時空のおっさんって一体誰?
あなたは時空のおっさんをご存知ですか。ネットではかなり有名になっている時空のおっさんですが、ご存知ない方もまだまだ多いのではないでしょうか。どのような場所にいるのか、どのような姿かたちをしているのかをご紹介します。
時空の空間に存在する
いつも通り目覚めて、学校や会社へ向かったのに何故か違和感を感じる…何かが違う…自分でも気づかないうちに、別次元の空間に迷い込んでしまった時、時空のおっさんは現れます。異世界の番人、パラレルワールドの番人、時の番人など様々な説が噂されています。
時空のおっさんの見た目
パラレルワールドに迷い込み、時空のおっさんに遭遇したの方の証言ではその特徴はほぼ一致しています。作業着を着ており、小柄なごく普通のおじさんだそうです。たまにスーツを着ていたという証言もあります。また、大声でどなり、話しかけても返事がぶっきらぼう、という性格も証言の共通している点です。
時空のおっさんの始まりは2ちゃんねる
不思議な体験談が2005年7月に2ちゃんねるへ投稿されました。それが、時空のおっさんの存在が噂されるようになった始まりです。その後、次々と体験談が投稿されるようになり、2006年2月頃からインターネット上で広まっていったのです。
はじまりの投稿内容
大学生の男性からの投稿でした。大学は9時半からですが、投稿者はその日起きるとすでに10時だったそうです。しかしいつも遅刻気味なため、焦ることなく、夕飯の残りを朝ごはんに食べてから大学へ向かいました。大学に着くと、人気がなく、最初は気にしていなかったものの、自分の教室に着いてもやはり誰もおらず、違和感を感じたそうです。
謎の男性からの電話
おかしいと思い教室を出ようとした時、携帯が鳴り「NOBODY」の表示が。電話に出てみると「なぜそこにいるんだ」とおっさんの声が聞こえました。「外を見ろ」外をみると、グランドにおっさんの姿がありました。投稿者がまじまじと見ていると、おっさんがゆっくり顔を投稿者の方へ向けてきたそうです。
おっさんは時の番人?
「ヤバい!」と投稿者は実感したそうです。おっさんがポケットに手を入れると、投稿者はなぜか危険を感じ、急いで教室を出ました。その瞬間、体が伸びるような不思議な感覚があり、気づくと自分の部屋で目覚め、時計は8時を指していたそうです。
時空の空間にワープしたと感じた理由
ここまで聞くと、ただの夢だったようにも思えますが、この話には続きがあります。その後、変な夢を見た…と思いながらも大学へ行く支度をしていると、ある異変に気づきます。それは、冷蔵庫にあるはずの前日の夕飯の残り物がなく、台所に食器だけが置いてあったのです。そして投稿者の彼は、自分の体験が現実であったことを確信します。
はじまりの投稿をきっかけに集まる時空のおっさん体験談
この時はまだ、「時空のおっさん」というワードはまだありませんでした。しかし、この投稿をきっかけに「似たような体験をした!」「あれはそうだったのか!?」というように続々と体験談が投稿され、時空のおっさんの存在がまことしやかに広まっていったのです。
時空のおっさんに遭遇した!体験談を紹介
さまざまな体験談がありますが、体験した年齢も、場所も、それぞれのようです。また、中には異世界から帰ってこれなくなってしまあ方も…。時空のおっさんとは何者なのか、考察しながら体験談を見てみましょう。
体験談①
中学生の頃、授業中に余分に数分過ごしたという内容の投稿でした。その日は前日、遅くまでゲームをしてしまったせいで授業中にうたた寝をしてしまったそうです。すると、急に教師から問題を解くように指され、黒板の前に出されてしまいました。寝起きで分からず、謝ろうとした時、教室から誰もいなくなっていたことに気づきます。
周囲からも何も音がしなくなり、恐怖のような違和感が襲ってきました。ふと校庭を見たところ、真ん中に中年男性がいて、何か作業をしていたそうです。すると、おっさんも投稿者に気づき、とても不思議そうな顔で見てきた後、慌てた素振りで上着のポケットに手を入れました。投稿者が覚えているのは、ここまでだそうです。
戻ってきた日常
気がつくと教室におり、先ほどのように問題を解くように指されていたそうです。しかし、また消えてしまうんじゃないかという不安さから、泣きそうになりながら断っていると周囲にとても笑われたそうです。その後、あまりの真剣さから保健室に連れていかれた投稿者。今でも不思議なのは、おっさんの顔や服装が全く思い出せないことだそうです。
体験談②
会社員の男性からの投稿でした。2008年の7月28日、大阪で朝の通勤電車に乗っていた時に不思議なことが起こったそうです。携帯のゲームに夢中になり周りが目に入らないでいましたが、社内が妙に静かになっていたことに気づきます。ふと、周りを見てみると誰もいなくなっていたそうです。通勤時間の電車でありえない事でした。
気が付くと電車は止まっており、ドアも空いていたので、とりあえず降りることにしました。駅を出ると、普通の大阪の下町のような雰囲気ですが、なぜか全く知らない町だったそうです。そしてどこを探しても、誰もいないのです。ひとまず駅に引き返すと、ホームに中年の男性が一人いたそうです。
元の世界には戻れず…
あ、と思い話しかけようとした時、中年男性のほうから話し始めたそうです。厳密に言うと、声が口から出てきている感じではなく、耳に直接「もう戻してあげられないから、代わりにこちらで」と聞こえました。すると目の前で爆竹が弾けたような衝撃を受け、目を開けると職場にいたそうです。
なにか違和感を感じ、トイレの鏡を見ると、なぜか自分が自分にそっくりな他人のように感じたそうです。また、それは職場の人たちも同様に微妙に違うように感じる…。その後仕事を辞め、故郷で働きだした投稿者ですが親も何かが違う。平穏で支障は何もなく、幸せに過ごしていますが、元の世界と絶対に違うと今でも違和感を感じてるそうです。
体験談③
小学生4年生の頃、不思議な体験をした方もいます。近所に大変人気な公園があり、早くいかないと取り合いになるため、学校が終わったら親友と公園で会う約束をし、走って帰宅したそうです。家に帰るとすぐ、自転車に乗り換え猛烈に漕ぎはじめました。しかし、異変に気付きます。どんなに漕いでも同じ道を繰り返してしまうのです。
いつもなら通行人や車が行き交う住宅街が、通りも家の中も、全く人気が無くなっていたそうです。ひとまず少し先の信号まで行こうとしますが、どんなに漕いでも辿り着けないのです。疲れ果て、心細くなった投稿者がわんわん泣いていると、先の角から40歳くらいのおっさんが携帯電話で話しながら現れたそうです。
おっさんの役割?
泣いている投稿者を見つけると「いた、いたわ」と言って近づき、帰ろうな等と言いながら頭をなでました。その瞬間、車や通行人が現れ騒音が戻りました。その後、投稿者は無事に公園にたどり着き、10分程待つと親友が来ましたが、投稿者が到着した時間は一旦家に帰って公園に向かったとすると、ありえないほど早い時間だったそうです。
時空のおっさん体験談に共通する謎
ここまで様々な体験談を読むと、それぞれ違いがあるものの、ある共通点が存在することにお気づきでしょうか。異世界は存在するのか、時空のおっさんの正体は何なのか、その核心に迫っていきたいと思います。
時空のおっさん以外誰一人いない謎の空間
投稿している方々は必ず、誰もいない世界にワープしています。見た目は、いつも過ごしている場所と変わらないのに、人気が無く、物音も全くしないような世界が存在するようです。また、体験した方によっては、空が赤かったりする場合もあるようです。
時空のおっさんと携帯電話
証言によく出てくる携帯電話も、正体を探るヒントになりそうです。時空のおっさんは、携帯電話で通話していたという証言が多いです。また、出てきていない場合もポケットに手を入れる仕草が報告されています。この携帯電話で何かの指示をすると、異世界を行き来できると推測できます。