キャンプの生命線!テントマットの重要な役割とは
テントマットの準備は出来ていますか?キャンプを始めたい!という人の中で予算にテントマットが含まれていなかったり、予算上リストがら除外されてしまったり、案外軽視されがちです。でも実はシュラフやテントと同じくらい重要なアイテムなのがテントマットなのです。
もしテントマットがなかったら
夜も更けて、さぁ寝ようとなった時にテントマットがなかったらそれまでの美味しい食事も楽しい焚き火の思い出も台無しになりかねません。キャンプ時の寝具はシュラフさえあれば大丈夫だなんて思っていませんか?素晴らしいシュラフがあっても安眠は決して約束されません。テントマットの正しい選択は安眠と翌日の元気を約束してくれます。
熱が地面に逃げるのを防ぐ「断熱性」
マットの効果は侮れません。寝心地の良し悪し以外に見過ごされる役割の1つとして断熱性があります。断熱とは夏場は熱の侵入を防ぎ冬場は熱が逃げるのを防いでくれる効果を示します。特に寒さに効果的で、秋冬や夏場でも朝晩冷えこむ高地でのキャンプにも最適です。熱を外に逃さないため底冷えに悩まされることも少なくなります。
地面の凹凸を和らげる「クッション性」
テントマットを導入する際に多くの人が期待するのがクッション性能です。地面の凸凹を感じさせることない作りや、身体を支えてくれる安定感はシュラフだけでは決して得ることのできない環境です。快適な睡眠時間が取れるか否かでもっとも左右される部分であるといっても間違いありません。
テントマットの種類を知っておこう
一口にテントマットといっても種類はさまざまです。ここでは大きく4つに分類して紹介していきます。種類ごとに期待できる効果や使い勝手が大きく異なってくるので、自分のキャンプスタイルに合わせた選択をしましょう。
テントマットの種類① 銀マット
軽量で簡単に折りたためるので携行性にも優れています。ただし薄いものが多く、地面の凹凸を完全にカバーできないのが弱点です。よほど整備されたキャンプ場で使用するか、または他のマットと組み合わせることもおすすめします。
使用時、基本的には銀色部分は下向きにして使用します。これにより地面からの湿気や地熱の侵入を防ぐ効果が期待できるからです。しかし寒い時は上向きに使用することで体温によって生み出された熱を反射し高い保温性を保つこともできます。臨機応変に使い分けられるのが銀マットのメリットです。銀マットの詳細はこちらもおすすめです。
テントマットの種類② ウレタンマット
厚みの分だけかさ張りはありますがクッション性と高い断熱性を兼ね揃えているのが特徴です。軽量で持ち運びも苦になりません。さらにコストパフォーマンスに優れており揃えるものが多いビギナーの方にはうってつけのアイテムといえます。丈夫で穴あきなど故障も少ないのもメリットの1つです。
テントマットの種類③ エアマット
専用のポンプなどを使って空気を入れて使用するタイプです。厚みやクッション性はに優れていて、自宅で寝るのに近い環境を求める際におすすめです。ただし空気の出し入れの手間や、収納時も他と比べて大きさと重さがある点、穴が空いたら使い物にならない脆さなどはデメリットといえます。
テントマットの種類④ インフレーターマット
広げると自動的に膨らむのが特徴で空気注入の作業が省ける便利なマットです。クッション性や収納性があり、さらに軽量なものも多いので携行にも適しています。他よりも値段が張るのがデメリットですが総合的なレベルはもっとも高いマットといえます。
テントマット選びのポイントを押さえておこう
さまざまな性能がある中でいざ選ぶとなるとあれもこれもで迷ってしまうものです。そんな時は自分がもっとも行くことになるであろう季節や場所などをまずは整理し、そこから必要な性能を絞っていくと選びやすくなります。ここでは選ぶ際のポイントをいくつかの項目ごとに紹介します。
テントマット選びのポイント① 季節
季節によって選び方のポイントも変わってきます。特に寒い季節は断熱性を重視しましょう。「R値」というのがあります。これは「熱の伝わりやすさ」を数値化したもので各メーカー共通の断熱性能の基準値となっています。R値が高いほど断熱性に優れているので選択基準の1つとして参考にしてください。
テントマット選びのポイント② 地面の状態
キャンプ場は整備のレベルに差が出がちで地面の状態もさまざまです。凹凸がひどい場所もあります。いろいろなキャンプ場に行く可能性のある人は予め最悪な状況を考えたテントマット選びをするといいでしょう。地面の悪状況を感じさせないクッション性能が大事になってきます。
テントマット選びのポイント③ 使いやすさ
テント泊の登山時にコンパクトで軽量なものを選ぶようにキャンパーの中には持ち運びを重視する人もいます。テントサイトまで車で入れないキャンプ場も多くあり駐車場から道具を持ち運ぶなんてことも多々あります。そんな時に少しでも負担を軽くしたい人は収納性と携行性を優先しましょう。車の荷室のかさ張りも軽減できます。
キャンプ用テントマット5選 ①寒い季節でも暖かく過ごすなら
底冷えは安眠の妨げとなります。寒さで寝れなかったり何度も目が覚めたり、睡眠不足は翌日のパフォーマンスにも支障をきたします。これから紹介するマットは寒さ対策に優れています。特に断熱性が高く寒さに強いウレタンマットが中心です。
サーマレスト リッジレストソーラー
ウレタンマットの最高峰ともいわれるサーマレスト社の定番シリーズで、その中でもソーラーはR値がもっとも高く設定されています。アルミの蒸着による高い断熱性と表面の凹凸による保温性を実現しており冬のキャンプはもちろん、雪上でも使用が可能です。ロール式に収納できるので素早い設置や撤収も可能にしてくれます。
サーマレスト リッジレストソーラー スペック
軽量でありながら2センチの厚みがあります。RとLの2サイズが用意されています。値段は他と比べ高めですが4シーズン使用できるスペックは値段以上の価値があるといえます。以下はRサイズの詳細です。専用の収納袋が別売であります。
- 大きさ:縦183×横51センチ
- 厚さ :2センチ
- 重さ :540g
- 収納時:51×24センチ
- 素材 :軽量EVAフォーム
- 付属品:収納袋は別売
ウィベルタ(WIBERTA)テントマット
コストパフォーマンスに優れていると評判のメーカー、ウィベルタのテントマットです。表面の波形がこのマットの特徴的な点です。凸部内部には地面からの冷気や湿気を閉じ込め凹部には体から出る熱を閉じ込める効果があります。水洗いできるのでメンテナンスも気軽にできます。こちらの動画もどうぞ。
ウィベルタ(WIBERTA)テントマット スペック
サイズは1種類のみですが190センチと大概の人が使える大きさになっています。色も全部で6種類用意されています。テントの色に合わせるなどして個性を演出できたり、カップルや家族で色違いを選んでみたり、そんな楽しみ方もできるのでおしゃれな人には特におすすめです。
- 大きさ:縦(約)190×57センチ
- 厚さ :約2センチ
- 重さ :350g
- 収納時:(約)15.5×57×13センチ
- 素材 :EVA素材
- 付属品:収納袋
ロゴス プレミアムフリースパッド
フリース素材になっているのが特徴のマットです。裏面はアルミ素材になっているので地面からの冷気や湿気をシャットアウトしてくれます。しかし厚みはほとんどないので設置面の環境によっては他のマットと組み合わせて使うこともおすすめします。上質なフリース生地は見た目も含めた温かさを演出してくれます。
ロゴス プレミアムフリースパッド スペック
soloと名付けられた1人用と、複数で使用できるLサイズがあります。フリース素材なので糸くずなどのゴミはどうしてもつきやすいですが、洗濯洗剤で水洗い可なところがメンテナンスに非常に便利です。以下はLサイズの詳細になっています。
- 大きさ:(約)幅265×長さ205センチ
- 重さ :(約)2.25kg
- 収納時:(約)直径27×長さ37センチ
- フォーム素材:ポリウレタンフォーム
- 裏地素材:PEアルミラミネート
グラバー オールウェザーブランケット
どちらかというとシートの意味合いが強いですがNASAが開発したアイテムとして多くのキャンパーや登山家に支持されています。「冬用のマットを持っていないけど新たに購入するのも…」という時は組み合わせのアイテムとしても最適です。断熱性以外にも防寒や暴風にも優れていてエマージェンシーシートとしても使えます。
グラバー オールウェザーブランケット スペック
軍や医療関係の緊急用アイテムとして使用されるようにプロからも厚い信頼を得ています。体内から放出される熱の約8割を逃さないスペックはキャンプでも十分活躍してくれます。値段の割にハイスペックで何かと重宝すること間違いなしです。色はオリーブとオレンジの2色あります。
- 大きさ:(約)152センチ×213センチ
- 重さ :(約)350g
- 材質 :ポリエチレンフィルム・アルミニウム・繊維・有色ポリエチレンフィルムの4層構造
サーマレスト ネオエアーXサーモ
サーマレスト製のインフレーター式の中でもっとも高いR値5.7を持つマットです。厳冬期の登山でも活躍できるスペックを備えています。値段は高いですが寒さに弱い人には出費以上の価値があるアイテムです。冬以外の季節にも十分使用できます。6センチの厚みもあるので場所もあまり選びません。用途によっては最強のマットといえます。
サーマレスト ネオエアーXサーモ スペック
内部に4枚の熱反射板を使用し外部からの冷気をシャットアウトする一方で、体から出た熱は逃さずに保温へ利用される構造になっています。滑りにくい生地を使用しているためフィット感も抜群でマットから滑り落ちてしまうことを防いでくれます。サイズはRとLの2種類。以下はRサイズの詳細です。
- 大きさ:51×183センチ
- 重さ :430g
- 収納時:23×10センチ
- 厚さ :6センチ
- 付属 :スタッフサック ミディアムポンプサック リペアシート
キャンプ用テントマット5選 ②凹凸地面でも快適に過ごすなら
「せっかく身体を休めようと横になったのに地面の凸凹が気になって仕方ない」そうならないためにはエアマットが最適です。面倒な空気の出し入れの作業や、重量もあったりとデメリットもありますが極上の寝心地を手に入れることができます。アイテムによっては家のベッドで寝る環境と変わらない夜を過ごすことができます。
コールマン テントエアマット
定番メーカー、コールマンから出ているテントエアマットは高さが14センチにもなるのでテント下が凸凹でも全く気にすることなく寝転がることができます。表面はスウェードと似た加工が施されていて肌触りの良さも人気です。空気の出し入れは多少大変ですがしっかり空気を入れると本物のベッドマットのような寝心地を手にすることができます。
コールマン テントエアマット スペック
表面の格子状の凹凸はマットにかかる体の圧を分散させるためのもので寝転がった時に沈みが偏ることなくフラットな状態をキープできます。またバルブはダブルロック構造で空気の出し入れがしやすくなっています。大きさは270センチ四方のテント用または300センチ四方用の2種類があります。以下は300センチタイプのスペックです。
- 大きさ:288×190×14(h)センチ
- 重さ :8kg
- 収納時:49×34×12センチ
- 付属品:収納袋
SGODDE エアマット
厚み12センチの安心感を手頃な価格で手に入れることができるのコストパフフォーマンスのいいマットです。バルブ付近の膨張ポンプを両手で押すだけで空気が入ります。ポンプが不要なところは非常に便利です。収納時もコンパクトで重さも1.5kg以下と持ち運びも苦になりません。