コバンザメってどんな魚!?誰でもわかるコバンザメの生態についてご紹介!

ちなみに、一部の水族館でも飼育されており、大阪の海遊館や沖縄の沖縄美ら海水族館、横浜の横浜・八景島シーパラダイスなどで見ることができます。

コバンザメの特徴

見るからに特徴的な見た目をしているコバンザメですが、具体的にはどのような特徴なのでしょうか。コバンザメの名前の由来ともなっている「小判」の秘密について、機能や仕組みに注目しながら、順番に見ていきましょう。

頭の後ろにある小判が特徴。小判?いえ、実は吸盤です

コバンザメの大きな特徴ともいえるのが、頭部の背面にある小判型の大きな吸盤で、コバンザメの名前の由来となっています。吸盤には、隔壁と呼ばれる20本くらいの板状の横縞があるのですが、この隔壁を上手く使うことで、吸い付き具合を調整することができます。

吸盤の仕組みとは?

吸盤の付着力は非常に強いといわれ、一度吸い付くと、なかなか剥がれないそうです。実際に吸い付く際は、吸い付く先のサメ類などの身体の表面に吸盤が接触した後に、通常後ろ向きに倒れている隔壁が垂直に立ち上がることで、隔壁と隔壁の間の水圧が周囲の水圧よりも小さくなり、結果的に吸い付きます。反対に、吸い付いたコバンザメが、現在の位置よりも前に出ると、隔壁がもとの垂直の位置に戻り、吸盤内の水圧が上がることで、吸盤は外れます。このような隔壁があるおかげで、コバンザメは自分のタイミングで、吸い付いたり離れたりすることができます。

万が一コバンザメがくっついてしまっても大丈夫!

強い付着力が自慢のコバンザメの吸盤ですが、もし、海に潜っていたときに自分の身体にコバンザメが吸い付いてしまったらどうすればよいのでしょうか。名前はサメであり、一度吸い付くとなかなか剥がれないともなると動揺してしまいそうになりますが、答えは簡単です。吸い付いたコバンザメごと前に移動させることで、簡単に剥がすことができます。コバンザメが自身で吸い付き先から離れるときに、少し泳ぐスピードを上げて前に出ることで吸盤を剥がすことと同じ動きをすればよいということになります。

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