カマツカは飼育できるの?飼育方法や注意点、混泳におすすめの魚も徹底解説!

5〜6月に繁殖期を迎えます。産卵は夜間に行われ川底の砂の中に卵を産み落とし6日ほどで孵化します。研究目的以外の一般的な飼育下での繁殖はあまり実例がありません。偶然に産卵が行われたとしても孵化後の稚魚の飼育は難しいのが現状です。孵化したあとは1〜2年で成魚となります。

カマツカの飼育のコツは?

水槽選びや使用する水、餌について押さえておきたいポイントを紹介します。まず知っておきたいのはカマツカの性格です。臆病で神経質という点を理解した上でもなるべく自然環境に近い状態を整えてあげることが大切です。

大きめのフタ付きの水槽が必要

成魚になると大きいもので20センチ近くにもなることがあります。また臆病な性格を考慮して隠れられる場所も作ってあげる必要があります。さらに他魚との混泳飼育も考えると水槽の大きさは60センチから90センチが適切なサイズです。また跳ねて水槽の外に飛び出してしまう可能性も考えられるのでフタ付きを準備します。

水の環境を整える

水の環境を整えるのは長く飼育する上で非常に重要です。水温は20度〜26度ほどが適しています。特に暑さには弱いので30度を上回らないように注意します。水はカルキ抜きをした水道水でも対応できます。水の交換が1週間〜10日を目安に行います。水槽の掃除も同じタイミングですると効率的です。

色々な餌を食べさせる

色々な餌をバランス良く与えます。カマツカは雑食なので餌が偏ることは健康上によくありません。餌を他魚の残飯に頼ってしまうと気づいたら痩せてしまっていたということもあるので注意します。肉食なので人工餌やアカムシが主な餌となりますが、キャベツも食べてくれます。バランスを考えて間に組み入れてあげましょう。

底砂には田砂を使う

水槽の底砂には丸みがあり細かすぎない田砂を使用します。角がある砂だとカマツカを傷つける恐れがあったり、細かすぎるとカマツカが砂に触れ合う度に底砂が舞い上がってしまい鑑賞に適しません。砂の厚みの目安は身体が半分隠れるほどで十分です。生態上砂と密接な関係を持っているので適切なものを入れてあげるようにします。

カマツカを飼育する際の注意点

ここでは底砂のメンテナンスや、エビとの混泳の注意点など一歩踏み込んだ飼育上の注意点を紹介します。中でも水槽の掃除屋という異名を持っていることで底砂の掃除の必要性について勘違いしているケースが多いので必読です。またカマツカがまったく砂から出てこないという時の対処法も覚えておきましょう。

定期的に底砂をきれいにする

定期的な底砂の掃除は必必須です。他魚の食べかすやフンは徐々に底砂に溜まりバクテリアによる分解も追いつかなくなります。カマツカによって砂がろ過されるのである程度は清潔は保てますが人の手による掃除は必須です。きれいな水に生息するカマツカにとって汚れは病気を引き起こす原因にもなります。水の交換と同じスパンで行います。

エビと一緒に飼わない

エビとの混泳は絶対に避けましょう。カマツカが餌を食べる際に吸い込むことで近くにいるエビも一緒に食べられてしまうことがあります。カマツカもエビも生活圏が低層なので活動域が被ってしまいます。お互いに性格は大人しいので喧嘩をすることはありませんが、気づいたらエビがいなくなっているということにもなりかねないので注意が必要です。

砂から出てこない

水槽に移した初期によく起こることで砂に潜ってしまってしばらく出てこないということがあります。慣れない環境下に置かれて警戒をしているのが原因です。このような時は水槽を過度に覗き込んだり水槽を叩いて刺激を与えることはしないようにします。また2〜3日水槽の3面を布などで覆って落ち着かせてあげるのも一つの手段です。

カマツカの飼育は掃除がいのち おすすめ掃除アイテム

きれいな生活環境を好むカマツカにとって水槽の汚れは大敵です。澄んだ水、コケがあまり生えていない水槽内の状態をなるべく保ち適した環境を作ってあげたいところです。しかし面倒な作業が避けたいところでもあります。簡単に、効率的に掃除をするためには道具はかかせません。ここでは適した掃除アイテムをいくつか紹介します。

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