大きなものに付いて生活をし、単体で泳ぐことが少ない魚であるがゆえ、コバンザメを釣りたいと思ったときに、果たしてコバンザメをどのように釣ればよいのか疑問に思われる方も少なくないのではないでしょうか。このことは、普段の生活のなかで、たとえばスーパーの鮮魚コーナーでコバンザメを目にすることがほとんどないことから想像できるように、コバンザメを直接狙って釣るのは非常に難しいということを意味しています。
おこぼれをもらう釣り方のスタイルがよさそうです
それでは、漁師さんの定置網に引っかかっているのではないか、といった予想も立つと思いきや、その期待もむなしく、定置網にかかることもまれといわれています。そのため、コバンザメを釣りたいと思ったときは、コバンザメを直接狙おうとするのではなく、別の魚を狙っていてたまたまコバンザメが釣れるといった、まさにコバンザメのように“おこぼれ”をもらうようなスタイルで狙うほうが効率的なのかもしれません。
それでもやっぱり自分で釣りたい!
暖かい海域での投げ釣りなら狙える
おこぼれをもらうスタイルではなく、自分の手でコバンザメを釣りたいという場合はどうすればよいのでしょうか。コバンザメの生態のところでご紹介したとおり、コバンザメは比較的暖かい海域で、かつ、浅い海を好んで生活していますので、日本であれば、本州の南側のなかでも九州や沖縄にある防波堤から投げ釣りで狙うことが可能とされています。
釣りやすい時期は産卵期が狙い目
釣りやすい時期としては、コバンザメの産卵期は5月~8月といわれていますので、産卵の準備のために海面または浅いところにあらわれることが多いこの時期を狙うのがよいかと思われます。
仕掛けは何でもいけます
実際に釣ろうと思ったときに、何をエサにして釣ればよいのか迷うところ、コバンザメは何でも食べる雑食性のため、万能な釣りエサとして知られるゴカイを用いるのが無難です。ゴカイであれば、比較的どこでも手に入りますし、扱ったことがあるという人も多いと思いますので、その点で準備面のハードルは低いといえます。