ヒルは天気が良い日には枯葉の下などに身を潜め、獲物が近くに来たら地上に出てきます。獲物の皮膚に接近したらすぐにくっつき、血を吸い始めます。ヒルは獲物の動きや熱などを感じ取る能力を持っている生物です。
血液が凝固しない物質を出す
吸血性のヒルには血液が固まるのを阻害するヒルジンという物質を持っており、吸血する際に動物や人間側にその物質を流し込みます。一般的には1時間~2時間程の間は血が止まらない事が多いです。
ヒルはゆっくり血を吸う
ヒルは獲物に接近するまでは素早く行動しますが、血を吸う間は約1時間程ゆっくりと時間をかけて血を吸い続けます。吸血されてる側は気付く人は稀にいるかもしれませんが、ほとんどの人がヒルに吸血されてる事には気づく事はありません。
麻酔成分のような物質も同時に出している
ヒルはヒルジンの他にも麻酔成分に似たような物質も吸血する際に同時に出しながら吸血しています。これは獲物に吸血されている事を気づかれない為にあります。また、蚊も人間に吸血する際に麻酔成分を同時に出すので、吸血の仕方はヒルと似ています。
ヒルと毛虫はどちらの方が有害?
ヒルは外観が悪く血を吸うので人からあまり良いように思われていません。そして毛虫も見た目も気持ち悪く、ヒルと同じくらい多くの人に嫌われている虫です。どちらも害虫には変わりありませんが、違いが少しあります。
毛虫の方が有害率が高い
まず、ヒルは血を吸って傷を負うくらいで、それ以外は特に害はありません。その反面毛虫は害がある虫が多く、毛の部分に少しでも触れたりすると痛痒くなり、数時間後には激しい痒みになってきます。動き方がヒルと似ているので、山へ行くときは間違って触らないように気を付けましょう。
登山やキャンプでは吸血性のヒル対策をしよう!
登山やキャンプなど趣味でよく出掛けている方で、ヒルに血を吸われて毎回悩まされているという方も少なくありません。そこで、ヒルに血を吸われる被害を少しでも無くなるようにヒル対策をいくつかご紹介していきます。
長袖・長ズボン着用で肌を露出しない
登山やキャンプはもちろん事、季節は関係なく基本的には半袖・半ズボンで森林に入るのは厳禁です。肌が少しでも露出しているとヒルがすぐに入り込んでしまう恐れがある為、長袖・長ズボンを着用するようにしましょう。
裾の広がりがないズボンを着用する
ズボンの裾が広がっているものを着用するとその間からヒルがズボンの中へ入ってきてしまう事があります。なるべく肌に密着するようなズボンを着用すことをおすすめします。また、普通の洋服屋で購入するより、ホームセンターなどで登山専用のズボンを販売してる所があるのでそちらで購入すると良いでしょう。
手首周りの広がりにも気を付ける
手首回りもズボンの裾と同様ヒルが隙間から入ってくるので気を付けなければなりません。ボタンが付いている服ならボタンをしっかり止めてヒルの侵入口を塞ぐようにしましょう。腕などをヒルに血を吸われる事が多く最も気づきにくい箇所なので気を付けましょう。
衣類に塩を散布する
ヒルはナメクジと同様塩を嫌うので着用する衣類に塩を散布すると良いです。また、塩だけでなく塩の素のにがりなども同じ効果があります。ヒルに塩を直接かけると弱って死ぬ程強力なので、ヒルよ除けの効果は抜群です。