脂がのっていて絶品の白身ですが、鮮度が落ち易い性質があります。できれば、釣ってきたらすぐに調理することが望ましいです。また、これまでお伝えしてきたように、とにかく小骨が多く複雑に入り組んでいるので、つくるものによっては入念な下ごしらえをすることで、釣ってきた奇抜な見た目の魚は極上食材へと生まれ変わります!
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エソのおすすめレシピを紹介
この魚は、下ごしらえ次第でおいしくなります。せっかく釣りに行って持ち帰ったのだから、この極上白身を絶品の魚料理に変身させて心ゆくまで堪能しましょう。ここではおすすめの食べ方についてご紹介してみたいと思います。
エソの刺身
- 材料:エソ
- うろこ、頭を取り、3枚におろし、皮を剥ぎ取ります。
- 3枚に降ろした中骨を除く2枚のうち、小骨が取りやすい肛門よりも後ろの部分(だいたい尾びれ側の4分の1ぐらい)を刺身として使用します。
- 気になる小骨をピンセットで取り除いたら食べやすい大きさに削ぎ切りして完成。骨が気になる残りの部分は、すり身として使用してください。
エソのから揚げ
- 材料: エソ、片栗粉、塩(適量)、揚げ油
- うろこ、頭、内臓を取り、3枚におろします。
- できるだけ小骨を丁寧に取り除きます。どうしても取り除きにくい骨ははものような細かい骨切りをすることで解決できます。
- 片栗粉をまぶし、150℃の油で低温からじっくりと揚げてゆき、色よく揚がったら、皿に盛り付けます。
- 塩を適量ふって完成です。
エソのさつまあげ
- 材料: エソ、しょうゆ(適量)、すりおろし生姜(適量)、味噌(適量)
- エソのうろこ、頭、内臓を取り除き、3枚におろし、目立つ小骨を取ります。
- スプーンでエソの身を皮からこそげ取ります。
- フードプロセッサーか、すり鉢ですり身にします。
- しょうゆ、すりおろした生姜、味噌を混ぜ合わせて味をなじませます。
- さつまあげの形に整えたら、フライパンなどを使い少量の油で揚げます。
- 中まで火が通ったら完成です。
エソのかまぼこ
- 材料: エソ、塩(適量)、酒(適量)、片栗粉(適量)
- エソのうろこ、頭、内臓を取り除き、3枚におろし、目立つ小骨を取ります。
- スプーンでエソの身を皮からこそげ取ります。
- フードプロセッサーか、すり鉢ですり身にします。
- 塩、酒、片栗粉を入れて混ぜ合わせます。
- 直径3cmぐらいの筒状にしてラップにくるみ、その上から水が入らないようにアルミホイルで包みます。
- 20分ぐらい蒸したら、冷めるまでおき、冷めたら好きな大きさに切り分けて完成です。
釣らなくてもエソを食べる!
エソはお店で売っていない魚だからこそ釣ってきて調理することが必要です。しかし、釣りはしない、もしくは調理したくないけれど、エソが味わってみたい方のために、通販などで買える水産加工品や郷土料理をご紹介します。
エソを使った水産加工品
内容量60g×50g。原材料にエソを使用し、きくらげを練りこんで白揚げしてあります。ふわふわのエソのすり身の中にコリコリした食感が加わり、くせになる味わいです。おでんやうどんの具にしても出汁がでて美味しいです。
えそ 生すり身 プレーン
内容量約150g×5袋。味つきの生すり身だから、手軽にどんな料理にも楽しめます。つみれ汁やお魚ハンバーグ、お鍋などの他に、ご家庭でも簡単にさつま揚げが作れます。石臼で練り上げたエソの生すり身は、歯ごたえがよく絶品です。
内容量約135g×3本、原材料は100%エソを使用しています。エソ100%が味わえる数少ない蒲鉾です。山口県萩市の矢次蒲鉾店で代々伝わる昔ながらの製法でつくられた逸品です。ご自宅用はもちろん、ご贈答にもよい品です。
エソの出汁を味わう
エソの煮干
いわしの煮干が一般的ですが、エソの煮干は雑味もなく甘めの上品な出汁が出ます。また、生産量が少ないため高級品で希少価値が高い煮干です。エソの煮干は、いわしのように頭を取らなくても上品で絶品の出汁がでます。
ごまだしうどん
「ごまだし」とはエソのすり身と煎りゴマを混ぜ合わせ味付けしたもので、お湯で伸ばし青ねぎや刻みのりを加え、うどんを入れて食べる大分の郷土料理です。上品なエソの出汁がおいしいく味は絶品です。
エソを釣ってみよう
わざわざ釣りに行くというよりは、かかってしまう外道の魚というイメージが強い魚です。しかしエソは、意外にも高級魚なのです。そこで、ここでは敢えて釣り上げるための方法についてお伝えしたいと思います!
エソは十分楽しい釣り魚
どんなに大物を狙ってもエソしか釣れない、なんていうほど暖かい海ならどこにでもいる比較的釣りやすい魚です。だから、敢えてエソを狙えばきっと手ごたえ十分の釣りが楽しめます。エソを狙えば、ショアジギングは楽しくなります。また、あじの泳がせ釣りでは、エソが面白いように喰らいつきます。
エソ釣りの時期と時間
エソ釣りは、地域にもよりますが春から秋にかけてが狙い目とされています。この海水温が高めの季節に産卵期を迎えるため、丸々と太ったエソが釣れます。夜行性で昼間は海底の砂の中で息を潜めていて夜に表層まで捕食に来るようですが、昼間でも海底近くを狙えば十分釣れます。エソが活発な季節であることもポイントです。
エソを狙うならココ
暖かい海のどこにでもいると言われていますが、浅瀬から少し沖に出た水深100~200mほどの海で、かつ、海底に砂地のある海を好んで棲んでいます。また、季節によっては、小あじやいわしが群れになっているような護岸付近でもたくさん釣れます。
エソの釣り方を紹介
外道の魚と言われリリースされることが多い魚ですが、敢えてエソのベストな釣り方を研究することで楽しくエソを迎え入れてみましょう。反対にエソがかからなくなる方法も見つかるかも知れません!
エソ釣りの仕掛け
肉食のエソは、あじなどの泳がせ釣りでもよく食いつきます。また、ショアジギングならルアーでどんどん釣れます。また、ジェット天秤を取り付けた投げ釣りなら海底近くの釣りが簡単に行えます。
エソ釣りのタックル
引きが強いため、タックルは、できれば強めのものが向いています。全長240m~300mぐらいのロッドで、30gのジグをキャストできる性能があるものなら何でも大丈夫です。しかしながら、何にでもよく食いつく魚なので、あまり考えすぎずにショアジギングなどで使用しているものをそのまま持っていきましょう。
エソ釣りのポイント
浅瀬から少し沖に出た水深100~200mぐらいの海で、かつ、海底が砂底の海を好みます。そのため、エソが好む場所を見つけてから釣りを始めることがポイントとなります。ショアジギングなら、沖のほうに遠投し海底近くを狙うためにしっかりとジグを着底させることがポイントとなります。
エソのおすすめタックルを紹介
どのようなタックルが適しているのでしょうか。今使っているものでだいたいいけます。しかし、先にお伝えしたとおり、大きいもので50cmにもなりどう猛で引きが強いことがあるため、強めのタックルが適しています。そこで、エソにかぎらずショアジギングで使えるタックルの一部を紹介します。
エソのおすすめロッド:ダイワショアジギングロッド スピニング ジグキャスター 97MH
スペックは、標準全長2.93m、仕舞寸法151cm、自重240g、適合ルアー35~90g、適合ライン20~30lbです。遠投性能に優れているため、エソの生息しそうな沖まで届きます。口コミによると40~60gのジグと相性がよく、エソは口が大きいため、大きめのジグを取り付けるのにも最適なロッドです。
エソのおすすめリール:ダイワ スピニングリール 17エクセラー 4000H
スペックは、巻き取り長さ101cm(ハンドル1回転あたり)、ギア比5.7、自重405g、最大ドラグ力8kg、PEライン標準巻糸量3号-250m、4号-180mです。マグシールドを採用した防水・耐久性に優れたリールです。ハンドルも大きめで引きの強いエソ釣りに最適です。
エソのおすすめライン:シマノ PEライン オシア ジガー MX4 ライムグリーン PL-O
PEライン3号、全長300m、ライムグリーン。ショアジギングには、あたりを感じやすいPEラインの使用をおすすめします。オシア ジガーMX4は、一般的なPEラインよりも低伸度だから高感度が味わえます。耐久性にも優れ、糸捌きもしやすいと人気です。歯が鋭くどう猛なエソを釣るなら耐久性のあるラインがおすすめです。
エソが釣れるスポットをご紹介
県別なら沖縄県がNo.1
沖縄は海水温が高いため、夏よりも、春と秋によく釣れます。平均サイズは、全国に比べて少し小ぶりです。高知県は2位、和歌山県は3位です。また、サイズが大きいエソがよく釣れるのは長崎県や和歌山県で、いずれも郷土料理にも使用することが多い県です。
宮崎県のエソ釣りスポット
郷土料理にもエソを使うことが多い宮崎県ですが、日南市の大島では、とにかくどんどん釣れます。目井津港から船が出ています。エソ釣りに出かけるアングラーは稀なようですが、青物を狙っても期待はずれでエソばかり釣れるという声の多いスポットです。
エソがターゲットなら楽しい!
外道の魚という言うなかれ。いっそのこと、釣り方を知ってエソ釣りの達人をめざしてみるのも楽しいです。敢えてここを狙えば、エソばかり釣れてイライラするなんて必要もなくなります!だって白身が絶品の高級食材なんです。そう思うと、奇抜な見かけもだんだんかわいらしく見えてきます!