その後、ホビンを外しPEラインとリーダーをハーフヒッチで仮止めします。そして、ハーフヒッチを上下交互に行うのですが、ここは複雑なので、実際に映像で見て確認することをお勧めします。映像ではホビンホルダーの代わりに錘を使っていますが、ホビンホルダーがない場合にはそれでも構いません。
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釣り糸の結び方③各種接続環の結び方
釣り糸の各種接続環への手法は、ジギングルアーや接続環と糸がしっかり結び目で締め込まれほどけないようになっているということが大切です。今回は、3種類の各種接続環への釣り糸の結び方それぞれの特徴と実際に映像を交えて解説していきます。
釣り糸の各種接続環への結び方①クリンチノット
クリンチノットの特徴は?
この手法は主にルアーフィッシングの定番の手法ですが、他にも接続環であるサルカンを糸とくくりつけるなど様々な使用法があるオールマイティな手法でもあります。特徴は、初心者でもラクにくくりつけることが出来る方法という点です。手軽で強度もそれなりにあるので、最初はとてもお世話になる手法です。
クリンチノットの実際の結び方は?
この手法の詳細は、まずジギングルアーの輪の部分や接続環に糸を通過させます。次に、糸同士を3~4回巻き付けます。その後、糸の片方の先端を先ほどの手順で出来たループ部分に通します。そして、最後に両端をしっかり引っ張り結び目を固く締め込んで完成となります。
実に簡単で実用性がある手法ですが、ループにくぐらせる時巻きが少しほどけることがあります。しっかり上から端部分の糸を通すのが大事です。また、強度が心配な場合ははじめに糸の両端を輪部分に通し1つループを先に作る手法の「ダブルクリンチノット」でループ部分を二つにすることをおすすめします。
釣り糸の各種接続環への結び方②ユニノット
ユニノットの特徴は?
ユニノットはルアーフィッシングのルアーや仕掛けで使う接続環であるサルカンなどで使えます。比較的ラクに結ぶことが出来る方法で、初心者の方が最初に覚え多用する事も多いです。そして、特徴はルアーなどについている糸を通過させる場所のラインアイに通す回数で結束強度が決まることです。通過させた回数によって強度が増します。
ユニノットの実際の結び方は?
この手法の詳細は、まずラインアイに糸を通した後、片方の糸を半分に折ります。半分に折ることでループが出来ますので、ループともう一本の糸をまとめて折った方の糸で3~4回巻き付けます。そして、最後に巻き付けて出来た結び目をゆっくりラインアイ方向に締め上げ、余った糸を切れば完成です。
映像ではループを巻き込まずに一度逆方向に引っ張ってから結び目を締め上げています。どちらのやり方でも大丈夫ですが、ループをあらかじめ入れて巻き込んだ方が時短になるのでおすすめです。ユニノットには糸を半分に折った状態で行う「ダブルユニノット」もあるので、こちらの方が強度はありますが少し入り組んだ手法です。
釣り糸の各種接続環への結び方③完全結び
完全結びの特徴は?
完全結びはプロが愛用するほど強度が高い結び方で、それに加えてすばやくラクに結ぶことが出来るので、初心者にとっても有り難い手法として接続環と釣り糸をくくりつけるときなどに多用されています。特徴は、その手軽さです。強度の高さと釣り合わないくらい手順も少ないです。
完全結びの実際の結び方は?
この手法の詳細は、はじめに糸の先端を接続環などのリングに折り曲げ2重にした状態で通します。次に、糸をしっかり束ねながら端の糸を垂らします。そして、束ねた場所を垂らした糸で奥から手前方向に来る位置で5回ほど巻き付けます。巻き付けたら、2重になっている糸の先端が輪になっているので、そこに端の糸を通します。
最後に、糸を引っ張り結び目を締め込んで完成です。もしはじめの手順である「輪に2重の糸を通す」ということが困難な場合、一度糸を通過させて、反対からもう一度途中まで糸を通すと2重の糸を通した状態になります。そして、巻き付ける時に輪が無くならないように少し手前寄りで巻き付けるのがポイントです。
釣り糸の結び方④ハリの結び方
釣り糸とハリをくくりつける手法は、今回紹介する3種類を中心に行います。各手法はそれぞれ強度は申し分なく、大きいアタリでもハリと糸がほどけることなく釣りが出来ます。そして、それらの手法の特徴や実際の映像を交えて解説していきます。
釣り糸のハリへの結び方①内掛け結び
内掛け結びの特徴は?
この手法は、針と釣り糸をくくりつけるやり方の中でも基礎となる手法です。何度も巻き付けた上で締め込むので強度は高い点が特徴です。しかし、太い糸を使う場合は注意が必要で、締め込みが通常の糸より甘めになることもあります。初心者が釣り糸と針を結ぶ手順としてこの内掛け結びと次に紹介する外掛け結びが基本の形です。
内掛け結びの実際の結び方は?
この手法の詳細は、まず糸を交差させて輪を作り、交差している場所を針の軸の内側に合わせます。この交差部分をしっかり持ち固定します。次に、輪と針を巻き付けるように端の糸で5,6回巻き付けます。あとは、糸をしっかり引っ張れば締め込むことが出来て完成します。
ポイントとしては、最初の端の糸を15cm位は出しておく点です。短すぎると、巻き付けるときに足りなくなります。そして、しっかり交差している場所を指で押さえて固定しておくことが大切です。これは締め上げるまでずっと押さえておくことでズレることなく結び目ができます。
釣り糸のハリへの結び方②外掛け結び
外掛け結びの特徴は?
外掛け結びは先ほど紹介した内掛けと同様に基礎となる手法の一つです。特徴としては、内掛け結びと同様に巻き付けて締め込むことで強度を増している点です。また内掛け結びより比較的ラクにくくりつけることが出来ます。初心者の方がはじめに覚える手法でもありますが、大物を狙う際にもよく使うので玄人の方にも好まれます。
外掛け結びの実際の結び方は?
この手法の詳細としては、まず糸を2重にして輪を作り、輪を作った先の端の糸で糸の本線と針を5,6回巻き付けます。次に、輪の中に巻き付けたあと余った端の糸を輪の中に通過させます。あとはゆっくり締め上げて、糸の本線を強く引っ張り結び目を締め上げて完成形となります。
内掛けと違う部分は、内掛けははじめにできた輪に糸を何度も通過させて針と糸を固定し締め上げますが、外掛けは最後に輪に糸を通して締め上げます。比べてみると内掛け結びの方が巻き付け方などが強度を高めそうに思えますが、外掛けでも問題ない強度があるので、すばやく結べる外掛けの方をおすすめします。
釣り糸のハリへの結び方③漁師結び
漁師結びの特徴は?
この手法は、実は先ほど紹介した「完全結び」の別名というだけで、結び方は同じものです。ですが、針にくくりつけるときは接続環などにつけるときと少し変わります。特徴は速く結べて強度が高い点ですが、針の軸と直線に結ぶ内掛け結びなどと違い、針の軸と角度をつけて結ぶことが最大の特徴です。
漁師結びの実際の結び方は?
この手法の詳細は、まず糸をひねり輪を作ります。次に、針の軸に輪を通します。この手順を2回行い、どちらも軽く締め込みます。そしてもう一度輪を作り、次は輪の中に針の先を通します。この後、糸の先端も輪に通します。そして、糸の先端と糸の本線を強く引っ張ります。最後に、糸と針を強く引っ張り締め上げて完成です。
ポイントとしては、最後に引っ張り合うとき、横同士で引っ張り合う点です。こうすることでこの結びの特徴である角度のついた結び目が出来て、完成形になります。失敗するとすぐ緩い感じが分かりますので、角度がついているかを注目して仕上がりを見ると良いです。
釣り糸の強度を少しでも上げる方法
釣り糸を結んだあとで少し緩んできたり、何か強度が足りないという場面が玉にあります。そのような時、釣り糸の結び目を少しでも強度を上げるには、いくつかの方法があります。今回は、いくつか補強できる方法を紹介します。
濡らすと糸が補強される!
釣り糸は結び目が一番劣化が激しくなり、結び目から糸が切れることが多いです。これは締め上げた時に摩擦熱でナイロンが弱くなってしまうためです。そこで、締め上げるときに濡らしてからだとより強度が増し、消耗も抑えることが出来ます。
その他の方法は?
濡らすほかに代表的なのが違う結び自体で補強する方法です。しかし、強く結びすぎないのも釣り糸を長持ちさせる方法でもあります。なので、強さ加減のバランスを考えた上で結ぶのも釣り糸を切れさせず長持ちさせ、強度を保たせる方法です。
釣り糸の結び方は、釣果に大きな影響を及ぼす
釣り糸の手法は、用途に合わせて各種変えて使い分けていくことで、直接釣果に大きな影響を及ぼすことがあります。なので、是非今回紹介した結び方を参考に各種結んでみてください。そして、初心者の方は慣れるまで参考にしてしっかり練習をしておきましょう。