ハオコゼには毒がある!刺された時の対処法や美味しいレシピ、飼育方法をご紹介!

そもそもタンパク質の変性とはどういうことなのでしょうか?タンパク質とは20種類のアミノ酸が実に様々な組み合わせでルービックキューブのように複雑に絡み合った高分子化合物と呼ばれるものです。

熱やpHなどの影響によって絡み合ったアミノ酸の複合体の形が変わることを変性すると言います。卵は加熱すると茹で卵や目玉焼きに、アルカリ性にするとピータンになりますよね、これをタンパク質の(熱)変性と呼んでいるわけです。

ハオコゼの刺された時の症状

ハオコゼの毒をもつトゲに触れてしまうとあっという間に痺れを伴う強烈な痛みに襲われ、患部が腫れあがりその箇所は曲げ伸ばしができないほどです。さらに重症化すると痛みや痺れ、腫れだけではなく吐き気や嘔吐、腹痛や呼吸困難に陥る場合もあります。

ハオコゼに刺された時の対処法

先程お伝えしたようにハオコゼの毒はタンパク質からできていますので万が一、ハオコゼに刺されてしまったときは熱いお湯(45℃程度)に刺された部分を浸してタンパク質を変性させてしまうと毒が不活化し、症状が軽減します。また、刺された傷口をしっかりと観察してトゲが残っていないか確認・除去し、傷口から毒を絞り出して洗浄しましょう。

これらはの対応はいずれも応急処置に過ぎないのでトゲが刺さった傷口をルートに別の感染症を引き起こしたり、化膿してしまうなどの二次被害にあわないためにも必ず病院に行って診てもらうようにしましょう。

ハオコゼの捌き方は?

ハオコゼは大きくても大人の手のひらほどしかない実に小さな魚なのでいざ捌こうとすると戸惑ってしまうかもしれませんので、ここからはハオコゼの捌き方を動画を交えながら詳しくご紹介します。

捌き方の手順はこちら

普通の魚と違う点は背ビレに毒があるという点ですので、ここがハオコゼを捌く際の最も注意すべき大きなポイントとなります。まずは背びれに触れないように細心の注意を払って背びれを切り落とします。

この時に切り落とした背びれをあちこちいい加減においてしまうと知らない間に刺さってしまうことも考えられますので捨てる準備を整えておきましょう。そのあとは頭を落とし、お腹から包丁を入れて背中に通し、背骨に包丁を当てながらしっぽの方へ動かして三枚におろせば完成です。

捌き方は動画でもチェック!

こちらの動画はハオコゼを堤防から釣り上げるところから始まり、なんとハオコゼに刺されながら刺身を作りあげるところまで紹介されていますのでハオコゼの毒ヒレの扱いもイメージしやすいかと思います。

ハオコゼのレシピ

ここまではハオコゼの厄介な毒性についてお話ししてきましたがここらは視点を変えてハオコゼの魅力をお伝えしていきます。釣りをしていてハオコゼがかかるとがっかりしていませんか?実はそのハオコゼ、とってもおいしんです。

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