ホッケの旬の時期は?産地によって異なる脂が乗る時期・季節毎の釣りのポイントもご紹介!

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産卵後の春ボッケはいわゆる”荒食い”と言われる時期で、産卵で消耗した体力を回復するために浅瀬に群れをなして寄ってくるため、堤防や磯から釣りを楽しむことができます。

ホッケの習性を知ろう!

北日本の幅広い海域にで水揚げされているホッケは、水深およそ100m前後の岩礁帯および沖合の海域を住みかとしています。ほかの根魚と大きく異なる点は、サバやアジなどの青物に匹敵する回遊範囲の広さと、群れで行動するという2点です。

そのため、ほかの根魚のように気軽に釣ることはできません。ホッケを効率よく釣るには、ホッケがえさを求めて沿岸によって来るタイミングを知ること。そして、常に最新の情報を集めて、ポイントを絞って狙うことが重要です。

また、産卵の時期にはオスが餌をとらずに卵を守るという習性をもっているため、その時期は超過を上げるのが難しくなってきます。

9月~翌2月:秋~冬

この時期はホッケが複数回に分けて産卵を行う時期です。比較的浅いエリアをホッケが回遊するようになりますので、岸や堤防からのフィッシングを楽しむことができます。北海道の日本海側なら、10月~12月の時期だと子持ちの抱卵ホッケをターゲットにすることができます。

ただ、産卵の時期はオスが卵を守るという習性上、ホッケが食い渋ることも。子持ちの抱卵ホッケをターゲットとする場合でなければ、12月~2月の時期がベストとなります。

3月~5月:冬~春

ホッケの産卵が終了した春にかけての時期です。産卵後の春ホッケ釣りにもっともよい時期で、いわゆる”荒食い”の時期ですので、複数回にわたる産卵を終えたホッケが、消耗しきった体力を回復させるためのえさを求めて接岸してくる時期ですので、ホッケの警戒心も弱い時期です。

そのため、ホッケの食いつきが非常によく、この時期にはうまく群れをとらえることができれば入れ食い状態になることもあるので、初心者でも釣果を上げやすいといえます。

6月~8月:夏

産卵後の”荒食い”の時期を終えたホッケが、沖合に戻っていく時期ですので、岸からのフィッシングは難しくなります。ホッケそのものが沿岸を離れて沖合の深場に移動してしまっているので船釣りをするのが無難です。

基本的に船釣りならば通年で釣ることのできるターゲットですが、沖合では水深100m前後を回遊しているため、撒き餌を撒いてもその深さまで餌のにおいが届かないという可能性があります。船長さんにその日の潮目や流れを確認して、適切にえさをまく必要があります。

ホッケの釣り方:サビキ釣り編

この釣り方であれば、ホッケ専用にタックルを用意する必要はありません。ロッドには、一般的な磯竿や万能竿を使うことができます。タックルは、市販されているホッケ用の仕掛けをめやすにして、おもりのサイズなどを調節していきます。

タックル

基本的に、ロッドはあまりこだわらず磯竿やルアーロッドなど、タックルの重量に耐えることができるものであれば問題ありません。一般的に、中型のスピニングリールと市販のホッケ用サビキ仕掛けを使って釣ります。

ホッケ用のサビキ用道具が手に入らない場合などは、アジやサバなどの青物用のサビキ道具で代用することができますのでご安心を。サビキの種類はスキンやハゲ皮が定番のようです。

エサ

オキアミなどのアミ類や、プランクトン、海藻、魚卵などを主に捕食するため、市販のオキアミを餌に使用しましょう。釣り具店やホームセンターで市販されている冷凍のものを解凍すれば問題ありません。

アミ類などのにおいの強いエサを使うのが効果的です。潮の流れを見て、餌に砂を混ぜるなどして比重を重くすると流されにくくなるため回遊するホッケの群れを留めさせることができます。

ホッケの釣り方:投げ釣り編

比較的水深の深い、100m前後の海域を回遊するホッケには投げ釣りも有効な手段です。根がかりする岩礁帯は避け、砂地に根がところどころあるような場所を選んで投げ釣りを行いましょう。

タックル

投げ釣りにおいては、岸から比較的離れているポイントを狙うことができるように、胴突き仕掛けの投げ釣りをするのがよいでしょう。20号~30号の4m前後の投げ竿と、中型のスピニングリールを使います。

ホッケの回遊してくるポイントをいかに効率よくとらえることが重要な要素になりますので、広い範囲に仕掛けをキャストし、ゆっくりとリールを巻くことで群れを探っていくのが重要です。

エサ

投げ釣りで釣り針につけるエサは、イソメやゴカイが定番です。イカを短冊カットにしたものやバイオワームなどのエサも使いやすくて便利です。また、寄せ餌として、においの強いオキアミなどをセットで投入することによって、ホッケの群れを引き寄せることができます。群れの流れをとらえてとどまらせることができるので効果的です。

ホッケの釣り方:ルアー釣り編

ロックフィッシュであるホッケの活性が良い季節であれば、ルアーでの釣りも楽しむことができます。ロックフィッシュであるホッケはアイナメやソイなどと同じように、ルアーに対する反応も良い魚です。場合によっては餌釣り以上の釣果を出すこともできるので、他の釣り方に慣れてきたら手を出してみると面白いかもしれません。

タックル

ホッケはアイナメなどのロックフィッシュと同様にメタルジグやミノーなどのルアーへも果敢にアタックしてくるので、ルアー釣りもおすすめ。ルアー自体を疑似餌代わりに使うことができるので、コマセなどの撒き餌は不要。シーバス用のタックルやエギングタックルを流用してフィッシングを楽しむことができます。

仕掛けをキャストしたら、ホッケが群れで回遊している水深100m前後までゆっくりと仕掛けを沈めていきます。そして、ただまきで広い範囲に探りを入れていきましょう。広めの範囲に探りを入れることによって、回遊しているホッケの群れをとらえることがポイントです。

ホッケをおいしく食べたい!

通年でいつでも食べられているイメージを持たれがちなホッケですが、やはりおいしく食べるなら、産卵を控えた秋から冬にかけての旬の時期。北海道以外の本土の市場では鮮魚として出回ることはほとんどありませんが、北海道内では煮ても焼いてもフライにしてもおいしいお魚として人気です。定番の開き以外のおいしいホッケの食べ方の一部をご紹介します。

寒い時期に食べたい ホッケのつみれ汁

ホッケはつみれ状にしておみそ汁などの汁物の具として食べてもおいしいです。すり身にしたホッケをねぎと豆腐を入れたお味噌汁で温かくいただくことのできるお料理ですので、冬の寒い時期が旬のホッケにはぴったりの食べ方といえます。

白身魚の定番 ホッケのフライ

フグにも似た白身でクセのない上品な食味を持つので、フライにしてもおいしく食べることができます。脂がのった旬のホッケは揚げ物にしてもジューシーで満足感があります。ホクホクとした触感がおいしいと評判です。

旬のホッケはお刺身でも

ホッケが干物として市場に出回ることが多くなったのには、鮮度の落ちやすさがその主な理由とされています。ホッケを生で食することができる機会は本州ではあまりないと思いますが、フグに似た食味があり、上品な白身で、根魚の中でも特に美味であるといわれています。

初秋から冬にかけての時期が特に美味しい旬とされているホッケは、釣りのターゲットとしても人気ですので、自分で釣った新鮮なホッケをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

旬のホッケをおいしくいただこう!

通年で食べることのできる北国のおいしいお魚、ホッケ。生のホッケが市場に出回ることはほとんどないので、旬の時期などもあいまいな印象ですが、北海道では定番のお魚です。釣りのターゲットとしても、お料理としておいしくいただくにしても、狙うならやっぱり秋から冬にかけての旬の時期。上質な脂を蓄えたおいしいホッケをぜひご家庭の食卓にも。

ホッケ以外の根魚を狙うなら!