酢を回しかけて、あっさり風味で食べても美味しいです。お腹の部分は骨が多いのですいても良いのですが、そのままにして揚げ時間を長くすれば骨ごと食べることが出来ます。骨がさほど気にならない方はこちらも試してみて下さい。

ダツの美味しい料理④昆布締め

先ほど、お刺身をご紹介しましたが、昆布締めもおススメです。身がギュギュっとしまり、また違う食感になります。画像はお寿司になっていますが、そのまま少しのお塩を付けて食べると、不思議なことに高級なお味に変化します。

作り方

  1. 昆布は固く絞った濡れ布巾で拭いておきます。酢をしみこませたキッチンペーパーで拭いても良い。
  2. サクにしたダツを昆布で挟み、ラップで包みます。
  3. 冷蔵庫で2〜3時間程寝かして完成です。

時間のある時は半日程度寝かしてもOKです。寝かせば寝かす程、身の水分が昆布に吸われてしっかりした食感に変わります。お好みで試してみてください。

昆布締めの味の評判

ダツのあっさり淡泊な身を昆布で締めることにより、ワンランク上のお味に!時間の無い時はサクの状態ではなく、お刺身の状態で昆布に挟むと、より早く食べることが出来ます。挟んだまま丸1日以上たってしまうと、食感が損なわれてしまうので、半日くらいが美味しく食べられるでしょう。

ダツと同じ仲間の魚は?

ダツのあの長い魚体、何かの魚に似ていると思いませんか?そう、サンマとサヨリです。尖がった口と長い体、共通する部分が多い魚です。

サヨリはダツの仲間

サヨリは分類上『ダツ目』の魚なので、ダツの仲間ということになります。しかし比べてみると、体の大きさは違うんです。ダツは大きいもので1mを越えるものもありますが、サヨリは最高に大きくても40cm前後。また、下あごが長いのが特徴です。

サヨリはダツと違い、プランクトンを主食としています。小魚を食べるダツとの違いはそこにもあり、食べるものが違うので歯はダツの方が断然鋭いです。そしてサヨリは昼間活動しますが、ダツは夜行性。似ているようで全く違う生態を持っています。

サヨリについての記事はこちら!

サンマも実はダツの仲間

秋の味覚としておなじみのサンマですが、サンマもサヨリやダツと同じ『ダツ目』の魚なんです。サンマの口を伸ばしたら、ダツに似ているかもしれません。同じ仲間ですが、ご存知の通り全く違う魚です。唯一の共通点は、海面を飛び跳ねるところにあります。

ダツは危険な面もあるけど実は美味しい!

ダツは『目打ち』のように鋭い口を持った危ない魚ではあるものの、ご紹介した通り、料理次第で美味しく食すことの出来る魚なんです。今までは海に放っていた人も、今度釣れた時には注意して持ち帰り、家で食べてみて下さい。新しい発見があるかもしれません。

ですが、ダツが原因の事故は実際に、世界中や日本国内でも起こっています。万が一の時の為にも、頭の片隅にダツの習性や、もしもの時の対処法を覚えておくといいかもしれません。くれぐれも釣りや海のレジャーの際にはお気をつけください!

ダツに似てる!サヨリ釣りの仕掛けやレシピの記事はこちら!