肉質も癖のない淡白な白身魚です。切り身にすると「クロダイ」や「タラ」に近い見た目で、気になる味は「スズキ」に似た味わいです。日本ではレストランや給食などでフライ用の白身魚として食べているそうです。また回転ずしでも使用されていたこともあるとか。いつの間にか日本人にとって身近な魚となっているようですね。
どんな料理に向いているの?
「スズキ」に似た味わいなので、白身魚料理である塩焼きやムニエル、フライで調理されることが多いようです。和食料理にも適している為、照り焼きや塩こうじ、味噌ダレを塗って焼くとごはんのおかずとして美味しくいただけます。調理しても身が固くならず食感もフワッとジューシーなことから特にフライ系の料理が人気のようです。
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ナイルパーチのレシピ
ムニエル
家庭で一番多く作られる調理法は、塩コショウしたナイルパーチに小麦粉をつけて焼いたムニエルでしょうか?お好みのソースをかけて和・洋・中と味を変えれるのも白身ならではの楽しみ方ですね。
ナイルパーチの生息地での食べ方
ナイルパーチのいるビクトリア湖周辺ではバナナの葉に包んで調理したり、干物やカレー、ナイルパーチのぶつ切りを素揚げにし、塩を振って食べたりするようです。しかしこの調理法は少し生臭いようです。
エジプト料理サマック
トマトやピーマンなどの野菜をのせてホイルで包みオーブンで焼いた料理。臭みがなく身もふっくらとしてエジプトでも人気の料理なのだそう。日本でも白身魚のホイル焼きは人気のおかずの一つですね。
ナイルパーチのネギみそ焼き
塩コショウしたナイルパーチにみそ、砂糖、みりん、酒、ねぎのみじん切りを合わせたみそだれを塗ってオーブンで焼いていただきます。ナイルパーチの淡白な白身にみそだれを合わせることでごはんに合う和食としていただける料理です。冷めても美味しくいお弁当のおかずとしてもおススメです。参照:MARUHA NICHIRO
フィッシュアンドチップス
やはりナイルパーチの料理と言えば「ムニエル」と並んで人気の料理が「フライ」。イギリス料理で人気の「フィッシュアンドチップス」は衣がカラッとしていてふっくらフワフワの身が美味しくついつい手が止まらなくなります。これもオススメの一品ですね。
ナイルパーチの給食
子供の食を支えるナイルパーチ
学校給食では1カ月当たりの給食費は小学校低学年で平均約4千円。1食当たりにして約230円と限られている為、野菜との組み合わせがしやすい肉類の使用頻度が水産物よりも高くなる傾向にあり、この改善策として安価で調理のしやすい輸入の冷凍切り身を取り入れる機会が増えてナイルパーチも給食に使われるようになったようです。
給食だけでなく病院食にも
学校給食だけでなく安価で食べやすい「ナイルパーチ」は病院食でも使用されているようです。熱量も「スズキ」が123kcalに対して「ナイルパーチ」は100kcalと低く、脂質も「スズキ」が4.2gに対して「ナイルパーチ」は2.4gと低い為、病院食に適した食材となっているのではないでしょうか。参照:オカフーズ、旬の食材百科
もっと身近なところでは
お弁当に入っている白身フライや某ファストフード店の白身フライにも「ナイルパーチ」を使用していたようです。白身フライの入ったお弁当と言えば「のり弁当」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。多くの人が「ナイルパーチ」を口にしているかもしれませんね。そう思うとより身近に感じるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。意外と身近な食材として私たちの食を支えてくれていたナイルパーチ。ただ単に釣り人達の憧れる巨大魚というだけでなく釣りをしない人にもとっても親しみのある魚として感じていただけたら幸いに思います。