田んぼで釣り!?タウナギってどんな生き物?生態や特徴、釣り方解説!

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ミミズや小エビ、タニシの身などでもよいし、目立つような紅白のかまぼこなどでも大丈夫です。現地で調達した小動物でも大丈夫です。

用意する竿

竿はできるだけ短く頑丈で太い物を、もしくは安価でこわれてもよいものを用意します。たこ釣りやテトラポット用の太くて短い竿がよいでしょう。穴などに逃げ込まれた場合、とても強い力で抵抗されるので、貧弱だと折れることがあります。

リールも糸が太ければ適当なもので大丈夫です。適当な道具が無ければたこ糸とたこ糸が結べる小さめで太い針があれば、手釣りも出来ます。下手をすると手で捕まえられます。お金をかけないで遊べます。その程度の魚ですから。

タウナギの釣り方

浅くて流れのおだやかな用水路で、ライトを使ってタウナギをさがします。このときの注意点はタウナギは目はほとんど見えませんが、振動を察知して捕食や危険回避をします。地面をドンドンやって巣穴に逃げ込まれないように。タウナギを見つけたら鼻先にそっと針をたらします。

餌や針をタウナギに接触しないように鼻先で餌を動かしてやり、反応したらタウナギが身体を隠れ家に逃げられないようにおびき出し、エサを確実にくわえ込むのを確認してからアワセましょう。タウナギは口の骨が硬いので思い切りアワセないと逃げられます。

タウナギ釣りの楽しみ方

ライトをかざしても逃げないタウナギです。その姿を確認して、おびきだして、針が口に吸い込まれるのを確認してアワセて釣り上げます。見つけてから釣り上げるまですべて目視出来る、通常の釣りとは違う楽しみ方が出来ます。

また巣穴や石の隙間に入られると、その釣りは大物釣りの様相に変わります。そうなって膠着状態が続くようなら、テンションをかけつづけて、タウナギが弱るのを待って引きずり出します。あわてないでのんびり巣穴から引きずり出して下さい。

捕獲後の注意

タウナギはアゴの力が強いのでかみつかれると大変です。プライヤーを使って針をつかみ、やさしく振ってタウナギの重量で外します。上手にいかないときは小さめのフィッシュグリップなどで下あごをつかんで、口をこじ開けて外しましょう。

捕獲後持ち帰る場合は、フタ付きのバケツなどに入れて下さい。水の量は少しで大丈夫です。逆に多いと溺れて死んでしまいます。

タウナギの食べ方

釣ったらウナギのように食べたいところですね。さばき方はウナギやアナゴにと同じです。ただし、いわゆる「蒲焼き」にはむかないので大陸風な調理がよいようですね。中国や台湾、東南アジアでは普通に庶民の食べ物として食べられています。日本とは違いウナギよりポピュラーな食材です。

肉がウナギと違いかたくて血が多くて、日本人から見れば魚に見えないような黒い身の色で、ウナギと違い油が少ないです。中国、台湾では小さく切って炒め物や煮物、から揚げ、麺類に乗せてなどで食されています。

日本でも中国人向けに販売されることもあるそうです。サクサク、プリプリの歯ごたえある食感で、現地では滋養強壮のための食材としても食されます。生き血も精力剤として飲まれたりするようですが、淡水魚なので寄生虫の心配があります。釣り上げたものでは加熱調理したものが賢明です。

調理方法は細切りにした炒め物や、ごま油風味の甘い炒め煮、から揚げにした甘酢あんかけ、ほか麺料理などにも使われます。ぶつ切りでスープなどに使われることもありますが、基本さばいたものが販売されているようです。

タウナギは害獣?

タウナギが直接稲などに悪さをするわけではありませんが、体長40センチ以上になる生き物が田んぼに穴を掘って生活します。場所によっては水路を決壊させて、張ってある田んぼの水が抜けてしまいます。一夜にして田んぼが干上がってしまうこともありますので、農家の方にはまさしく「害獣」となります。

しかも水が無くても生きられ、沼などに金魚などがいればすべて食べつくす獰猛な食欲。卵も稚魚も保育する繁殖力。外来種であるので増えすぎれば日本の生態系にも影響します。飼育する方は放流はしないようにしましょう。

まとめ

以上、タウナギの生態と釣り方や飼育、食べ方をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?日本はお米の国ですから、田んぼが近くにあって、比較的温暖な地域にお住まいの方には近所にいる魚です。身近にいるのにほとんどの方が知らない生き物「タウナギ」という生き物に興味をもっていただけたら、近所の田んぼに会いに行くのも面白いかと思います。