高級魚イシガキダイには毒がある?生態や釣り方、美味しい料理についてご紹介!

先述の通り、イシガキダイにはシガテラ毒の危険性がありますが、安全に気を付ければとても美味しく、人気の高級魚です。食べる際は、個体の大きさに気を付けましょう。大きい個体ほど、シガテラ毒を体内に多く蓄積している可能性が高くなります。特に、重さ2.7キロ以上、全長45センチ以上は危険とするガイドラインもあります。

イシガキダイは一体どんな味?

捌いて切り身にしてみると、白身で透明感があり、見た目は通常の鯛そっくりです。いったいどのような味がするのでしょうか。流通量も少ないため、なかなかお目にかかれないイシガキダイの味わいや旬の時期をご紹介します。

季節によって味が違う

イシガキダイは通年通して漁獲されますが、磯釣りでは、春の乗っ込みと呼ばれる産卵期に浅場へ近寄ってくる時期が釣りやすく旬とされています。しかし味の旬は、身に脂がのる秋から冬にかけてが美味しいと言われています。また、30cm〜40cmほどの個体が美味しく食べられ、あまり大きくなると身が硬く、臭みも出てしまいます。

独特な磯の香り

イシガキダイは脂の乗りが良く、白身の身のしっかりとした魚です。食感がコリコリとしており、程よい旨みと後味に甘みを感じる味わいです。磯の香りがするのが最大の特徴で、鮮度がいいものは香りも良い風味となりますが、鮮度が落ちると、磯臭く嫌な臭いに感じられることもあります。

おいしいイシガキダイの選び方

イシガキダイは比較的鮮度落ちしにくい魚ですが、刺身など生で食べるのであれば生きているものか、活け締めされて時間が経っていないものが好ましいです。血抜きがしっかり行われていると鮮度が長持ちし、身質もより良くなります。鮮度の見極め方や、チェックしたほうが良いポイントをご紹介します。

目に透明感があるもの

まずは、目をよく観察することで鮮度を判断しましょう。目がみずみずしく潤っていて、透明感のあるものが鮮度が良い証です。逆に鮮度が落ちてくると、目が白濁したり、乾燥してくぼんできます。

ヌメリがあるもの

イシガキダイは本来体にヌメリがある魚なので、このヌメリがしっかり残っていることも鮮度の良い証です。また、ヌメリは新鮮な魚ほど透明度が増します。さらに、腹を触った時の固さでも鮮度をはかることができ、固いものの方が新鮮です。

エラの赤みが強いもの

イシガキダイは体が硬く、エラ蓋も開けにくいのですが、出来ればチェックした方が良いポイントです。鮮やかな紅い色が鮮度の良い証です。鮮度が落ちると、赤みが抜けて茶色やクリーム色に近くなります。

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