砂地や穴から出た頭部には5本も触覚があり、それらを広げるようにして獲物が上部を通過するのをじっと待っています。触覚は相手の位置や距離感を認知するセンサーの役割を果たしておりロックオン後は一瞬の速さで噛み付きます。相手に逃げる隙を一切与えません。
とても長い体
まだまだ生態に謎も多いオニイソメですが個体の大きさは優に1mを超えるとされており日本では和歌山県白浜町で全長3mにも及ぶ個体が発見されています。イソメの大きいものでも30センチほどなので非常に長いのがよくわかります。
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オニイソメはどこにいる?
気性が荒く見た目も恐ろしいので願わくば遠い存在でいてほしいものですが残念ながら日本にも生息しています。さらにアクアリストによっては同じ屋根の下で暮らしていたなんてことも可能性として十分にありえる存在です。
世界中の暖かい海
温暖な海水温を好むので暖かい海であれば太平洋・大西洋、インド洋など世界中の海に生息しています。場所は浅瀬や深いところなどさまざまです。水深40mという光が届かないような深海で暮らしている個体もいます。
日本にもいる
日本でもオニイソメを確認することができます。沖縄や九州沿岸、本州だと湘南など比較的関東以南での目撃談が非常に多いのが特徴です。磯遊びをしていたら発見したというエピソードもあります。
水槽に現れることも
海外の水族館では水槽の魚が死んだりサンゴが傷ついたりすることがあり水槽を解体してみたらオニイソメがいたという話があります。アクアリストが所有するような家庭レベルの水槽でも同じような事象は当たり前のように存在します。その対処法や予防法についてはこの後詳しく紹介します。
どうして水槽に現れるのか
自分で入れた覚えなどないのに一体なぜオニイソメが水槽に現れるのでしょうか。そしてなぜすぐにその存在に気づけないのでしょうか。ここではそんな疑問に答えていきます。水槽に入れるあるアイテムとオニイソメの習性がキーとなります。
ライブロックに付着している
ライブロックとは死んだサンゴの表層面にバクテリアや無脊椎動物などが付着したものです。水槽に入れることにより自然下に近い水質環境をもたらす効果があり水族館やアクアリストの間で広く用いられているアイテムです。稀にオニイソメも付着していることがあり水槽内に入り込む一番の原因になっています。
夜行性のため気づかない
夜になると活動を始めるためその存在になかなか気づくことができません。また全身を出して泳ぐわけではないのでなおさら気づきにくいのも。また混入して間もないころの個体は小さいものが多いので存在に気づくのは容易ではありません。