ホッケの旬の時期は?産地によって異なる脂が乗る時期・季節毎の釣りのポイントもご紹介!

北海道での漁獲量は日本全国の漁獲量の約99%を占めるといわれているほどです。北日本の広い海域で漁獲されるホッケですが、その漁獲量のほとんどは北海道なのです。このことから、「国産として市場で出回っているホッケ≒北海道産」と考えて差し支えないでしょう。全国での漁獲量の内訳は以下のようになっています。

順位 漁獲地 漁獲量(t)
1 北海道 17.198
2 秋田 83
3 青森 75
4 新潟 14
5 石川 10
6 山形 8
7 富山 2
8 岩手 1
9 茨城 0
そのほか 2
合計 全国 17.393

(参考:平成28年度 漁業・養殖業生産統計)

ちなみに、ホッケの漁獲量のピークは平成10年の24万トンですが、年々減少しており、平成21年を皮切りに急激に減少しています。平成28年には全国合計でも1.7万トンと非常に少なくなっているため、もともとは漁獲量も多く安価だったホッケが、最近では比較的高い値段で取引されるようになりました。

”3大ホッケ”とは何か

ホッケの旬の時期を説明する前に、日本有数のホッケ産地として、「礼文、日高、羅臼」という3つがあります。そしてこれらの地域でとれるホッケは特に”3大ホッケ”と呼ばれ、北海道の漁獲量の中でも特に大きな割合を占めています。一般的にこれらは5月~7月、11月の時期に漁獲量が増えます。

ホッケは一年中食べられる人気の魚!

干物としての印象が強く、居酒屋でも人気のホッケ。その漁期はほぼ通年。すなわち一年間の間いつでも食卓で楽しめるお魚です。漁期は通年ですが、特に漁獲量が増える時期や脂がのっておいしくなる旬の時期は、それぞれの漁獲地で微妙に異なってきます。具体的な旬はいつなのでしょうか。

旬は5~7月と11月

先に、北海道の羅臼、礼文、日高という主要なホッケ産地でとれるホッケを特に”3大ホッケ”と呼ぶと紹介しました。そして、これらのホッケが特に多く漁獲される時期は5月~7月、11月の時期です。

しかしながら、ホッケは生息分布が広くそれぞれの地域によって特に脂がのっておいしい時期というのは異なってきます。北海道産ホッケの中でも特に水揚げ量の多い”3大ホッケ”の旬は、

  • 礼文島では7月~8月にかけての夏の時期
  • 羅臼では10月~11月にかけての秋の時期
  • 日高では11月~12月にかけての冬の時期

となっています。実は、ホッケという魚の旬については以前から様々な意見があり、いまだに明確に定まっていません。それはホッケが漁獲される範囲の広さが原因です。一般的に市場に出回っているホッケのうち、およそ99%が北海道産のものと言われていますので、ホッケを最も美味しく楽しむことのできる時期は”3大ホッケ”を基準として考えるとよいでしょう。

ロシア産のホッケも増えている!旬はいつ?

近年では日本国内での漁獲量の低下に伴い、ロシアからの輸入ホッケも増えてきました。主にオホーツク海やベーリング海域で漁獲されたものが日本に輸入されているものが輸入されてきます。

オホーツク海産のホッケは国内で漁獲されているホッケとは異なる種類のものなのですが、秋ごろに漁獲されるものが、最も脂がのっていておいしいのだそうです。

ホッケの種類

ホッケの主要な水揚げ地として特に有名なのが羅臼町。、羅臼町で水揚げされているホッケは、その中の実に99%が真ホッケなのだそう。日本で漁獲されるホッケは根ホッケ、真ホッケ、縞ホッケという3種類がメインとなります。それぞれの種類の特徴を見ていきましょう。

真ホッケ

日本国内で漁獲されているホッケのうち大きな割合を占めている種類です。脂が強すぎず身の味が濃いため、ホッケの代表格といわれる魚種です。羅臼産のホッケの実に99%ほどがこの真ホッケであるといわれており、全国的に見ても、3種類の中で特に消費量の多い魚種です。日本全国でもっともポピュラーなホッケと言えるでしょう。

縞ホッケ

居酒屋さんでホッケの開きを注文したら出てくるのはこちらの縞ホッケです。縞模様の体表と、ほかのホッケと比べて脂の乗りが良いことが特徴です。特に最近では脂の乗りの良いものが人気で、「トロボッケ」として市場に出ているものは、特にジューシーな脂を豊富に蓄えたものを指しています。

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