毒魚とは?
魚には、毒をもつものが多く存在しています。毒を持つ餌を摂取して内臓に毒が蓄積している魚など、漁獲海域が広がって、知られていない有毒なフグが出回って、食中毒事件が多数起こっています。
毒魚は大きく分けて2パターンの種類がいる
人間に害が及ぶ刺毒や食中毒の毒魚がいます。刺毒は、毒のトゲを持つ魚に刺されること、食中毒はふぐ毒やシガラテ毒が代表的です。粘液毒は、他の魚には影響がありますが、人には実害が少ないです。この毒は、触った手を舐めたり、目をこすると危険です。
毒魚のパターン① 刺毒タイプ
毒のトゲを持つ魚です。ハオコゼの背びれ、ゴンズイのトゲ部分、アイゴの背びれや尻ビレ、胸ビレ、アカエイの尻尾などに毒トゲがあります。刺胞動物のクラゲや刺毒貝類のウニやヒトデなど、人が死に至る毒を持つ種類もいます。
毒魚のパターン② 食中毒タイプ
フグ毒のテトロドトキシンには、青酸カリの1000倍以上の毒力を持つ神経毒で、熱や酸に強く分解しないです。潜伏期間は1時間以内で、感覚麻痺や運動神経麻痺、呼吸麻痺などの症状がでて、摂取量によっては発症か8時間以内で死に至ります。
アオブダイのパリトキシンの毒は、腰や四肢の痺れ、筋力の低下、けいれん、呼吸困難、不整脈、腎障害が起こります。イシナギ中毒は、嘔吐など皮膚の落屑を伴う中毒です。
シガテラ中毒は、世界中で毎年2万人も中毒を起こしますが、シガラテ毒魚を摂取するで致命率の低い食中毒です。タコの毒は、ヒョウモンダコは咬まれると、神経毒のテトロドトキシンによって死亡する恐れがあります。
毒魚の種類① アイゴ
体長は、20cm~40cmで、緑褐色もしくは灰褐色で、表面には数本の縞模様と白い斑点があります。生息地は、日本各地の温帯~熱帯に分布しています。本州にはアイゴやヒメアイゴ、ヒフアイゴ、沖縄にはゴマアイゴやアミアイゴ、シモフリアイゴがいます。
アイゴの特徴
毒トゲタイプです。毒成分は、たんぱく毒です。胸びれ、腹びれ、背びれのトゲに毒があります。アンモニア臭があります。アイゴに刺された場合は、半日は、強烈な痛みが伴います。アイゴが釣れた場合は、死んだ状態でもトゲには毒があるので絶対に素手で触らないようにしましょう。毒が体内に入った場合は、強烈な痛みが伴い、数時間~数週間は強い痛みが残ります。
アイゴの対処法
トゲが刺さった場合の対処法は、患部を清潔に洗い流します。アイゴの体表にる細菌や雑菌が患部に入る場合もありますので感染症や化膿を防ぎます。患部を洗浄後は、毒を専用のポイズンリムーバーなどで吸い出します。毒成分がたんぱく毒であるので、60度で変質して無毒化されますが、60度は火傷しますので、40度~50度程度で患部をお湯で温めましょう。症状が緩和されない場合は、医療機関を受診しましょう。