甘鯛の料理方法別レシピ18選!刺身から鱗料理まで一気に紹介!

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揚げ物の王道といえば唐揚げです。甘鯛は低脂肪で旨味が豊富で、揚げ物にすると身がホクホクフワフワ、衣を上手に作れば外はサクっとした食感が美味しさを際立てます。素材が非常に優秀なため、衣は薄くして素材の味を活かします。

  1. 用意するもの:小麦粉、片栗粉、塩適量、濃口醤油適量、付け合わせ(かぼす、
  2. 甘鯛を三枚におろし、一口大に切った切り身へ醤油を数滴ほど不均一にまぶす。醤油をまんべんなく塗るのも良いですが、今回は敢えて不均一にします。味にムラが出ることで、口にするたび味に変化が置きて美味しく感じられます。
  3. 片栗粉3:小麦粉1の割合で混合し、甘鯛の切り身全体へまんべんなくまぶします。
  4. 180度程度の油で揚げ、カラッと揚がれば出来上がり。お皿に盛り付けて塩を少量ふりかけたら完成です。付け合わせにかぼすやレモンを添えたり、ゆず皮をふりかけるのも良いです。

甘鯛の松笹揚げ

松笠揚げという調理法があります。甘鯛のウロコをのこしたまま揚げることでウロコが立つため「ウロコ揚げ」と呼ばれたり、まるで花びらが開いたような見た目になることから「花揚げ」とも言われています。

  1. 用意するもの:片栗粉、塩適量(粗塩やミネラル塩でも可)
  2. 甘鯛を三枚におろし、切り身を一口大に切ってから身の部分のみ片栗粉をまぶす。ウロコはそのまま、片栗粉も何もつけません。
  3. 180度程度の油で揚げ、ウロコに色がついてきたらひっくり返して火を通す。
  4. 衣がカラッと揚がれば出来上がり、お皿へ盛り付けて完成です。塩をまぶして食べるのも良いですが、抹茶塩につけて食べるのも美味しいです。

甘鯛のあんかけ

サクサク衣にもっちりホクホクの白身、甘鯛の唐揚げは絶品ですが、さらに一手間を加えることで格段に料理のクオリティが上がります。ここでは甘鯛の唐揚げを使った和風あんかけをご紹介します。

  1. 用意するもの:しめじ、たまねぎ、きくらげ、にんじん、片栗粉、和風だし500cc、酒大さじ3、醤油大さじ3、みりん大さじ3、塩少々
  2. たまねぎをスライス、にんじんを薄いイチョウ切りにします。きくらげが乾燥モノの場合は水で戻しておき、大きいものは適度に切っておきます。
  3. フライパンでたまねぎ、にんじん、きくらげ、しめじを軽く炒めたら、出汁を入れて酒と醤油、みりんを入れながら煮はじめ、味を見ながら塩で加減を調整します。
  4. 水溶き片栗粉を入れ、とろみがついたらあんかけのあんが完成です。
  5. 続いて甘鯛の唐揚げを作り、あんをかけて完成です。

甘鯛【蒸し物】おすすめレシピ3選!

焼く、煮る、生食、そして蒸し料理はいかかでしょうか。蒸し料理は煮物と少し似ていると思われがちですが、調理法は大きく異なります。蒸し料理は甘鯛の素材の味をそのまま身に残し、しっかりとした味わいの身と他の素材の味付けとの不均一さが美味しさを掻き立てます。

甘鯛の茶碗蒸し

まずは、蒸し料理といえばこれ、茶碗蒸しです。ぷるんとしたたまご出汁に、旨味が詰まった甘鯛の身が上品さを醸し出します。出汁、甘鯛、卵、美味しいものしか入っていません。甘鯛の旨味をより強調するため、甘鯛を数日寝かせて水分を飛ばします。

  1. 用意するもの:卵2個、カツオだし350cc、みりん少々、塩少々、醤油少々、しいたけ、銀杏、三つ葉、ゆず皮
  2. 甘鯛を三枚におろし、ウロコを落とした切り身に少量の塩をまぶして10分ほど置く。
  3. 水分が出たらキッチンペーパーなどで拭き取り、新しいキッチンペーパー等でくるんで冷蔵庫へ入れる
  4. 3日〜1週間ほど置いたら冷蔵庫から取り出し、一口サイズに切っておく。
  5. 卵をコシを切りながら混ぜ、カツオだし、みりん、塩、醤油を少しいれながら混ぜ、甘鯛の切り身と薄くスライスしたしいたけ、銀杏を器に入れる。三つ葉とゆず皮を一番上にのせて蒸し器で15分ほど蒸したら完成です。

甘鯛の酒蒸し

上質な白身魚の甘鯛を酒蒸しにすると、ふわっふわの身と濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。箸が止まらなくなること間違いなし、晩酌にもよく合うため、居酒屋などでも重宝されているメニューでもあります。

  1. 用意するもの:昆布、酒1カップ、酢少々、醤油少々、塩少々、ネギ
  2. 甘鯛の内臓とウロコをとってから塩を少しふり、10〜20分ほど置く。
  3. 深めの皿などに昆布を敷き、甘鯛を乗せ、酒、酢、塩を適量加えて蒸し器で蒸し焼きにする。
  4. およそ20分程度蒸せば完成です。

甘鯛のさくら葉蒸し

蒸し料理の中で少し変わったメニューをご紹介します。甘鯛のさくら葉蒸し、旨味と上品な口当たりの甘鯛と、さくらの豊かな香りが絶妙なハーモニーを生み出します。見た目もたいへん美しいので、おもてなし料理としても重宝します。

  1. 用意するもの:さくらの葉の塩漬け、さくらの花の塩漬け、昆布、道明寺粉、食紅、和風だし300cc、砂糖小さじ2、薄口しょうゆ大さじ1、塩適量、水溶き片栗粉、山わさび(もしくはおろしわさび)
  2. 桜の葉、花を20分ほど水につけ塩分を抜く。
  3. 甘鯛をウロコを落として三枚におろし、軽く塩をふって10分〜20分ほど置き、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
  4. 和風だしで道明寺粉と食紅をといてラップし、レンジで加熱する。
  5. 和風だし、砂糖、薄口しょうゆを合わせて弱火で5分ほど加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつける。
  6. 4で作った道明寺粉を適量広げ、甘鯛切り身を一口大へ切って乗せ、塩抜きしたさくらの花をのせて包み、塩抜きした桜の葉で挟み包む。
  7. 蒸し器へ昆布を敷き、桜の葉で包んだ甘鯛をのせて蒸す。
  8. 皿へ乗せ、5で作ったあんをかけ、山わさびを乗せて完成。

甘鯛のさばき方講座

基本的な甘鯛の三枚おろし手順をご紹介します。見ていると簡単ですが、いざ初めて自分が魚を捌こうとした時、思うように手順が浮かばず困ってしまう方が多いかと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

さばき方手順  

  1. ヒレをえらにしまい、ウロコを包丁ですき引きする
  2. 腹を上に向けえらを開き包丁を入れ、えら先を切ってかま下から包丁を入れて尻まで切り、えらと一緒に内臓をとる
  3. 血合いに包丁を入れ、ウロコ、腹の血合いを洗い、よく水気をとる
  4. 胸ビレ、腹ビレが頭側につくように斜めに包丁をいれ、中骨を切る
  5. 裏返し、同様に包丁を入れ、頭を切り落とす
  6. 腹から中骨に沿って包丁を入れ、尾の手前に包丁を入れ、半回転させて背から中骨に沿って包丁を入れる
  7. さらに半回転させ、中骨に沿って関節を切り、片身をはがす
  8. 裏返し、背から中骨に沿って包丁を入れ、尾の手前に包丁を入れる
  9. はがした身に逆さ包丁を入れ、包丁をすき上げて腹骨をすいて皮一枚になったら、包丁を立てる

さばき方動画

甘鯛の干し物の作り方  

レシピでもご紹介した甘鯛干物の作り方です。一言で干物といっても、魚によって煮干し、一夜干し、みりん干しなどの種類があり、ある程度のバリエーションを覚えて置くと料理の幅がグッと広がります。ここでは3種類の手順をご紹介します。

甘鯛の塩干し 

もっとも基本的な干物は塩干しです。レシピでも紹介していますが、よりシンプルな基本中の基本の手順をここでご紹介させていただきます。干物を理解することで、甘鯛の旨味を最大限に活かしたおいしい料理を作ることができるようになります。

  1. 用意するもの:塩水(濃度13%程度)、干物籠
  2. 水1リットルに対し塩130グラムの割合で溶かします。一般的な海水は3%程度なので、かなり塩分は強めになります。
  3. 甘鯛のウロコを落とし、背開きにして内臓をとり、血合いを丁寧に洗い流します。
  4. 背開きにした甘鯛を塩水へ40〜60分ほど漬け込み、その後取り出してからキッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る。
  5. 甘鯛を干物籠に入れ、日当たりの良いところにかけて6時間〜半日程度干す。表面が完全に乾いたら完成です。

甘鯛の一夜干し

一夜干しは通常の干物と違い、表面を完全に乾燥させることがなくしっとりとしています。焼いたり、煮たり、旨味が凝縮されていて且つジューシーな味わいを楽しむことができます。その名の通り、一晩で作れるのでぜひ試してください。

  1. 用意するもの:塩水(10%程度)
  2. 水1リットルに対し塩100グラムの割合で溶かします。
  3. 甘鯛のウロコを落とし、背開きにして内臓をとり、血合いを丁寧に洗い流します。
  4. 背開きにした甘鯛を塩水へ60分ほど漬け込み、その後取り出してからキッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る
  5. キッチンペーパー等で包み、その上からラップを巻いて冷蔵庫で半日程度寝かせて完成です。

甘鯛のみりん干し

淡白な身と上質な脂、旨味成分を持っている甘鯛は、みりん干しにすると病み付きの味わいになります。軽く焼いて食べるも良し、しっかり目に焼いて食べると、甘鯛の旨味、みりんの甘み、そして香ばしい香りが鼻を抜けてゆき、とても美味しいのでオススメです。

  1. 用意するもの:みりん200cc、酒100cc、うすくち醤油100cc、砂糖大さじ1
  2. ウロコを落とした甘鯛を三昧におろします。
  3. みりん、酒、うすくち醤油、砂糖を合わせて2時間〜3時間ほど漬けます。
  4. 干物籠に入れて半日ほど干して完成、焼いて白ごまをかけて食べるとより香ばしさが増します。干物籠がない場合は、キッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で1日ほど置く方法もあります。

甘鯛を釣ってみよう!  

とても美味しい高級魚の甘鯛、やはり市場で買うと高いため、自分で釣って食べる人もたくさんいます。中には「甘鯛は釣り人の特権!」と言っている人もいるくらいです。では、どうすれば甘鯛は釣れるのか、基本的な釣り方をご紹介いたします。

甘鯛のタックル

基本的に甘鯛は海底に生息し、群れを成さないために釣るのが難しい魚です。水深30メートル以上の深いところにいることが多く、場合によっては水深100メートル以上の深さに住んでいることもあるため、しっかりと準備をしておく必要があります。

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出典:Amazon

ロッドは錘負荷30〜50号、長さ2メートル前後、小さいアタリを取ることができるように7:3がオススメです。100メートルに対応するためには手巻きよりも電動リールのほうが良く、終日持つため軽量ロッドが負担が少なく済みます。

甘鯛の仕掛け

ヤマシタ(YAMASHITA) 船テンビンK型 1.8mm35cm

出典:Amazon

片テンビン仕掛けという仕掛けがオススメです。80号くらいの片テンビンを使用し、仕掛けは2メートル程度の2本バリにします。場合によっては3メートルの3本バリでも良いです。餌は主にオキアミを使用します。通販サイトには完成仕掛けも多くあるため、初心者はそちらを選ぶのも良いです。

甘鯛の釣り方

モーリス(MORRIS) グラン VAS-41アマダイ仕掛 2m スタンダード 4号

出典:Amazon

錘が海底まで着底したら1メートルほど巻き上げ、竿の角度を水平以下で維持します。定期的に緩やかに誘い上げて戻す作業をゆっくり繰り返します。甘鯛のアタリは小さく、コツンとアタリを感じたらゆっくりと合わせ、引いているようであれば電動リールで巻き上げます。

甘鯛を知れば料理が楽しくなる!

高級魚として知られる甘鯛、18種類のレシピをご紹介しました。上品な白身と濃厚な旨味は一度は試したい秋〜冬の味覚です。どうせなら自分で釣ってみて、お気に入りのレシピを試してみても良いと思います。釣りたてならば鮮度抜群ですから、刺身から焼き物、煮物や揚げ物など自由自在です。

また、甘鯛を釣る際は長期戦になることが多いです。そして寒い時期でもありますので厚着をして風邪をひかないように気をつけましょう。苦労して釣った甘鯛は市場で買うものと比べて格段に美味しいはずです。

甘鯛以外の鯛も美味しい!