マゴチのさばき方講座|8つの手順とコツで誰でも簡単にさばける!

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血合いを洗い落とした後は綺麗な水で洗い、しっかりと水気をとっておきます。水気をとるときはキッチンペーパーや綺麗な布巾などを使用します。取り切れなかった血合いなども綺麗に取り除きます。水気が残っていると水っぽい身になってしまうのでしっかりと水気は取っておきます。

取り切れなかった血もここで拭き取ろう

ササラなどでしっかり取った血合いも洗い流ししてみると取りきれていないこともあります。キッチンペーパーや綺麗な布巾などで水気をとるときに残っている血合いも一緒に拭き取りましょう。残っていると血合いが身へ伝わり生臭くなってしまうのでしっかりと水気と血合いを拭き取りましょう。

水気はしっかり取ろう

この先の工程からは水を使わないのでしっかりと水気をとっておきます。水気が残っていると水っぽい身になってしまい、せっかくのマゴチが台無しになってしまいます。そうならない為にもキッチンペーパーや綺麗な布巾などでしっかりと水気をとります。

マゴチの捌き方⑦三枚におろす

ここまでは頭やエラの部分の処理が終わりましたが、これからは調理にも影響するところです。どんな調理にするかによって変わりますが、基本は他の魚と同じように3枚におろします。他の魚と形が違うので難しいのでは?と思う方もいると思いますが、マゴチの三枚おろしはポイントをつかめば簡単にできます。

三枚おろしは簡単

手順を簡単にご紹介します。①マゴチを横にして頭の方から中骨に沿って包丁を入れます。②反対側も同じように包丁を入れて切っていきます。③三枚に下ろしたらお腹の辺りに骨が残っていることがあるので逆さ包丁ですき上げて、皮の部分のところで包丁を立てて切り取ります。

尻尾は先に切り落としても良い

マゴチの三枚おろしは簡単にできますが、まだ苦手な方や初めての方は三枚におろす前に尻尾の部分を切り落としてから始めるとより簡単にできます。食べることのない部分なので先に切り落としても問題ありません。

おろすときは頭側から

動画でもあるように尻尾を左側において作業するとやりやすいです。頭の方から中骨に沿うように切り込みを入れると簡単におろせます。包丁とは反対の手はしっかりマゴチを押さえておき、包丁が手の下を通るときはケガをしないようにおろしましょう。

中骨に沿っておろそう

どの魚も三枚おろしにする場合は、中骨に包丁を当てるような感じでおろしていきます。その際、中骨に包丁が当たるとガリガリと音がするのでそのくらい包丁を入れて大丈夫です。両側とも中骨に沿って切ってみましょう。中骨に当たらず切っていくと身が中骨に残ってしまうので気を付けましょう。

マゴチの捌き方⑧皮の処理

刺身などにする場合は、皮をとります。マゴチの皮は粘り強いのでちぎれてしまうといった失敗もなくきれいにはがすことができます。三枚におろした身の尻尾の方から包丁を入れて押さえつけるようにして皮を引きます。その時なるべく包丁を動かさずに行います。

生で食べるなら皮を処理しよう

せっかくの刺身で食べるなら皮をとって食べましょう。皮を残してあぶって食べるのもおいしく食べれますが、できれば刺身では皮を処理してからのほうが身のぷりぷり具合もわかってとてもおいしく食べられます。また処理した皮を湯引きしてポン酢と紅葉おろしで食べるととてもおいしく食べられます。フグなどでよくみられる感じです。

切れ味のいい包丁を使用する!

皮を処理する場合に使う包丁は切れ味の良い包丁を選びましょう。切れ味が悪いと皮を処理するときにうまく取れなかったり、身のほうが切れてしまってきれいに皮を処理するのが難しくなってしまいます。そうならないためにも切れ味が良いものを使用しましょう。

マゴチ料理のおすすめを紹介

マゴチはヒラメやフグに負けないくらい美味しい魚で、旬のマゴチは脂ものっていてとても美味しいです。刺身はもちろん煮付けや塩焼きといろんな調理で食べることができます。淡白な白身はほんのりと甘くてコリコリとしながらももちもちな触感も楽しめる身となっています。

刺身・昆布締め

やはり釣りあげてすぐにでも食べたいのは「刺身」ですよね。マゴチ本来の味を味わうことができる刺身は、醤油で食べるのはもちろん洗いや昆布締めで食べてもおいしいです。洗いは余分な脂を落として身を引き締める調理法で昆布締めは刺身を昆布のエキスで熟成したものになります。

料理の魅力

刺身は鮮度のいいうちにしか味わうことのできない逸品です。時間が経つとどうしても味も落ちてしまうので食べきれない刺身は昆布締めにしておくと時間が経ってもおいしく食べることができます。刺身では脂も楽しめますが洗いにして食べると余分な脂も落ちてさっぱりと食べることができます。ポン酢でも美味しく食べることができます。

料理の作り方

昆布締めは、三枚おろしにしたマゴチを昆布で挟んで冷蔵庫で2~3時間置いておきます。そうすることで昆布のうまみがマゴチに移り刺身とは違ったうまみがありとてもおいしく食べることができます。余った刺身を昆布締めにして次の日に食べることができます。

煮付け

淡白な白身なので煮付けにしてもおいしく食べることができます。また旬のマゴチには卵もあったりするので一緒に煮付けにするとおいしいです。また三枚おろしにせず頭と内臓をとってぶつ切りで煮付けにできるのでとても簡単に作ることができます。

料理の魅力

マゴチの淡白な身は味がしみこみやすいので、煮付けにするとしっかり味もついてとてもおいしいです。頭やアラも一緒に煮付けにできるため、マゴチの出汁がよく出ててとてもおいしいですよ。また卵にも出汁の味が染みて身とは違った食感で食べることができます。

料理の作り方

ぶつ切りにしたマゴチを醤油・酒・みりん・砂糖・ショウガを入れて煮込むだけです。味がしみこみやすいようにぶつ切りにした切り身に切り込みを入れておくと良いでしょう。頭とアラも一緒に煮込むとよりマゴチの味が染みて美味しくなります。

唐揚げ

マゴチのレシピでは定番の唐揚げですが、クセもなく加熱すると身がしまるのでとてもおいしく食べることができます。刺身で余ったしまったものも次の日にリメイクして食卓に出せば子供たちも喜んで食べてくれること間違いなしです。

料理の魅力

刺身で食べるのはもちろん美味しいですが、マゴチは火を通すと身がしまってとても美味しいです。刺身では小さな子供たちが食べれなくても油で揚げている唐揚げなら心配なく食べることができます。大人も子供も大好きな唐揚げは揚げたてを是非食べてみてください。

料理の作り方

唐揚げの作り方は家庭によって様々な作り方がありますが、一般的に作られているものをご紹介します。適当な大きさに切ったマゴチに塩を振り20分程度置いておきます。水分が出たら軽くふき取り、片栗粉をまぶして170°の油できつね色になるまで揚げたら完成です。

アラ汁

マゴチの身は様々なレシピがありますが、アラだって美味しく食べることができます。鯛のアラ汁はよく知られていますが、マゴチも同じようにアラ汁にすると、マゴチの出汁がでてとてもおいしいです。作り方も簡単なので是非作ってみてください。

料理の魅力

魚を捌くとどうしても出てくる「アラ」。捨てるのはもったいないので、アラから出るマゴチの出汁を使って一品作ってみてはどうでしょうか。シンプルな味付けでもマゴチから出る出汁で、一気に飲み干したくなるほどの魚のうまみが出てとてもおいしいですよ。

料理の作り方

マゴチのアラを適当な大きさに切って熱湯をかけて、残っている血合いやウロコを流します。5cm程度の昆布と水を鍋に入れ、昆布だしをとります。出汁が出たら昆布を取り出しアラを入れ、あくを取りながら弱火で煮込みます。最後に塩と醤油で味を調えるだけで出来上がりです。

水炊き

高級魚ともいわれているマゴチを鍋で食べるのはとても貴重で、釣ったからこそできる贅沢です。マゴチは淡白な白身なので鍋に入れてもとてもおいしいです。鍋で食べるなら是非昆布だしで水炊きで食べることをお勧めします。

料理の魅力

マゴチを鍋で食べるのは贅沢といってもいいくらいの食べ方です。鍋に入れることで淡白な白身からマゴチの甘みがしっかりと伝わってきます。あまり煮すぎると身が崩れてしまうので鍋に入れる際は一番最後に入れましょう。〆の雑炊はマゴチの出汁が出ているので絶品です。

料理の作り方

昆布で出汁をとってお好きな野菜やキノコを入れ、野菜などに火が通ったらマゴチの切り身を入れ火が通るまで煮込みます。ポン酢など煮付けて食べましょう。野菜がなくなったら〆として、残った出汁にご飯と溶き卵を回し入れ、仕上げにネギをかけて食べるとマゴチの出汁が出て美味しいです。

皮の湯引き

刺身などでとってしまう皮。捨てるのはもったいないので是非湯引きにして食べてみましょう。皮には女性にうれしいコラーゲンもたくさんです。湯引きにすることで食感もあってお酒のアテにもってこいの一品になります。

料理の魅力

皮にはコラーゲンがたくさんあるので女性はとてもうれしいですよね。捨てるものがとてもおいしいお酒のつまみになるので、お酒好きの方にはもってこいの一品です。また捨ててしまう胃袋も同じようにして食べるとこれまた絶品です。作り方も簡単なのでほかの料理をしている間にパパっと作れるので是非作ってください。

料理の作り方

刺身などで取った皮を、熱湯に入れて湯引きします。粗熱が取れたら細くスライスしてポン酢と紅葉おろし、ネギを添えたら完成です。皮は冷めると固くなるのでスライスも簡単にできます。捨ててしまう胃袋も同様に湯引きしてスライスして食べるととてもおいしく食べられます。

マゴチの釣り方

マゴチは岸からの投げ釣りや船からの釣り、ルアーと様々な釣り方ができます。群れをなして泳いでいるので1匹釣れると続けて釣れることがあります。大物になればなるほど激しく首を振りながら抵抗してくるので、釣りごたえのある魅力がたくさんの魚になります。

投げ釣り

マゴチ釣りといえば比較的簡単に始めやすい投げ釣りです。仕掛けも簡単なので初心者でも始めやすい釣り方になります。岸から仕掛けを飛ばしまずは底に当たるまで垂らします。少しずつ巻きながらポイントを探します。根がかりしないように気を付けましょう。

泳がせ釣り

生きている餌を利用して釣る方法が泳がせ釣りです。餌の用意をするのが大変ですが仕掛けは簡単で食いつきも良いので、楽しめる釣り方です。活き餌はハゼやキスといった小魚を針に付けて泳がせておびき寄せます。泳がせ釣りでは必ず活きの良い餌を利用しましょう。元気がない魚よりも元気な魚を選ぶとマゴチも食いついてきます。

ルアー・ワーム釣り

活き餌やゴカイなどの餌を使用せず餌の形をしたワームやルアーを用いて釣る釣り方です。ワームはマゴチ専用のものもあるのでそういったものを使用するとよいでしょう。ルアーの場合はシーバス釣りと同じようなルアーでも釣り上げることができますのでワームやルアーで挑戦してみましょう。

中毒者も続出するマゴチゲーム

一般家庭で見かけることが少ないマゴチは、東京湾辺りではマゴチを釣り上げるマゴチゲームが盛り上がりを見せているそうです。まだマゴチ釣りは話題に出てくることも少ないため、マゴチ専用のタックルやルアーはごくわずかしかありません。またマゴチ釣りを積極的に楽しませてくれる船もあまりいませんがとても楽しいゲームです。

釣った感が強いマゴチ

マゴチはヒラメのような泥底に生息している魚ですが、ヒラメに比べて強い引きを持っているので釣り好きにはたまらないバトルができます。その強い引きみ魅了された釣り好きが集まってするのがマゴチゲーム。ルアーやワームなどを用いてビックサイズのマゴチを狙うゲームです。

マゴチはワームカラーを選ぶ

ゲーム性が高いマゴチゲーム。マゴチはワームの色によってアタリの数も変わる、釣り方によっても変化します。その為、アタリがなければすぐにワームの色を変えて挑戦したりしてマゴチを誘います。アタリがあってから合わせるまでの間がとても楽しめるゲームです。是非強い引きを楽しみたいという方は是非マゴチゲームに挑戦してみましょう。

マゴチ料理を美味しく作ろう!

マゴチはヒラメやフグに引けを取らないほどおいしい魚になります。見た目は平べったく少しグロテスクな風貌ですが食べるとその甘みやみのふんわり感がたまらなく美味しいマゴチはしっかりと正しい締め方・捌き方でよりおいしく食べることができます。スーパーでは見かけることが少ないマゴチを是非自分の手で釣って捌いて食べてみましょう!

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