ひとつめは、唐揚げ風ムニエルです。市販の唐揚げ粉を使用してフライパンで焼くので、とても簡単な料理になります。面倒な粉の軽量や、味付けをしなくて良いのはありがたい一品です。
下準備
- マトウダイは三枚におろしておきます。
- 食べやすい大きさに切っておきましょう。
- 腹骨も取っておきましょう。皮は固めなので、気になる方は皮も取りましょう。
作り方
- 一口大に切ったマトウダイは、キッチンペーパーで水分を取ります。
- ビニール袋に唐揚げ粉を適量入れ、そこに切り身を入れてまぶします。
- フライパンにオリーブオイルを大さじ1〜2程度入れて、中火で両面こんがりと美味しそうな色がつくまで焼きましょう。
ワンポイントアドバイス
身の水気はペーパーでしっかりと取ることにより、仕上がりがベチャベチャにならないです。唐揚げ粉は、水に溶かない、粉をそのまま使うタイプを選んでください。身が柔らかいので、ひっくり返す時はフライ返しでそっと返しましょう。
Contents
マトウダイのレシピ②マトウダイの煮付け
身が柔らかくフワっとしたマトウダイは、煮付けにピッタリの魚です。頭付きのままでも良いですし、魚体が大きいものは切り身でも作ることが出来ます。卵や肝があれば、一緒に煮付けてみてください!
下準備
- 頭付きの場合は、血合いを切り身の場合でも水分をしっかりと取りましょう。
- 身のマトがある部分当たりに、包丁で切れ目を入れておきましょう。味の染み方が変わってきます。
作り方
- 煮汁を作ります。深めのフライパンに醤油、みりん、酒を同割にしたものを入れ、煮立たせます。そこにおろししょうがを加えます。クセがない魚なので、しょうがは無くても美味しく食べられます。
- そこにマトウダイを入れ、落し蓋をして20分程度弱火で煮ます。
- 出来上がったら皿に盛り、あれば白髪ねぎをフワっとのせて出来上がりです!
ワンポイントアドバイス
身が柔らかいので、ひっくり返さなくてOKです。その代わり落し蓋をして、全体に煮汁が行き渡るようにしましょう。丁度良い落し蓋が無ければ、アルミホイルを鍋の大きさに合わせて切れば代用可能です。お好みで醤油の量を減らして少し薄味にしても美味しいです。
マトウダイのレシピ③マトウダイの姿造り
なんといっても見た目がカッコつく姿造り。普通のお刺身を出されるより、頭が一緒に乗っているだけで高級感が倍増します。盛り付けのセンスが問われるので、カッコいい盛り方を研究しましょう。
下準備
- 姿造りなので身は綺麗に洗い、頭やヒレ、尻尾は残して三枚おろしにしておきます。
- 肝は傷がつかないように、丁寧に外しておきましょう。
作り方
- 肝は新鮮なマトウダイの場合、そのまま食べても大丈夫ですが、お好みで酒蒸しにしたり湯通ししておいても良いです。
- 身を削ぎ切りにします。
- 皿にマトウダイの頭〜尻尾をのせ、そこに切った刺身を綺麗に並べます。
- 小皿に乗せた肝を置き、お好みでツマや大葉、薬味を添えたら出来上がりです。
ワンポイントアドバイス
マトウダイはぬめりがあります。皿に頭等を乗せるので、ぬめりは綺麗に取っておきましょう。口の中に爪楊枝を指して口が開くように固定すると、捕食しているような躍動感が出て、更に格好よく出来上がります!試してみてください。
マトウダイのレシピ④マトウダイの昆布〆
昆布締めにすると、昆布のうま味が身に染みわたり、普通の刺身とはまた各段に違う味わいに変化します。マトウダイの昆布締めも、身がキュっとしまってとても美味しいです。塩で食べるのがおススメです。
下準備
- マトウダイは三枚おろしにしておきます。
- 腹骨や中骨は取り、皮は引いておきましょう。
作り方
- 昆布は湿らしたキッチンペーパーや、綺麗な布巾で表面を拭いておきます。酒を含ませたキッチンペーパーで昆布を拭くと刺身の臭みを抑え、うま味を引き出す効果があります。
- 刺身の状態のマトウダイを一切れずつ昆布に並べて、上から更に昆布で挟みます。
- びっちりとラップにくるんで、冷蔵庫で3〜4時間寝かせます。
ワンポイントアドバイス
切り身の状態で昆布に挟んでもOKです。その場合は寝かせる時間を調節しましょう。切り身ならば1日程度が目安です。あまり長く冷蔵庫に寝かせていると、身の水分が昆布にとられてパサパサになってしまいます。気を付けて下さい。
マトウダイのレシピ⑤マトウダイの金ごま茶漬け
こちらもまた、高級料亭の〆にでてきそうなお料理です。臭みやクセが少ないので、お茶漬けにしてもあっさりとした風味が楽しめます。捌いた時のアラを使って御出汁を取るので、捨てるとこ無しのレシピです。
下準備
- マトウダイは三枚におろして、頭や骨等のアラで出汁を取っておきます。
- 身は皮を引いて、刺身の状態か食べやすい一口サイズに切っておきましょう。
作り方
- アラで取った出汁に塩少々を加えて、味付けをしておきます。
- 切った身は練タイプの金ゴマと醤油、各大さじ1程度と一緒に和えておきます。
- どんぶりにご飯と和えたマトウダイ、熱々の御出汁を注ぎます。
- 金ゴマとお好みで三つ葉を乗せたら出来上がりです。
ワンポイントアドバイス
熱々の御出汁をかけることによって、マトウダイの身が霜降り状態になり、より一層美味しくなります。ヤケドに注意です。食べる時は、混ぜてから召し上がってください。
マトウダイのレシピ⑥マトウダイのクリームコロッケ
いつものレシピに飽きたら、変わり種のクリームコロッケはいかがでしょうか。熱々はもちろん、冷めた状態でも美味しく食べれるので、おとうさんやお子さんのお弁当にもバッチリです。
下準備
- マトウダイの身は切り身にしておきましょう。鍋の中で崩すので、余った刺身を使っても良いです。
- 玉ねぎをみじん切りにしておきます。
- てんぷら粉は水で溶いておき、パン粉をボールにいれておく。
作り方
- 鍋にバターを入れ、玉ねぎとマトウダイを炒めます。
- 小麦粉を加え、粉気が無くなるまで炒めたら、牛乳・コンソメ・塩コショウを加えます。
- 木べらでかき混ぜ、ボテっとするまで火にかけます。
- タネが出来たらバットにあけて、粗熱がとれたら冷蔵庫へ。扱いやすい固さになるまで冷やします。
- タネが冷えたら、等分に切り分け、丸めててんぷら粉にくぐらせたらパン粉をつけます。
- 10分程寝かせたら、180度くらいの油で揚げて出来上がりです。
ワンポイントアドバイス
小麦粉を入れたら、焦がさないように気を付けましょう。焦げるとクリームのタネの味が変わってしまいます。牛乳を入れた後も、絶えずかき混ぜてください。
マトウダイのレシピ⑦マトウダイのソテー
実はフレンチの定番でもあるマトウダイ。ソテーにしても抜群の美味しさです。バターのコクがアッサリめな白身のうま味を引き出します。
下準備
- マトウダイは切り身にし、半分か1/3くらいに切っておきましょう。
- 切り身の水分は、キッチンペーパーでしっかりと取っておきます。
作り方
- マトウダイの身に塩コショウ(粒が細かいもの)をします。お好みでハーブソルトを使ってもマル。
- 小麦粉を薄ーくまぶします。
- フライパンに多めのバターを熱したら、こんがりとするまで弱火で焼きます。
ワンポイントアドバイス
小麦粉は薄ーくまぶすのがポイントです。粉が余分についていると、表面がベチャっとなります。こちらも、身をひっくり返す時にはそっと返してください。崩れやすいです。
繊細なマトウダイを味わいましょう
マトウダイ料理のレパートリーってここで紹介しきれないほど、もっと沢山あるんです。釣りをする上ではそんなに沢山釣れる魚種では無いですが、釣れたらとてもラッキー!肝や卵も楽しめて、料理の仕方によっては捨てるところほぼ無しのお魚です。
今まで、見た目がチョット…とか捌きにくそう…とか思っていたあなたも、これを機にマトウダイを使ったお料理に挑戦してもらえたら、とても嬉しいです。こんなに美味しい魚だったの?!と思うこと間違いないでしょう。