アジングのリーダーを知ろう
釣りにおいてラインというのは、ロッド、リールと並んで欠かすことのできないアイテムです。アジングの場合だと、直径約0.1mm~0.2mmというとても細いラインを使用するので、ちょっとした素材の違いで色々な変化が起きます。変化に対応するためのアイテムとしてリーダーがあるともいえます。
アジングで極細ラインを使用するならリーダーは欠かせない
リーダーとはショックリーダーとも呼ばれていますが、組むことにより得られる効果がたくさんあります。まず、障害物の擦れによるラインブレイクを太いリーダーを使うことで防ぐことができます。また、伸縮性がないラインの先端にリーダーを組むことにより、急な魚のアタリの衝撃によるラインブレイクや身切れ、バラシを防ぎます。
アジングでリーダーを使用する魅力
アジはアタリがあっても針が掛かりにくい魚なので、こちらであわせる必要があります。そこで、感度を上げるために伸びが少なくて細いラインを使うのですが、欠点として障害物の擦れや急な衝撃に弱くなります。また、アジは口が弱くてラインに伸縮性がないと身切れしやすいのです。リーダーを使用することでこれらの欠点を補うことができます。
PEラインとエステルラインにはリーダーを使おう
アジングでは主にナイロンとフロロとPE、エステルの4種類のラインが使用されています。この中で、リーダーを組む必要があるのは、PEとエステルとなります。ナイロン、フロロはそのまま直結で使用できます。それぞれのラインに長所と短所があるので、状況や好みで使用ラインの選択が変わります。
扱いやすく初めての方でも使いやすいナイロンライン
しなやかで扱いやすいのでトラブルが発生しにくく、値段が安いので初心者の方がよくお勧めされるラインです。伸縮性があるので急な衝撃に強くて魚がばれにくく、比重が水に近くてゆっくり沈む特徴があります。他のラインと比べると、感度は低くて劣化がしやすいです。メインラインとしての他、リーダーラインの素材としても扱われています。
感度と耐久性に優れたフロロカーボンライン
感度の良さと寝ズレの強さが特徴のラインです。アタリをとってしっかりとあわせる状況やボトムの障害物を感じながら探る釣りに適しています。比重が重くて沈みやすいので、風や波がある時でも扱いやすいです。ただし、ラインが固いのでトラブルが起きやすく飛距離がでにくいです。ナイロン同様、リーダー素材としても扱われています。
細くて引っ張り強度が1番強いPEライン
ポリエチレン素材が編み込まれたラインで、伸縮性がほぼないのでリーダーでクッション性を持たせることが必須ですが、その恩恵として圧倒的な感度があります。引っ張り強度が非常に優れているので、他のラインよりも同じ強度でより細くできます。しなやかで飛距離がでやすくて、比重が軽く水に浮きやすい特徴があります。
ただし、糸自体が軽いために風の影響を受けやすいです。PEラインは糸がたわんでいると、感度が0になります。また、ラインにコシがなく竿やガイドにまとわりつきやすいので、トラブルを発生しにくくするPEライン対応のガイドが使われているロッドが推奨されています。また、固い障害物の擦れには非常に弱いので要注意です。
感度がよくて飛距離がでるエステルライン
ポリエステル素材のラインで、PEとフロロの特徴の間を取ったようなラインです。感度がよく比重が重いので風や波があっても扱いやすいです。また、軽いワームでもラインの重さを利用して沈めることができます。ただし、あまり伸びない性質なので瞬間的な衝撃に弱くリーダーが必須となります。ドラグは、他のラインより弱め設定推奨です。
リーダーを組んで直結時の弱点を回避
リーダーを組んだ後に、ワーム針であるジグヘッドを結ぶことになりますが、この結び目のコブ部分がラインによってはとても弱い状態になります。ナイロンやフロロの場合は伸び率があるのでアタリ時の引っ張りに対してある程度は対応できますが、伸び率が低いエステルラインは不安があると言わざるを得ません。
ほぼ伸びないPEラインは、引っ張り強度に優れているので衝撃によって結び目部分が切れるということは起こりにくいのですが他のラインよりも傷にはとても弱いです。アジングの場合だと扱うラインが細いので、少しの擦れでも大きなダメージとなります。リーダーを組むことにより結び目の防御力を高めることにもつながります。
アジングリーダーの素材の種類
伸びが少ないPEラインとエステルラインにリーダーを組むことにより、障害物の擦れ強化と、クッション性により瞬間的な衝撃に対応することができます。そして、ラインブレイク対策の他に魚のバイトを弾きにくくしたり、ばらしにくくする効果もあります。感度や操作性にも影響がでるので、状況に合わせて最適なリーダーを選びましょう。
フロロカーボンリーダーは感度がいい
ナイロンと比べると感度がとてもよく、伸びが少ないのでフッキング力が伝わりやすいです。アタリにアワセを入れてフッキングしていく場合は感度に優れたフロロに軍配があがります。アジングは、フッキングの出来で釣果が大きく変わることがあるのでフロロが主流となっています。根ズレにも強く沈みやすいので、ボトム付近を狙うのにも最適です。
ナイロンリーダーは魚の引きに強い!
伸縮性があるナイロンラインをリーダーにすることで、急な衝撃にとても強くなります。リーダーが伸びることにより魚のバイトを弾かずにフッキングに持ち込むことができ、ファイト中もばらしにくくなります。感度よりも魚のかかりやばれにくさを優先するときや向こうアワセでのフッキングを狙うときにはナイロンの特性が活きます。
リーダーの素材それぞれのメリットデメリット
フロロカーボンは、感度がよく障害物の擦れにとても強いです。デメリットは、ナイロンよりも飛距離がでにくく価格が高値になります。ナイロンは、飛距離がでやすく急な衝撃に強いです。そして、低価格なのも魅力です。欠点は、フロロよりも感度が劣り傷に弱い点と、劣化が早いので巻替えを頻繁に行う必要がある点が挙げられます。
アジングリーダーの太さの選び方
適切なリーダーの太さで釣りをしないと、ワームの動きに影響がでてしまったり、ふとしたことでラインブレイクしやすくなってしまいます。一般的に、アジングで使用されているラインの太さを基準にして選びましょう。
アジングリーダーの太さは狙う大きさによって変わる
リーダーの太さは1号が標準的な太さです。小型サイズのアジはもちろんのこと、良型アジがかかってもある程度戦うことができます。初心者の方にもおすすめな太さです。そこから状況に合わせて、小型が多ければ0.8~0.6号、大物がかかりそうなら1.2号を選択して下さい。
アジングリーダーはラインの太さに合わせよう
メインラインとなるPEラインとエステルラインですが、一般的には、0.3号~0.4号がよく使用されています。それに合わせるリーダーの太さは、0.8号~1.2号を選んでいくとよいでしょう。
障害物の心配がなく、時期的にアジのサイズが大きくないときにはメインライン0.2号でリーダーを0.6号以下にすることにより感度や操作性があがります。ただし、細くなるほど扱いがシビアになり些細な事で糸が切れやすくなります。
アジングリーダーはタックルとのバランスが大切!
ロッドには固さの違いがありますが、固いと投げれる重さの幅が広く、柔らかいと飛距離がでて軽いものも扱いやすいです。また、ロッドには大物用だったり小型をたくさん釣るのに適していたりと得意な強さがあります。基本的な太さは、強めで重いものを投げれるロッドは太く、軽いものを扱うのに特化したロッドは細めの設定になります。
アジングリーダーの長さの選び方
1g前後のジグヘッドで釣りをするアジングは、リーダーのラインの長さで大きく変わります。感度やアジの掛かりやすさ、沈み方や障害物耐性に影響がでるので、状況に合わせて長さを調整しましょう。
リーダーの長さは釣り場を確認して決めよう
リーダーの長さは、30cmが目安となります。そこから、釣りをする場所やシチュエーションで最適な長さが変わります。また、リーダーの最適な長さというのは人によって好みがあります。例えば、ガイドの中にラインとリーダーの結び目が入るのを嫌う人は、短めにする傾向があり15cmくらいにする方もいます。
日中で水質がクリアな場所
日がでていて、水が透き通っている場合はアジの視界も良好であるということです。色がついているPEラインは、アジにラインの存在感を与えて警戒心を与えてしまい騙しにくくなってしまいます。そこで、クリアカラーのリーダーを結ぶことによりアジにラインの存在感を気づかせにくくすることができます。
テトラポッドや底に固い障害物がるある場所
コンクリートや岩にラインが触れると擦れて傷がついてしまいます。細いラインを扱うので、どのラインでも気を付けたいのですが特にPEラインは非常に擦れに弱いので固いものがある場所は非常に不向きです。そこで、擦れに強いフロロのリーダーを長めに結ぶことによって固いものに触れてもある程度は耐えることができるようになります。
アジングリーダーはロッドとの相性が重要
ロッドにも、長さや固さや曲がり具合の違いなので色々な種類が販売されています。なので、最適なセッティングというのはロッド1本ごとに行う必要があります。さらに、ティップ(竿先)部分でも一般的なチューブラと柔らかいソリッドの2種類があります。使用感というのは、ロッドとラインとリーダーの総合的なバランスによります。