深海生物のテヅルモヅルの謎に迫ってみた!驚きの生態や味が判明!

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なぜテヅルモヅルの研究が進まないのか?

まだまだ謎の多過ぎる不思議な生物ですが、どうして研究が進まないのでしょうか。研究が進まないのには理由があったのです。注目されてきたこともあり、今後は研究が進んでくるとは思いますが、現状をご説明いたします。

昼間に見つけることができない

住んでいる場所が深海が多いため、この時点でまず採集が難しいのです。そして浅いところに住む種類でもスキューバダイビングをしなければ生息地に辿りつくことはできません。また、このような浅いところに住む種類は夜行性のため、昼間は岩場に隠れているため引っ張り出すことも難しいのです。

飼育が難しい

潮の流れの速いところ生息しているものは、きれいな水を好むようです。速い海流やきれいな水質を再現するのは、水族館であってもなかなか難しいことです。生きた個体を採集するのも難しいですが、それを飼育していくことはとても大変なのです。

スペースの確保が困難

腕を伸ばすと1mにも達する大型な生物であるため、採集できたとしても標本容器は大きいものでないといけなく、さらに標本として保存するスペースを確保するのが困難です。また保存のため使用するエタノールの量も多く、必要な物品を保管しておくスペースも必要になります。

捕まえることはできるの?

当サイトを訪ねられる方は釣りが好きな方が多いですよね。そんな釣り好きの方からすると、捕まえることができるのか気になりますよね。実際に、個人で捕まえたことがある方もいらっしゃいます。捕まえるにはどうしたら良いのか、ご説明いたします。

船に乗ろう

浅いところにも住んでいるとはいえ、沖からでは捕まえることはほぼ不可能です。捕まえようと思ったら、水深の深いところに行ける船に乗りましょう。ボート釣りで偶然捕まえたという方もいらっしゃいますが、船で水深が深いところまで行ったのに、全く出会うことができなかったという方もいらっしゃいます。

スキューバダイビング

浅いところに住んでいる種類なら、スキューバダイビングで辿りつくことが可能です。しかし、そのような種類は夜行性のため昼間に捕まえるのはとても困難です。スキルが必要になりますが、ナイトダイビングだと出会える可能性が格段に上がります。

運次第

釣りは技術があれば、釣れる確率を上げることができます。しかし、テヅルモヅルに出会うにはかなり運に左右されると考えられます。専門に研究している方ですら、なかなか出会えないときもあるそうなのです。見た目のインパクトで嫌がる方もいるかもしれませんが、出会えたらかなりの幸運だと思ってくださいね。

テヅルモヅルは飼育できるの?

飼育は水族館でも難しいとご説明いたしましたが、実際に個人で飼育できるのでしょうか。そもそも個人で捕まえる以外では、どのようにして手に入れることができるのでしょうか。その謎に迫ってみたいと思います。

買うことはできる

実は買おうと思えば買うことができるのです。うまく採集や仕入れができれば、魚等の海の生き物を卸す専門業者で売られていることがあります。値段設定は比較的安価となっているようです。また、漁港に行って漁師さんと仲良くなれば、譲ってもらえる場合もあるかもしれません。

個人での飼育は難しい

運良く手に入れることができても、不可能と断定はできませんが、個人での飼育はかなり難しいです。水族館であっても飼育は難しいため、個人ではそのハードルはさらに上がるでしょう。また、生態が完全に解明されていないことからも飼育に関するマニュアルは存在しません。また大型で移動する必要があるため、スペースの確保も大変になります。

テヅルモヅルは食べられるのか?

昆虫食や深海生物を食べることがある現代とはいえ、あのインパクトのある姿を見て食べたいと思う勇気のある方は少数なのではないでしょうか。でも食べられるのか、もし食べられるならどんな味なのか気になりますよね。

食べられるが美味しくない

毒はありませんので、食べることは可能です。しかし、残念ながら味は美味しくはありません。元々、身も少なく、食べられるところが少ないですが、食べた方によると千切れた腕を素揚げしたらボロボロと腕が崩れるのに、口に入れると鉄のように固くて、とてもじゃないけど食べられなかったそうです。

どうしてもテヅルモヅルに会いたい方は水族館へ

捕まえるにも、買うにも運が良くないと出会えないテヅルモヅル。それならば、生体でも標本でも出会える場所はあるのでしょうか?どうしてもテヅルモヅルに会いたいという方には水族館、もしくは博物館が一番確実でしょう。

水族館

水族館でも飼育が難しいといわれているように、全ての水族館で展示はされていません。しかし、展示されている水族館もそれなりにはあります。ここでは展示されている水族館をいくつかご紹介いたします。

アクアワールド茨城県大洗水族館

茨城県大洗町にある水族館です。ここでは2018年3月に新種だと発表されたトゲツルボソテヅルモヅルが展示されています。この新種が展示されているのはここが国内初になります。ここでは他にも希少な生体を展示していることもあります。また、サメの種類が豊富なことから、ついでにサメの鑑賞も楽しめることでしょう。

京都大学付属白浜水族館

和歌山県白浜町にある、国内唯一の大学付属の水族館です。この水族館の面白いところは、無脊椎動物に力を入れていることと、近くにある漁港から仕入れた生物を展示しているということです。入館料が安価なところも魅力です。また、周辺に観光地が沢山あるので、そのついでに寄ってみるというのもいかがでしょうか。

沖縄美ら海水族館

巨大な水槽で展示されているジンベイザメで有名な沖縄にある水族館です。実をいうと深海生物の展示も充実しており、テヅルモヅルも展示されています。ここでは黄色の体色に黒い斑点が特徴のオショウテヅルモヅル、体の表面が小さな顆粒で覆われているセノテヅルモヅル、まるでエイリアンのようなサキワレテヅルモヅルが展示されています。

新江ノ島水族館

神奈川県藤沢市にある水族館です。ここは深海生物の展示でも有名です。JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)等、様々なところと協力して、深海生物の長期飼育法について研究されている学術的な水族館です。アクセスも良いので、観光ついでにいくことも可能です。

特別展示にも行ってみよう

代表的で有名な水族館をご紹介しましたが、他にも展示されている水族館はあります。また、普段は展示されていない水族館でも、特別展示等のイベントで深海生物特集をする際にテヅルモヅルが展示されることもあります。ぜひ、色々な水族館を訪ねてみてください。

博物館

生体には出会えませんが、博物館でなら標本となっている状態で見ることができます。博物館にある標本は展示用だけではなく、研究用としても保管されているのです。博物館なら他にも貴重な標本に出会うことができるでしょう。

国立科学博物館

上野駅から歩いていける、国立の博物館です。ここには棘皮動物を専門に研究する研究チームがあり、日本国内で採集されたもの以外に、海外で採集された標本も展示されています。特別展示や企画展示も多く開催されており、大人も子供も楽しめる博物館です。

水族館へ行ってテヅルモヅルを見てみよう!

テヅルモヅルについて、少しでもお分かりいただけましたか? まだまだ解明されていない謎が多いテヅルモヅルですが、少しずつ研究が進んでいます。今後もっと謎が解明されてテヅルモヅルが身近になっていくかもしれません。生体ではどのように動くのかを見ていただきたいです。ぜひ、水族館に足を運んでテヅルモヅルに会いにいってみましょう。

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