ただしクチボソ(モツゴ)にも欠点があり、ストレスを感じると餌を食べなくなるため、そのままにしておくと死んでしまう場合があります。そのため、できるだけストレスを与えないようにするために、もともと住んでた自然に近い環境を作ってあげることが、クチボソ(モツゴ)を長く鑑賞し飼育するコツであります。
クチボソ購入のポイントと選び方
クチボソはペットショップなどで購入することができますが、購入する場合はお取り寄せとなり獲れるのを待つことが多くあります。これを避けようとすれば沼や川で地震で捕獲することで手に入れることです。クチボソを選ぶ場合は泳ぎ方を観察し、横向きに泳いでいるのは病気の可能性があるので避けておきましょう。
クチボソ(モツゴ)は地方で呼び名は変わる
クチボソの呼び名は地方によって異なり、関東でクチボソまたはニガタやハヤフナ、そしてタモロコやモロコとも呼ばれます。群馬県などではヤナギハヤなどとも呼ばれています。一方、関西特に奈良や大阪でスジモロコ、そして滋賀県の琵琶湖ではスジモロコと呼びます。
クチボソ(モツゴ)飼育の水槽の大きさは!
水槽の大きさは、モツゴの成魚が8~12cmにもなる事を考慮して60c,m以上の大きさの水槽を選ぶのがいいでしょう。30cm水槽では、魚同士がぶつかってストレスを感じる恐れがあり、クチボソを長く飼育するためには、手狭になるので避けたほうがいいでしょう。
飼育するときに準備するもの
水草、石、エアーポンプ、クーラー、温度計、カルキ抜き中和剤などを準備しておきましょう。クチボソ(モツゴ)は体も強く丈夫で長生きしますが、水槽の水が汚くなると生きることはできません。そのために必要なのが、エアーポンプです。これで水のろ過を行い長生きさせましょう。
クチボソ飼育には水温管理が大切!
また水温の管理も大切で、高温の中では生きていけません、そのため、夏場の水温が30度を超えるような場合には、部屋のエアコンを温度が上がらないようにするか、水槽用のクーラーをつけるのがいいでしょう。水温管理のため温度計は必須のアイテムです。
水槽に入ると産卵する?
またモツゴは水槽に入ると、すぐに産卵する場合があるため、事前に、産卵場所となる水草や岩を準備しておいてすぐに産卵などができるような環境を作ってあげることが、クチボソを上手に育てるコツです。
クチボソ(モツゴ)の水槽の準備と立上げ方法
モツゴの生活環境は、昼間明るく、夜は暗い場所で育ちます。そのため飼育する場合は、直射日光が入らない窓辺付近など、自然の時間の流れを感じることができる環境の場所に水槽を設置しましょう。
水槽の中には何を?
水槽の設置が完了したら、水槽の中には水洗いした底砂や砂利を敷いてあげ、事前に中和剤でカルキ抜きを行った水を静かに入れましょう。そして温度計やエアーポンプを設置して、水槽内をもとの住んでいた河や沼に近づけることができ、クチボソは安心して棲むことができます。
水質の安定が大切!
水槽にクチボソを飼育する前に必ず準備しなければいけないことは、クチボソを入れるせめて3週間前には水槽内の水の安定を行って棲める環境にしておくことが大切です。この準備を怠るとクチボソはうまく飼育できません。
水温合わせは慎重に行うこと
水温が適切なら、モツゴの入ってる袋を水槽に浮かべて水温合わせを行います。1時間くらいそのままにして、袋の中の水温と水槽の水の温度が同じになっているのを確認したら、水槽の水を袋の中に入れモツゴをなじませます。この手順を踏まないと、突然の環境の変化で弱ったり死んでしまう可能性があります。
餌の量及び水槽の水換え時期
モツゴは食欲の旺盛な魚のため、1日に2回~3回程度、一回の量は2分~3分で食べきれるくらいの量を与えます。餌が多すぎる場合は、食べ残しが発生し水質を悪化させる原因となるため注意が必要です。逆に餌が少ないと、やせて死んでしまうことになりますので、餌の量は様子を見て適量を見つけることが大事です。
水換えの時期と方法
水質の変化に強い魚ですが、比較的水替えの回数は少なくて済む魚です。例えばエアポンプを備えてる場合は、月1~2回程度で問題ありません。水がどうしても汚れるようなときは、1週間に一度のペースで、水槽の水を半分程度交換することをお勧めします。
元気がないと見たら水替えをしてみよう
一般的にクチボソは他の魚に比べて病気になりにくい魚ではありますが、ただ水槽の中の水質が汚れなどで悪化した場合は病気にかかります。水槽の中での様子を観察して、元気がないなと感じたら水替えを行って、その後の様子を観察してあげましょう。
水槽の中で混泳させる場合の注意点
モツゴは4月~8月に繁殖期を迎えます。この時期になるとオスは攻撃的になるため、混泳させているときは、よく観察し他の魚を攻撃していないか注意しましょう。攻撃している場合は、別の水槽に隔離して対応しましょう。繁殖期のオスは体色が黒くなり、縦のラインがなくなるので見分けがつきやすいです。
まとめ
いかがでした?クチボソ(モツゴ)の生態や分布、そのた飼育方法などについてできる限り調べてみました。お分かり頂けたでしょうか?身近にいる魚とわかれば、自然と愛着がわいてきますね。釣り竿を持ち出して、近くの池に釣りに出かけましょう。