スモークチップの使い方や種類別の特徴をご紹介!燻製ビギナーも必見です!

ここで気をつけなければいけないのは毒性のある樹木があることです。なかでもキョウチクトウは強烈な毒性があり煙を吸うだけでも命の危険があります。樹木の種類は十分に確認した上で自家製スモークチップ作りを楽しみましょう。

スモークチップでお手軽燻製作り

本格的な燻製器を買ったり自作したりするほどではないけど、自分で燻製器を作ってみたいななんて方も多いのではないでしょうか。そんな方でもおうちにあるもので簡単に燻製ができる方法があります。

フライパンで簡単燻製

フライパンで燻製が作れるんです。必要な道具はフライパンとその蓋、そしてそのフライパンの中に入れてもぐらつかない直径の丸い網、焦げ付き防止のためのアルミホイルでできます!蓋はぴったりはまるタイプがおすすめです。

食材の下準備

下準備として行うことはハーブや塩コショウなどの味付けと表面を乾かしておくことくらいです。食材の水分と煙中の物質が反応しすぎると強い酸味になります。表面はしっかり乾かしておきましょう。乾かす工程ではラップをせずに冷蔵庫に入れる方法もおすすめです。

フライパンにセット

アルミホイルをひいたフライパンに一掴みの挑戦してみたいスモークチップを敷いて、その上に網、さらにその網の上に食材をのせます。食材が加熱されるにしたがって水分が落ちたりしますのでアルミホイルの上に載せるほうがうまくいきます。

火にかけてスモーク開始

あとは火にかけるだけです。最初は強火でスモークチップが燻って煙が出てくるまで様子を見ます。煙が順調に出だしたら蓋をして弱火にして、お好みの時間燻製してみましょう。燻製のにおいが立ち込めますので換気扇を回したり部屋の換気には気を配りましょう。

自作できる燻製器の作り方について詳しく知りたいかたはこちら

燻製ビギナーのおすすめ素材

燻製ビギナーにおすすめの食材ですが、まず失敗しにくい食材を見極めるポイントは水気です。水気が多いと燻製条件の調整が難しく失敗してただただ酸っぱい燻製になりやすいのではじめは水気の少ないものを選びましょう。

うずらの水煮

一番のおすすめはうずらの水煮です。これならスーパーで手に入る上に卵を一から茹でて皮をむく手間もありません。水気をしっかりとればすぐ燻製できます。出来上がったものも一口で食べることができるのでおやつやお酒のおつまみになります。

チーズ

こちらも燻製を始めるにあたって挑戦しやすい食材です。様々な種類のチーズが売られていますしあらかじめ小分けになっていて扱いやすいものもあります。チーズ自体が個性豊かな食材なので、さらに様々なチップとの組み合わせで仕上がりの違いも分かりやすく楽しい燻製実験ができます。

醤油・オリーブオイル

水気が少ないものをおすすめしてきましたが、変わり種としては醤油といった調味料やオリーブオイルもおもしろくておすすめです。香りや風味の変化が劇的で燻製の面白さを実感できることでしょう。

日本古来の食品「鰹節」も燻製食品

私たち日本人になくてはならないものである鰹節も燻製の一つです。カツオの身から水分を脱工程で使用される薪はナラやクヌギ、サクラなどで燻製にしてからはさらにカビをつけてうまみを引き出すというとんでもない手間とかけた食材なのです。

煙を利用した連絡手段「狼煙」

燃焼環境を望む通りに設定して煙を利用する燻製ですが、日本には古くから煙を使った連絡手段として「狼煙(のろし)」があります。わざと生の杉の葉を用いて煙を起こし、さらには燃やすものを変更することで色まで付けて様々なメッセージを送りあっていたと言われています。

狼煙をうまく利用して戦いを勝ち抜いた有名な武将が古くは武田信玄であったとも言われています。火を自在に操ることへのあこがれのような気持ちはこうして私たちの中にも根付いているのかもしれません。

NEXT スモークチップで美味しい燻製作りに挑戦しよう