カルキ抜き中和剤
水槽に水道水を使用する時はカルキ抜きをしたものを使用します。がしかし、汲み置きすると2〜3日、煮沸しても冷めるまで時間がかかってしまい忙しい時には適しません。一方で市販の中和剤は水道水に溶かすだけでカルキ抜きを簡単に済ませることができます。説明書の規定量をしっかり守り使用するようにだけ注意しましょう。
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カマツカに混泳でおすすめの魚
混泳飼育は鑑賞する上でも是非チャレンジしたいものですがどんな魚でもいいわけではありません。中にはカマツカにストレスを与えてしまい取り返しのつかない結果になってしまうこともあるので魚選びには注意が必要です。混泳飼育を考える上で重要となるのは魚の活動域と性格を考慮して選択します。
生活圏の被りはなるべく避ける
他の魚を混泳させる時はカマツカがストレスを溜めてしまう恐れがあるので生活圏の被る低層域の魚は避けるようにします。さらに活動域が異なる魚であっても気性が荒かったり貪食な魚は避けて大人しい魚を選択します。中でもメダカやタナゴ、オイカワなどを一緒にすることが多いです。タナゴについてはこちらの記事も参考にしてください。
混泳飼育時の餌やりには注意
底砂で生活をする習性上、沈下性のない餌ばかりを与えていると底に餌が落ちる前に他の魚に食べられてしまいカマツカまで餌が十分に行き届きません。そのためしっかり底に沈む餌をカマツカ専用に準備するようにします。他の魚の残飯ばかりだと痩せてしまったり生育に問題が出るので混泳飼育時の餌やりが活動域を考えてあげるようにします。
カマツカの入手方法とは?
鑑賞用の魚を扱う専門店で入手するのがもっとも簡単で安全な手段といえます。しかし取り扱っている店は非常に限られているのでネットで検索をし通販という形で生体を送ってもらうのが確実です。一方で川で捕獲するのも手段の1つで捕獲のコツと生きたまま持ち帰る方法が大切になってきます。
ペットショップなら1匹300円程度
幼魚で1匹300円程度、成魚でも700円〜1000円程度で購入カマツカを購入することができます。ネットでも購入することもできるのですぐに欲しいという人にはおすすめです。個体のサイズによって値段の幅があるので予め育てたいサイズを決めておくと検討しやすくなります。数匹をセット販売で割安に提供している店もあります。
川での釣り方
釣りで捕獲することも可能です。旬は春から秋。仕掛けはコイを釣る時と同様にぶっ込みが適しています。ウキ釣りでも狙えますがオモリを吟味しないと仕掛けが流されポイントを外してしまうリスクがあったり、また中層の魚が先に仕掛けにかかってしまうこともあります。餌はアカムシや練り餌、細く小さく切ったミミズが適しています。
釣り以外の獲る方法
手づかみでも獲ることも可能です。静かに川に入り潜んでいそうな砂をすくってみると手中に入っている時があります。タモ網があると探る範囲が広がるのでより有効です。底砂上で目視できたとしても素早い動きをするので捕まえるのは至難の技なので根気よく手網やたも網で砂を掬ってみてください。
生かしたまま持ち帰るには
捕獲したあと生かしたまま持ち帰りたいときはエアポンプ付きのバケツやクーラーボックスが必要になります。エアポンプは単体でも売っていてこの場合もともと持っているバケツやクーラーボックスに組み合わせられるのでコストも安くあがります。いずれも電池式になるので途中で切れることのないよう電池の予備を携帯しましょう。
カマツカは食べられるの?
一昔前は特産地の魚屋では日常的に陳列されていましたが環境や時代の変化とともにその光景も少なくなってしまいました。近年では食べたことのある経験を持つ人の方が圧倒的に少ないのが現状です。一方で食した人はコイ科の中でも際立っておいしいと高い評価をつけています。機会があればぜひ調理して食べてみることをおすすめします。
店頭に並ぶのは珍しい
鮮魚店やスーパーなどで食材として並べられていることは稀です。昔は琵琶湖周辺では高値で取引もされていましたが現在はその滋賀県や別の産地にもなっている福岡県でも店頭で見かけることはほぼ無いに等しいのが現状です。加工品でも売られていません。イチから調理したいとなると自分で捕獲するのが一番の近道といえます。
寄生虫に注意する
調理する際には寄生虫に十分な注意が必要です。間違って食べると重大な事故を引き起こしかねません。火を通してあげることで死滅するので刺身で食べない限りは問題ありませんが、それでも不安という人は家庭用冷凍庫で2〜3日冷凍したものを解凍して調理してください。冷凍でも寄生虫は死滅するのでより安心して食べることができます。
カマツカの美味しい食べ方
カマツカの白身はキスのようで別名「カワギス」という名前も付いているほどです。調理のバリエーションはあまり多くありませんがカマツカの代表的な食べ方をご紹介します。ぜひ手に入れたら調理して味わってみてください。
塩焼き
もっとも手軽に味わえる塩焼きは入門に最適です。ふっくらとしたクセのない白身はキスのようでカマツカが「カワギス」とも呼ばれるその訳を存分に理解することができます。素焼きもいいですが、塩や醤油で少し味を入れてから焼くと身が引き締まりまた違った食感を味わえます。肝は苦味があり日本酒のアテに最高です。
唐揚げ
ウロコ取りを怠ると硬いウロコが口に残ってしまうので必ず下処理します。内臓をとったら塩・こしょうで下味をつけて片栗粉をまぶして揚げます。クセのない白身魚なので強めに下味をつけてあげるのがポイントです。また生姜醤油などに漬けると強めの下味が染み込み濃い味好きな人にはおすすめです。揚げ時間よっては中骨も食べられます。
天ぷら
キスの天ぷらのように上品な味わいに仕上がります。下味の方法は唐揚げ同様に塩・こしょうを使いますが最後に塩や天つゆを使うことを考えて唐揚げほど強くなくても構いません。丸ごとでも構いませんが食感や見た目を上品に仕上げたいときは開いてから揚げるとそれらしくなります。熱の通りのバランスも開きの方がベストです。
煮付け
煮付けも簡単に作ることができます。ウロコと内臓の処理をしたら鍋に水を入れ酒、砂糖、醤油、塩で煮込むだけ。あっという間にできてしまいます。風味付けに輪切りにスライスした生姜を入れてあげるとまた違った風味を楽しめます。じっくり水分を飛ばすように煮込んで甘露煮に仕上げてもおいしく食べることができます。
刺身
刺身で食べることが可能です。ただし寄生虫がいる恐れがあるので調理する際は必ず冷凍処理をしてから刺身にするようにします。また湯引きも同様に一度凍らせてから調理することが肝心です。川魚特有の臭いも少なく弾力のある身を味わうことができます。淡白なので濃厚な刺身醤油を使うと味の絡みもよくなります。
カマツカとよく似たツチフキって?
よくカマツカに似た魚でツチフキという魚の名前を目にします。生息場所も似ているため捕獲の際に網にかかっていたなんてこともあり判別に迷う魚です。確かに一見よく似ているのですが見分け方さえ掴めば両者の違いは一目瞭然です。
カマツカとの見分けのコツ
ツチフキはカマツカと見た目がそっくりです。しかし注意深く観察するとツチフキの方がヒゲが短いのがわかります。生息する場所も異なりツチフキは川底が砂泥地の場所に生息しています。砂泥と砂礫が入り混じる場所ではどちらも生息していることもあるのでヒゲの長短を目安に見分けます。
カマツカのことをもっと知ろう!
デリケートで飼育には一定の注意が必要なカマツカですが愛らしい馬面の風貌や砂に潜ってしまうユニークな仕草など近くで鑑賞してみたくなる一面も持ち合わせたとても魅力的な魚です。また釣り上げたときはぜひ調理して貴重な機会を味わってみてください。カマツカについてはこちらの記事も参考してみてください。