はじめに
クチボソという魚の名前を知っていますか?「クチボソ」それ!何?と返されて頭にきているあなた!この記事を御覧になって、クチボソにうんちくが深くなって、友達をぎゃふんと言わせませんか!クチボソの生態や飼育方法を調べてみましたのでご覧ください!
クチボソとはこんな生態・特徴の魚です!
クチボソの名前で呼ばれている魚は海水魚・淡水魚ともにあって、海水魚で3種類が該当し、それぞれマガレイ、マコガレイ、メイタガレイが該当します。淡水魚で唯一今回のテーマとなっているモツゴが該当し、持子の別名で魚の口の形からクチボソと呼ばれています。
クチボソはモツゴの別名だった!
モツゴはクチボソ以外にも、ニガタ、ハヤフナ、モロコ、ヤナギバエとも言われています。生息地は、関東以西の本州、四国、九州、朝鮮半島、台湾、沿海州から北ベトナムまでのアジア大陸の東部に広がっていて、平野部の浅井湖沼や池、掘割、用水などに生息しています。コイなどの移入により混入し、沖縄本島や北海道にも分布している魚です。
クチボソ(モツゴ)の生態・特徴はこんなにかわいい
クチボソ(モツゴ)の口は吻端で小さく上向きとなってて、口ひげはありません。産卵期になるとオスは真っ黒な色となり、縄張りを作って卵を保護します。体長は小型で10cmまでしかなりません。淡水の止水域に生息してます。モツゴ属の仲間は東アジアに5種類、そして日本には3種類生息しています。
クチボソ(モツゴ)はこんな生態・特徴がある!
クチボソ(モツゴ)は川の中流から下流域に生息しており、流れが穏やかで、水際の植物がよく繁茂した場所を好み、幼魚はワンド等から採取されることが多い魚です。成魚はやや開けた平瀬等にも現れる魚で、産卵期は春から夏です。オスは平坦な石やヨシの茎等に付着したごみを口で取り除き、雌を誘導して産卵させて、産卵後も卵を保護します。
クチボソの産卵期のオスは強い攻撃性を持つ
モツゴの繁殖期のオスは、同種他種を問わず強い排他行動を起こして攻撃性を現しますので、飼育する場合は他の魚を攻撃していないか、よく観察する必要があります。モツゴは雑食性で水生昆虫を中心とした底生動物や付着藻類も食べて生活します。
クチボソ(モツゴ)の寿命は3年~5年
モツゴは成魚になれば体調が8cm~12cmほどに成長します。またモツゴは1年で成魚となって生殖をなして子孫を残して成長する。モツゴの寿命は3年ですが、5年以上生きている例もある魚です。
クチボソ(モツゴ)の生息地・分布は溜池!
モツゴの生息する場所の特徴は、河の中流や下流域、そして湖や池沼などや、農業用水路や溜池などのように多様な環境で、水の流れの緩やかな場所を好みます。水の富栄養化に強く産卵期は4月から7月です。分布は関東以西の本州四国九州に朝鮮半島や台湾、アムール川から中国南部にまで幅広く分布しています。
クチボソの料理?旬・時間帯
普通、クチボソを食べるという習慣はありませんが、食べるなら、甘露煮や唐揚げ、天ぷらなどでいただくと美味しくいただけます。一度お試しになってはいかがでしょう!ただし、水槽の中で泳いでいるかわいいペットは避けましょう。
クチボソ(モツゴ)は他に種類があり、その生態・分布は!
モツゴには仲間があり、それはシナイモツゴとウシモツゴという2つの種類のモツゴです。実は、この2つの種類とも絶滅危惧種に分類されている魚です。原因としては、これらを餌とする外来種のオオクチバスなどの食害や、侵入種であるモツゴのオスによる雌の独占、平地開発などの環境破壊や里山の荒廃などが原因で激減しています。
シナイモツゴの生態と分布
シナイモツゴは長野県や新潟県、神奈川県以北の本州に分布しており日本固有の魚です。フナやコイ類の放流で北海道に生息しています。オオクチバスなどの食害や、侵入種のモツゴ雄などの雌の独占や、平地開発、圃場整備、里山の荒廃などで激減しています。
ウシモツゴの生態と分布
ウシモツゴは東海地方に固有の魚で、愛知県、岐阜県、三重県に分布しています。オオクチバスなどの食害や平地開発、圃場整備、里山の荒廃などで激減しています。現在の生息場所は10か所にも満たない状態です。
クチボソ(モツゴ)の旬と釣れる時間帯
クチボソ(モツゴ)釣りは最も入門しやすい釣りで、竹の延べ竿と仕掛けがあれば近所の池や沼で釣りを行うことができます。餌はあか虫かサシを使いますが、クチボソ(モツゴ)は口が小さいのでタナゴバリを使います。エサはつついて食べるため、合わせのタイミングが難しく、タイミングを計って釣ると楽しい釣りができます。
クチボソの釣り方・仕掛けタックルは!
小型の魚なので仕掛けを細くして、最大限に引き味を楽しむ釣りです、ウキに出るあたりは大きく早いですが、前触れのアタリを確認するには、シモリ仕掛けが最適です。必ず底を切り、餌は中層とします。専門に釣るとなると、意外と難しい釣りです。また冬場でも比較的活性の高い魚なので、冬の釣りとしても最適です。
クチボソの飼育方法!
クチボソ(モツゴ)は、金魚用の配合飼料を使い、容易に飼育できますが、繁殖期の雄は排他行動が強い為、大き目の水槽に沢山隠れ家を設けてやる必要があります。水質の悪化に強く、病気にもなりにくいため飼育するのは初心者でも簡単にできます。性質はおとなしく、他の魚との混泳も可能な魚です。