ミオスタチンが筋肥大を阻害?ミオスタチン関連筋肉肥大やサプリについて知ろう!

ミオスタチンの生成や需要に異常がある場合、筋肉がとても発達します。筋肉はエネルギーを多く必要とするためたくさんのカロリー摂取が必要になります。これはまずマウスや犬、牛などで発見され、その変異がある人もいる事がわかったのは2000年と比較的最近です。

ミオスタチン異常の人

現在世界に100人ほどいることがわかっています。しかし程度によっては「栄養失調」「大食い」「ガタイがいい」などとされ気づいていない・診断が出ていない人もいるとみられます。そのほとんどが生成されたミオスタチンが受容できないタイプで、1例だけですがミオスタチン自体が生成できない人もいます。

10年ほど前に有名になったアメリカ人のリアム・フックストラ君はミオスタチン異常で生まれました。生後2日で支えられて立つ事ができ、1歳7か月で逆さに吊られた状態で腹筋ができたそうです。また噂レベルではありますが、ハンマー投げの室伏広治さんも生後7か月で懸垂をしたという逸話があり、ミオスタチン異常だという噂があります。

ミオスタチン異常の犬

カナダのビクトリアという都市のウェンディという犬が有名です。ウェンディはウィペットという犬種で、元々比較的筋肉質の犬ですが、平均体重10kg程度のところウェンディは27kgもあったそうです。

ミオスタチン異常の牛

MabelAmber / Pixabay

ベルギーではベルジャンブルーと呼ばれる品種の肉牛がいます。これは突然変異で生まれたミオスタチン異常の牛を数十年かけて交配して誕生した品種で、非常に発達した筋肉を持ち、普通の牛より大きいので肉が多くとれ、脂肪分が少ないのに柔らかい肉質が特徴です。筋肉が発達しすぎて普通分娩では出産できず、帝王切開しなければなりません。

ミオスタチン異常の人は生まれながらの超人?

ErikaWittlieb / Pixabay

ミオスタチン異常の人はその発達した筋肉により赤ちゃんの頃から並外れた運動能力を持っているため、超人として見られる事が多くあります。しかし重症度が高いと問題もあります。筋肉が多くのエネルギーを消費してしまうため脂肪がほとんどつかず、たくさんの食事をとる事が必要になります。

特に乳幼児期には体脂肪が体の成長や神経の発達に重要であるため、体が大きくならないなどの問題が起こる可能性があります。実際ミオスタチン異常のリアム君も1日6回山盛りの食事をとっていたそうです。経済的・医療的な条件が揃わない場合、栄養失調や餓死などの可能性もあるのです。

ミオスタチン抑制の具体的な方法!「食事編」

Free-Photos / Pixabay

引き締まった理想的な体を手に入れるためにはミオスタチンとうまく付き合いつつ合理的に体を鍛えたいところです。そんな人に、食事を見直す事でミオスタチンがコントロールできるという研究結果が出てきています。

NEXT ミオスタチンを抑制する食品は?