上質な白身魚の甘鯛を酒蒸しにすると、ふわっふわの身と濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。箸が止まらなくなること間違いなし、晩酌にもよく合うため、居酒屋などでも重宝されているメニューでもあります。
- 用意するもの:昆布、酒1カップ、酢少々、醤油少々、塩少々、ネギ
- 甘鯛の内臓とウロコをとってから塩を少しふり、10〜20分ほど置く。
- 深めの皿などに昆布を敷き、甘鯛を乗せ、酒、酢、塩を適量加えて蒸し器で蒸し焼きにする。
- およそ20分程度蒸せば完成です。
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甘鯛のさくら葉蒸し
蒸し料理の中で少し変わったメニューをご紹介します。甘鯛のさくら葉蒸し、旨味と上品な口当たりの甘鯛と、さくらの豊かな香りが絶妙なハーモニーを生み出します。見た目もたいへん美しいので、おもてなし料理としても重宝します。
- 用意するもの:さくらの葉の塩漬け、さくらの花の塩漬け、昆布、道明寺粉、食紅、和風だし300cc、砂糖小さじ2、薄口しょうゆ大さじ1、塩適量、水溶き片栗粉、山わさび(もしくはおろしわさび)
- 桜の葉、花を20分ほど水につけ塩分を抜く。
- 甘鯛をウロコを落として三枚におろし、軽く塩をふって10分〜20分ほど置き、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
- 和風だしで道明寺粉と食紅をといてラップし、レンジで加熱する。
- 和風だし、砂糖、薄口しょうゆを合わせて弱火で5分ほど加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつける。
- 4で作った道明寺粉を適量広げ、甘鯛切り身を一口大へ切って乗せ、塩抜きしたさくらの花をのせて包み、塩抜きした桜の葉で挟み包む。
- 蒸し器へ昆布を敷き、桜の葉で包んだ甘鯛をのせて蒸す。
- 皿へ乗せ、5で作ったあんをかけ、山わさびを乗せて完成。
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甘鯛のさばき方講座
基本的な甘鯛の三枚おろし手順をご紹介します。見ていると簡単ですが、いざ初めて自分が魚を捌こうとした時、思うように手順が浮かばず困ってしまう方が多いかと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
さばき方手順
- ヒレをえらにしまい、ウロコを包丁ですき引きする
- 腹を上に向けえらを開き包丁を入れ、えら先を切ってかま下から包丁を入れて尻まで切り、えらと一緒に内臓をとる
- 血合いに包丁を入れ、ウロコ、腹の血合いを洗い、よく水気をとる
- 胸ビレ、腹ビレが頭側につくように斜めに包丁をいれ、中骨を切る
- 裏返し、同様に包丁を入れ、頭を切り落とす
- 腹から中骨に沿って包丁を入れ、尾の手前に包丁を入れ、半回転させて背から中骨に沿って包丁を入れる
- さらに半回転させ、中骨に沿って関節を切り、片身をはがす
- 裏返し、背から中骨に沿って包丁を入れ、尾の手前に包丁を入れる
- はがした身に逆さ包丁を入れ、包丁をすき上げて腹骨をすいて皮一枚になったら、包丁を立てる
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さばき方動画
甘鯛の干し物の作り方
レシピでもご紹介した甘鯛干物の作り方です。一言で干物といっても、魚によって煮干し、一夜干し、みりん干しなどの種類があり、ある程度のバリエーションを覚えて置くと料理の幅がグッと広がります。ここでは3種類の手順をご紹介します。
甘鯛の塩干し
もっとも基本的な干物は塩干しです。レシピでも紹介していますが、よりシンプルな基本中の基本の手順をここでご紹介させていただきます。干物を理解することで、甘鯛の旨味を最大限に活かしたおいしい料理を作ることができるようになります。
- 用意するもの:塩水(濃度13%程度)、干物籠
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水1リットルに対し塩130グラムの割合で溶かします。一般的な海水は3%程度なので、かなり塩分は強めになります。
- 甘鯛のウロコを落とし、背開きにして内臓をとり、血合いを丁寧に洗い流します。
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背開きにした甘鯛を塩水へ40〜60分ほど漬け込み、その後取り出してからキッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る。
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甘鯛を干物籠に入れ、日当たりの良いところにかけて6時間〜半日程度干す。表面が完全に乾いたら完成です。
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甘鯛の一夜干し
一夜干しは通常の干物と違い、表面を完全に乾燥させることがなくしっとりとしています。焼いたり、煮たり、旨味が凝縮されていて且つジューシーな味わいを楽しむことができます。その名の通り、一晩で作れるのでぜひ試してください。
- 用意するもの:塩水(10%程度)
- 水1リットルに対し塩100グラムの割合で溶かします。
- 甘鯛のウロコを落とし、背開きにして内臓をとり、血合いを丁寧に洗い流します。
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背開きにした甘鯛を塩水へ60分ほど漬け込み、その後取り出してからキッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る
- キッチンペーパー等で包み、その上からラップを巻いて冷蔵庫で半日程度寝かせて完成です。
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甘鯛のみりん干し
淡白な身と上質な脂、旨味成分を持っている甘鯛は、みりん干しにすると病み付きの味わいになります。軽く焼いて食べるも良し、しっかり目に焼いて食べると、甘鯛の旨味、みりんの甘み、そして香ばしい香りが鼻を抜けてゆき、とても美味しいのでオススメです。
- 用意するもの:みりん200cc、酒100cc、うすくち醤油100cc、砂糖大さじ1
- ウロコを落とした甘鯛を三昧におろします。
- みりん、酒、うすくち醤油、砂糖を合わせて2時間〜3時間ほど漬けます。
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干物籠に入れて半日ほど干して完成、焼いて白ごまをかけて食べるとより香ばしさが増します。干物籠がない場合は、キッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で1日ほど置く方法もあります。
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甘鯛を釣ってみよう!
とても美味しい高級魚の甘鯛、やはり市場で買うと高いため、自分で釣って食べる人もたくさんいます。中には「甘鯛は釣り人の特権!」と言っている人もいるくらいです。では、どうすれば甘鯛は釣れるのか、基本的な釣り方をご紹介いたします。