ハオコゼには毒がある!刺された時の対処法や美味しいレシピ、飼育方法をご紹介!

最初にオススメするハオコゼのレシピは高温の油でカラッと揚げる唐揚げで、熱をしっかり通すことでハオコゼの毒の失活も期待できる上に何と言っても外はカリカリ!中はしっとりふわっとした食感を楽しむことができます。

料理方法1.下処理

ハオコゼを十分に水で洗ったあと、ピンセットや菜箸などで固定し、ハオコゼの口からキッチンバサミを差し込んでそのまま腹まで切り開きます。内臓は食味がよくありませんので取り除き、釣り針なども一緒に残っていないかしっかり確認します。

料理方法2.下味、調理

醤油に少し生姜をすりおろしたものを加え、下処理したハオコゼを浸して下味をつけます。小麦粉か片栗粉をまぶし、ヒレに熱が通るように広げてから熱した油へ投入します。油温は160〜170度くらいで火傷に注意しながら様子を見て調整します。

ハオコゼの毒の変性する時間を考えて揚げ時間は5分以上にし、カリッときつね色に上がれば完成です。食べる際は皮と身だけにして、ヒレは食べる人もいますが最初は念のため食べないでおきましょう。

食味

ハオコゼの唐揚げの食味は高級魚であるカサゴに似た白身魚の上品な味でまったく臭みはなく、唐揚げにすることで少し油によるコクも足され、ホクホクしっとりした食感を楽しむことができ、非常に美味です。

ハオコゼの素揚げ

ハオコゼの素揚げは少し低温にした油でじっくり時間をかけて二度揚げすることでカリカリになった食感を楽しむのがおすすめで、骨までサクサクに揚げれば毒の心配もなく、カルシウム補給できるおやつにもなります。

料理方法

ハオコゼの素揚げの料理方法は途中まではハオコゼの唐揚げと同じで毒ヒレに気をつけながら水で洗い、口からキッチンバサミを入れて内臓と釣り針を取り除きます。内臓のほろ苦さを味わいたい方は何も下処理をせずこのままでも構いません(ニガシャコと呼んで食べている地域もあります)。

唐揚げでは下味をつけて衣をつけてから揚げましたがこちらは素揚げですのでそのまま熱した油へいれます。粉をまぶしていないため水分が多いと油が爆ぜて危ないですのでキッチンペーパーなどでしっかり水気を取ってから油調します。

食味

二度揚げすることでからりとあがったハオコゼの素揚げは食感を楽しむのに最適なレシピで、骨や皮はパリパリサクサクしているのに身はホクホクとビールのおつまみやカルシウム補給できるおやつなどにオススメです。

ハオコゼの刺身

毒があるので最初はためらってしまいますがハオコゼの刺身はなかなか美味しいとマニアの釣り人たちには評判の味です。くれぐれも毒ビレには注意をしながらハオコゼの刺身に挑戦してみてはいかがですか?

料理方法

ハオコゼの毒ヒレに触れないように注意しながらまな板にハオコゼを置きます。小さな魚なの難しく感じますが鱗の処理も必要なく、身がしっかりしているので見た目より簡単に三枚におろすことができます。

食味

ハオコゼの刺身はの味は、脂ののった高級魚カサゴこ薄造りにも引けを取らないおいしさで、食感はオニオコゼのように柔らかくなく、引き締まった筋肉を感じる歯ごたえはフグを想像させる中々のものです。

ハオコゼは飼育に向いている?

釣り人たちには厄介者扱いされているハオコゼですが観賞用のペットとしては非常に飼育しやすく、魚の飼育経験がない人にもおすすめできる魚です。毒のヒレにも水槽から眺めている分には触れることはありませんし、なんとも美しい背ビレの形は神秘的で生命の不思議を感じるほどです。

顔も実は正面から見ると実に愛嬌のある顔をしていてついついじっと眺めて痛くなる魅力があります。餌をあげてちゃんとお世話をしてあげると、人の気配を感じて岩陰から泳ぎ出てくれるほど懐いてくれます。

ハオコゼは飼育しやすい

ハオコゼは小さな魚なので大きな水槽も必要なく、エサ代も月千円もかからない上、ハオコゼは磯たまりや堤防、岩礁の物陰といった水温変化が起こりやすい流域に生息している魚のため、環境の変化に強い傾向があり、その点でも飼育しやすいと言えます。

ハオコゼの飼育の準備

飼うと決めれば小さくても大切な命ですからしっかりと環境を整え、ハオコゼとの生活を楽しみながら海の不思議を教えてもらいましょう。ハオコゼは水族館でもよく展示される人気の種で、環境が次第では10年ほど生きるというデータもあり、飼い方次第で長く一緒に暮らしていける魚といえるでしょう。

1.水槽

小さい魚ですので、1匹飼うのであれば横30cm、奥15cm、高15cm以上の水槽であれば十分な大きさを確保できます。その水槽に海底にあるような砂利を引いてやり、更にハオコゼが隠れることができるような岩をいくつか組んであげれば自然の環境により近づけることができます。

水槽の水を循環させて、フィルターやろ材などで不純物を吸着させて水質を保つろ過機も水槽が小さいのであれば小さいもので十分ですのでハオコゼの生育環境を整えてあげるために用意しておきましょう。

2.海水

最初は組んできた海水でいいですが飼っているうちに水も汚れますのでその時は人工的に海水を作ることのできる飼育用の塩を用意しておくといいでしょう。ハオコゼが住む海水は汽水域ですので塩分濃度は0.875%から1.75%ほどに調整した人工汽水を作ることができると望ましいです。

3.餌

下の項目で詳しく説明しますが釣ってきたばかりのハオコゼを飼育する場合は人工飼料になれていないので生餌を用意する必要があり、釣りに使用したマキエビやスジエビ、ヌマエビなどを用意しておきましょう。

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