ダルマザメの恐ろしすぎる捕食方法や特徴などを動画も使って徹底解説!!

基本は待ち伏せスタイルで獲物を狙い、大きな尾びれで瞬時に近づいて硬い軟骨の頭部によって強くぶつかることが可能です。腹部が発光する理由は太陽光から自信の影を隠すことで、エラの付近のみ光らないのは小魚を模しているからだと言われています。群れで行動し、小魚に擬態して大型生物をおびき寄せているのではないかと考えられています。

夜は浅い海まで上がってくる

日中は水深1,000m~3,700mに潜み、夜になると水深80mほどまで浮上しますが表面近くにはやってきません。日に3kmほど日周鉛直移動(表層から深海を鉛直に行き来すること)をすると言われています。

ダルマザメの食性  

自らの体と同じくらいのイカを丸呑みしたり、さらに大きい獲物を狙います。クジラやオットセイ、イルカやサメなどの弱った個体を狙うため一匹に数多くの食害痕がある場合があります。舟艇に齧りつくことさえあります。

ダルマザメの体の特徴  

独特な捕食方法をとるダルマザメの特徴について説明していきます。

葉巻サメと言われる体

葉巻型のボディにサメにしては丸みを帯びた鼻先(吻・ふん)。ヒレは全体的に小さめで、台形の胸びれに、棘のない2つの背びれと腹びれは後方によっています。尾びれは広く下葉と上葉はほぼ同じ大きさで、上葉には切れ込みがあります。体色は暗褐色で腹側はわずかに明るめです。

大きな目  

前方にある緑色の大きな丸い目が特徴的です。瞳の網膜は円状に集合しているため、前方にいる獲物を発見しやすい性質があります。僅かでも光が届く層に生息する深海魚は、光を吸収しやすいように大きな目をしていることが多いです。また、海底付近の深海魚の目が退化していたり非常に小さい場合があるのは、そのほうが細かな光を捉えることができるからです。

特徴的な歯  

吸盤状になる唇の中は上あごが30~37の細かく鋭い歯に、下あごが25~31の幅広いナイフ状の歯はのこぎりのように連なっています。

光る腹部  

エラ周辺には襟のような模様があり、その首元をのぞく腹周辺には発光器官が密に覆われています。淡緑色の自力発光はサメの中でも強く、水揚げされた3時間後でも光っていたとの報告があります。

ダルマザメの捕食について  

初めてダルマザメを捕獲した人は、あの鋭利な歯を見て恐ろしい捕食シーンを想像したことでしょう。しかし、ダルマザメの捕食は想像の斜め上をいきました。

独特な捕食方法  

吸盤状の口で獲物に固定し、上の歯を支えにしながら下の歯で肉をえぐりとります。その際、相手が逃げる動きと自らの体を回転させることで円状にくりぬいていると考えられています。

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