主な違いは二つあります。一つ目は車に搭載されたものではないという違いがあり、カーサイドタープの場合は使いたいときに車体に吸盤で取り付け、使用後は取り外すといった使い方をします。そのため重量も軽く値段も安上がりという利点があります。
もう一つの違いは設営にあります。組み立てて吸盤で取り付けるだけなので簡単そうに思えますが、一般のタープと同じような組み立て作業が必要になるため、設営はサイドオーニングよりも手間と労力がかかります。形や使われ方にはほとんど違いはありません。
日差しをしっかり防げるOGAWAカーサイドタープAL
屋根だけでなく、車体の反対の面も生地で覆われているため、より日差しが入りにくくなっています。しっかりと紫外線がカットされる加工もされているため日焼け対策に最適です。取り付け方も簡単で、車に立てかけるようにしてルーフ部分に吸盤で固定をするだけでできてしまいます。
テント型のLOGOS 1BOX・ミニバン用タープ
本来はタープとして屋根だけの形なので車体のルーフ部分に吸盤で取り付けるだけですが、テント型の場合は車体のサイド部分にも付けられる吸盤があり、車体との隙間ができずらくなっています。サイドオーニングに付属品をつけてテント型にした時と同じような見た目になり、機能も特に違いはありません。1BOX、ミニバン用です。
車の後方につけるLOGOSミニバンリビング
この製品はサイドではなく車の後方につけるタイプのものですが、使い方や機能にさほど違いはありません。車の後ろのドアを開け、吸盤で固定して使用します。日よけや雨避けとして使うほか、四方を覆うことで着替えもできるようになります。別売の支柱とロープを使うことで、屋根となる部分を広げることが可能になります。
サイドオーニングを使うときの注意点
アウトドア時にはとても便利なアイテムですが使用時の注意点はいくつかあります。それを最後に見ていきましょう。他の人に迷惑がかからないようにするのと、高価なものなので長く使うという意味でもしっかりと守っていきましょう。
使う場所やマナーに注意しよう
禁止されているところでの使用はもちろん違反行為になりますが、本来の目的と違うところで使用するのはマナー違反になります。例えば駐車場での使用などで、禁止されていないところもあるかと思いますが、あくまで車を駐車するところなのでそれ以外での使用はマナー違反になるためしないようにしましょう。
使用できる主な場所は、バーベキューができるような河原やオートキャンプ場などに限られてしまいます。使用したいと思った場合は、その場所のルールに従いましょう。マナー違反は自分だけでなく他のアウトドア好きの方の評価まで一括りに下げてしまう可能性もあるので絶対にしないようにしましょう。
天気に注意して使おう
日差しや雨を防げる便利なアイテムですが、天気によっては使うのを控えた方が良い日もあります。このアイテムの弱点でもある風が強い日は、しっかり固定していても生地が風を受けてしまうため、固定が外れて持ち上がってしまう危険もあります。そうすると付近の人が怪我する恐れや故障につながりかねませんので、自己判断で風が強いと思った日は控えましょう。
あとは雨が強い日の使用についてですが、水が溜まって支柱が折れたり生地が破れたりしてしまうことがあります。しっかりと排水できるような設計の製品もありますが、水が溜まってしまうような設計のものもあるため注意が必要です。同様に降雪時の使用も控えましょう。
下では火を使用しない
キャンプと言えば火も使うことがあるかとおもいますが、オーニングの下での使用は場合によっては控えた方が良いです。小さな火なら大丈夫ですが火の粉が飛ぶような大きな火だと、生地に穴があいてしまう恐れがあるので注意が必要です。
サイドオーニング破損時の対応
丁寧に扱っていても天候が急に変わったり寿命で壊れてしまうことはあります。業者に頼むことで修理してもらうことは可能ですが、現地で壊れてしまった場合は一時的に処置して自宅まで持ち帰ってから修理に出すといった流れになるかと思いますので、そのときどういう対応をすれば良いのかのご紹介をしていきます。
破損してしまったら
前項でもあったように特定の天候時に無理して使用をしたり、普通に使っていても寿命でダメになってしまったりすることがあります。自宅で故障に気づければ良いのですが、ほとんどの場合が現地で起こるかと思います。その場合、収納せずに車を走らせるわけにはいかないので現地にロードサービスなどの業者を呼び対応してもらいましょう。
実際に起きてしまった方の対応例を挙げると、ドリルで車体から取り外したり、ガムテープで収納されない部分を一時的に車体へ固定したりなどがあります。どちらにせよ時間がかかり予定が狂ってしまうなんてこともありえるため、破損が起きないように点検をしたり無理のない使用をすると良いです。
事前にできること
無理して使用し壊れてしまった場合は事前に防ぐことは難しいですが、こまめに点検をすることで破損を起きにくくすることは可能です。雨の日や湿気の強い日に使用したら水気をしっかり拭き取ることで、支柱が錆びて弱くなったり生地がかびてしまったりするのを防ぐことができます。
サイドオーニング関連の用語について
ここまでに、普段からキャンプをしている人にしかわからないような用語がいくつか出てきたので、それらについてご紹介していきます。
タープについて
日差しや雨を遮るための大き目の布のことで、主にキャンプで利用されます。支柱とロープを複数使って穴の空いた布を屋根状に組み立て地面に固定して使用します。テントと違い寝泊りする場所ではなく、その下でイスに座ったりバーベキューをしたり活動をする場所です。
ベースキャリアについて
車のルーフの上に設置するもので、大きなアウトドア用品などを運びやすくするための基礎となる部分です。これが搭載された車は、大きな荷物を車の上に積んで移動することができるためアウトドアをするのにとても役立ちます
ペグについて
杭などの意味で幅広いジャンルで使用される用語ですが、今回の場合はキャンプ用品を地面に固定するための杭としての意味で使用しています。実は何でもよいというわけではなく、堅い土や柔らかい土など状況に応じて使われる種類が違ってきます。キャンプでは欠かせないアイテムの一つです。
サイドオーニングで快適なキャンプを楽しもう
このアイテムは、ないと困るような必需品ではありませんが、アウトドアが好きな方にとってはあると便利でより快適な活動を送る手助けになります。様々な車に幅広く対応していたり、自作で代用が効くという利点もあるので、迷ったら一度試してみてから既製品を購入するか決めるというのも良いかと思います。
キャンピングカーを極上の快適空間にしよう
本来寝泊りすることが目的とされた車ですが、搭載された機能によって快適さは大きく変わり、その機能を実現するアイテムは様々存在します。この記事を読んでくださった方が、そのうちの一つとしてサイドオーニングを選び、より快適で極上の空間に近づけて頂けたら嬉しく思います。