シャコ自身、シャコパンチの放つ衝撃に耐えられるのでしょうか。補脚の指節踵という部分は、ボクシンググローブのような役割を果たしているみたいです。当然ですが、パンチを繰り出すたびに強い衝撃がかかると思われます。
バンテージのような
指節踵には、繊維質が重なってできていますので、その衝撃が分散される役割があるそうです。まるで、ボクシンググローブの下に巻くバンテージのようなものですね。その指節踵を含め補脚は、もし仮に損傷しても、脱皮をすることにより元通りになるようです。
合戦に集中できる
シャコパンチを何度も何度も繰り出してもシャコ自身は、耐えることができて、捕食や縄張り争い、天敵から身を守ることなどの合戦に集中できると考えられています。
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シャコパンチの都市伝説
シャコにまつわる都市伝説は、誰でも一度は聞いたことがあるでしょうか。「東京湾などで多く取られていて、雑食のため、食べれるものは何でも食べるらしいこと」、「人間の水死体のほとんどには、シャコがびっしりとついているらしいこと」。後者を聞くと、もう食べることができない気がします。
シャコパンチの生態
モンハナシャコの食性は、肉食で、魚や甲殻類、貝類などいろんなものを餌にして捕食しています。寿命は、飼育時や野生で育ったものと両方変わらず約4~6年ほど生きると言われています。産卵期になると、数万個の卵を抱えている時は、無防備になって卵が危険になるので、ふ化までの約1ヶ月間は静かに卵を守っているそうです。
シャコパンチの視覚
モンハナシャコは、地球上で最も複雑で非常に優れていて、世界一視力の目を持っている生物と言われています。それぞれの目は、12もの光受容体(光を刺激として受容する感覚器)があります。この光受容体を持っているので、さまざまな色を識別することができるのです。
モンハナシャコの潜在能力
人間には、光受容細胞が3つしかなくて、赤・青・緑を見ることしかできないそうです。しかし、シャコには12もの光受容細胞がありますので、人間が見ることができない色を見ている潜在能力を秘めているかも知れません。
最大限にすばやく反応できる
一般的に、目で見ることで得られる情報は、処理されて最終的には脳に送られることになります。しかし、シャコは目で見ることで得られる情報の全てを一瞬にして脳に送るのではないかと考えられています。つまり、最大限にすばやく反応できると考えられているのです。
眼を360°動かす
人間では確認することができない、紫外線や赤外線を見ることができるそうです。見通しが広く、眼を自由に360°動かすことができるため、獲物の捕獲や天敵の遭遇にもかなり役立っています。
シャコパンチの光る特殊能力
モンハナシャコは、円偏光(えんへんこう)という光を見ることができる他に類を見ない生物だと考えられています。円偏光とは、シンプルに分かりやすく言うと、らせん状に回転しながら振動する光のことを言います。円偏光が見えることで、モンハナシャコは一つの景色や光から多くの情報を集めることができると言われています。
シャコパンチの天敵
こんなに強いモンハナシャコの天敵はいるのでしょうか。モンハナシャコは、生態系の中でもかなり上位に位置づけされているので、天敵と言える生物はいないと見られています。もしいるとしたら、タコからは格好の獲物になっているみたいです。強烈なシャコパンチは、タコを追い払う時にも使います。
縄張り争い
シャコは、浅い海の岩場や砂地に穴を掘って棲み家にしています。しかし、その棲み家を巡り、縄張り争いが発生します。負けん気が強いので、シャコパンチを威嚇として縄張り争いで使うのです。
シャコパンチ(強烈パンチ)の危険性
シャコパンチを受ける危険性が発生するのは、エサの貝類や、縄張り争いを行うシャコ仲間、そして天敵となるタコなどです。しかし、ダイバーが潜って捕獲しようとした時、受けて怪我をしたという話がありますので、人間にとって危険性の高い生物になるでしょう。
怪我の情報
ダイバーが潜って素手で捕獲しようとした時に、シャコパンチをくらって手の指の爪が割られたケースや、指を骨折、また指を引きちぎられたと言う情報もあります。
シャコパンチのまとめ
見た目の風貌は、華やかでかなり派手なイメージですが、強烈なパンチ力、視覚が人間よりも優れていることなど特殊能力を身に付けた生物、それが「モンハナシャコ」、知れば知るほど興味をそそられる生物に見えてきます。
飼育してみたい
シャコは、食べるものだとばかり思っていましたが、モンハナシャコは、別物です。今すぐにでも飼育してみたいですね。でも、パンチ力が半端ないので、水槽も割れないようにアクリルの水槽に補強するなどなかなかすぐには飼えそうにありません。シャコパンチによって怪我などしないように気を付けて検討してください。