お腹周りにはたくさんの骨が残っているので、取り除いていきます。中骨がついてた辺りから腹ビレのほうに向かってそぐように包丁を入れていきます。先に腹骨の付け根に少し切れ目を入れてから切っていくと身が崩れにくくなります。
捌き方手順7《皮を剥ぐ》
3枚おろしができたら、皮を剥いでいきます。ここからは刺身包丁へ変えて切っていくとやりやすいです。尻尾を指で押さえて、付け根から軽く皮へ向かって包丁を入れます。包丁の腹の部分を皮にぴったりと張り付けるようゆっくりと抑え気味で剥いでいきます。
捌き方手順8《小さな骨を取る》
皮まで剥いだら、最後に腹骨付近に血合い骨が残っていることがあるので、指で骨があるか確かめながらピンセットなどで抜いていきましょう。特に小さなお子様がいる場合、骨が喉に引っかかってはいけないのでしっかりと骨がないか確認しましょう。
魚を捌く際に役立つアイテムをご紹介!
鱗を取る際に便利なアイテムです。包丁の背でも鱗は取れますが、この鱗取りを使うと包丁より簡単に鱗を取ることができます。またどうしても鱗を取る場合に鱗取りがないという場合はペットボトルのキャップで鱗を取ることもできます。
魚を下ろした後、中骨や血合い骨が残っている際に役に立つ骨抜き用ピンセットです。つかむ部分が普通のピンセットより大きいので、大きな骨から小さな骨まで取るのが楽になり、力も入れやすいため骨を抜くには合って損はないアイテムになっています。
刺身を造る際に必要な包丁、刺身包丁です。普通の包丁を使用するよりキレイな切り身になるので、刺身など魚を薄く切る際は刺身包丁を使用しましょう。魚を捌いた包丁でそのまま切り身まで着るより切り身を切る際に刺身包丁へ変えることで清潔感もあるのでお勧めです。
イシモチは刺身以外でも食べられる
イシモチは刺身で食べてもおいしいですが、刺身以外でも美味しく食べることができます。例えば煮付け塩焼きはもちろん、唐揚げやアクアパッツァなどたくさんのレパートリーがあります。いくつかご紹介したいと思います。
イシモチの煮つけ
魚といえば煮つけと思う方が多いのではないでしょうか。イシモチも煮つけにすると、とてもおいしく食べられます。砂糖・醤油・酒・みりんと他の魚と同じように味付けして煮つけにしてもいいですが、梅干しとショウガを入れて甘辛くすると、臭みを抑えることができます。
イシモチの塩焼き
内臓を取ったイシモチを焼く1時間前に塩を振ってキッチンペーパーにおいておくと、余分な水分が抜けるので塩焼きをする前にひと手間加えておきましょう。シンプルに塩焼きはイシモチ本来の味も味わえるのでお勧めです。
イシモチの酒蒸し
蒸し器を使わず、フライパンで作るので、簡単に作ることができます。白菜をフライパンに敷き、酒と水を入れ沸騰させ、野菜の上にイシモチを置いて蒸します。フライパンなので、短時間で蒸せるため時短にもなりとても美味しく召し上がれます。
イシモチを使ったアレンジ料理はこちら。
イシモチは普段皆さん知らずに食べている
イシモチは釣って食べるもの、と思いますが、昔から多くの人に親しまれてきた食用魚なんです。また加工品にも多く使われており、代表的なものは「かまぼこ」の原料にもされていることがあります。かまぼこは味の良さだけでなく、加熱した時時でも弾力が残るのが特徴ですが、イシモチの身にもその性質があるため原料に使われているのです。
イシモチの刺身を食べる時の注意点
イシモチだけではなく魚には寄生虫がついていることがあります。魚の種類によって寄生の多少はありますが、刺身で食べる際は、どの魚でも気を付けなければいけません。万が一寄生虫がついたままの刺身を食べると、激しい腹痛や嘔吐・下痢という症状が出てきます。
寄生虫「アニサキス」
魚の寄生虫といえば「アニサキス」をよく聞きますが、アニサキス以外でも寄生虫は70度以上で加熱、48時間以上の冷凍で死滅します。火を通してしまうと刺身にはできませんので、目で寄生虫がいないか確認しなければいけません。寄生虫がいる場所は内蔵や腹身の部分に見られます。
アニサキスの特徴
アニサキスは、長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいの大きさで、白色の少し太い糸のような姿をしています。寄生している魚が死亡すると、時間がしていくにつれ、内臓から筋肉へ移動することがあるので、すぐに内蔵をとることをおススメします。
アニサキスによる食虫毒を防ぐには?
刺身などを食べる際は、新鮮な魚を選び、生の内臓は食べないようにしましょう。また丸ごと1匹で持ちかえった際は速やかに内蔵を取り除きましょう。調理する際はしっかりと目視でアニサキスがいないか、もしいる場合はしっかりと取り除きましょう。
イシモチを食べるなら釣って食べよう!
イシモチがどんな魚なのか、イシモチの締め方・捌き方をご紹介しましたが、イシモチは地域によりますがスーパーなどでは売られていなかったりします。もし売られていても釣りたてと比べたら鮮度も落ちているので、どうしてもイシモチが食べたい場合は釣りに行きましょう。