また、ステ糸は重りをつけ、もし根掛かりしてしまった際に重りだけを切り捨てられるようにするラインです。やや擦れに弱いラインを使用し、重りはポイントの水深や潮の流れによって、30~80号のものを使用します。
泳がせ釣りのタックル:餌
ヒラメは生きのいい小魚を見つけるとガブっと食いつく習性があります。そのためヒラメの泳がせ釣りに使用するのは10~15cmくらいのイワシ、アジ、サバなどが向いています。死んでいるものや切り身には食いつかないので、必ず生きているもので、元気なものを使用しましょう。
泳がせ釣りの手順
ヒラメの泳がせ釣りは道具と餌さえそろえば、さほど難しい釣りではありません。釣り糸を垂れている間は、基本的に餌が自分で泳ぎ回ってくれるので、竿のアクションなども必要ありません。ただし、アタリの時と船への取り込みの時に少々コツが必要です。
- 仕掛けを下ろした後、竿が小刻みに震えるのをチェック(餌が元気よく泳いでいる証拠)
- 餌にヒラメが近づくと、餌は逃げようとするので竿先が大きく震えだす
- 竿先が大きく海に引き込まれたら、針に掛かったのを確認してからリールを巻く
- 水面30cmほどのところまで来たら巻くのをやめ、ヒラメを網ですくう
2のところで引き上げても、まだヒラメは餌を食っておらず針にはかからないので慌てないようにしましょう。また、せっかくアタリが来ても水面までヒラメを上げてしまうとびっくりして暴れ、逃げてしまうことがあります。落ち着いて網で引き上げましょう。
サーフからルアーで狙う
ヒラメはサーフからルアー釣りで狙うのもポピュラーな方法です。ルアー釣りの際は潮位や餌となる小魚の群れなどを見ながら狙いどころを定め、ある程度やってだめならポイントを変更する必要があります。そのためにサーフを歩き回ることも多く、知恵と体力が求められますが、それがヒラメのルアー釣りの醍醐味でもあります。
ルアー釣りのタックル:ロッド
ヒラメのルアー釣りは最近人気が高くなってきており、ヒラメ専用のロッドが各社から販売されています。ヒラメは普段は砂や泥に隠れてボトム(海底)にいることが多いですが、餌を追って海面近くまで出てくることもあるため、表層からボトムまでカバーできる道具が必要です。
そのためヒラメ専用ロッドは遠投性や強度・操作性に優れた3m前後のものであることが多いです。価格も1万円以下からハイエンドモデルまで幅広くあるので予算に合わせて選んでみてください。シーバスロッドで代用することもできます。