自家製からすみの作り方を解説!高級珍味を自分で作って酒の肴に!

塩抜きを終えた真子の水気をしっかり拭き取って、トレイやタッパーに並べます。真子が被るぐらいのお酒を注ぎ入れ、キッチンペーパーを覆うようにかけて冷蔵庫で保存します。浸す日数は1週間ほどです。4日目あたりで一度裏表をひっくり返すと全体にお酒がよく染み込みます。

からすみの作り方⑤干し

いよいよ最後の工程です。ここで手を抜いてしまうとカビが生えたり、腐ってしまうので注意してください。確実に作りたい方は、脱水シートを用意したり、虫やカラスなどの動物除けネットに真子を入れ乾燥させるといいでしょう。

まずは脱水

初日から数日の間は水分をたくさん含んでいるので、網に上げて下にキッチンペーパーなどを敷いて水をよく切ります。重石を置いて脱水させると乾きが早くなりますが、形を崩したくない方は自然に乾燥させてください。

干しの手順

日中は風通しのいい場所に干し、夕方になったら冷蔵庫に入れて寝かせましょう。カビや防腐対策に3時間に1度、表面に焼酎を塗ってください。真子の付け根は乾きにくいのでカビに要注意です。水分と油分を拭き取って2~3週間干し、くすんだオレンジ色になったら完成です。

からすみの食べ方は色々!

からすみはそれ自体が珍味で高級食材なので、口にする機会は多くはありません。そのため、どんな風に食べたらいいか分からない方も多いのではないでしょうか。からすみのチーズとウニを混ぜたような独特の味は、お酒のお供にも、料理のちょっとしたアレンジにも役立ちます。

そのままお酒といただく

そのまま贅沢にお酒のおつまみとしていただきます。薄く切ってそのままお皿に並べましょう。合うお酒は一ノ蔵の特別純米酒辛口など、辛口の日本酒です。ワインだと海辺で作られた、潮気のある辛口の白ワインを選びましょう。サルデーニャのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノなどが最適です。

料理の仕上げにすりおろし

少し日にちが経って硬くなったからすみは、おろし金でのすりおろしに最適です。写真のようにオイル系やクリーム系のパスタの仕上げにかけると深みのある味わいになります。他には野菜のソテーに振りかけたり、お好きなソースやドレッシングに隠し味として加えてもいいでしょう。

添えてもOK

薄く小さく切ったからすみを添えると普段の食卓のおしゃれなアクセントになります。お肉のたたきや、薄切りの大根の上に添えると塩気と旨みが効いて美味しくいただけます。大人数でいただく時は、クラッカーの上にクリームチーズと乗せてオードブルにするのもおすすめの食べ方です。

からすみの簡単で美味しいレシピ

からすみは作る工程に手間がかかっている分、そのままいただいても充分美味しいので、風味をそのまま味わえるようなシンプルなレシピが最適です。晩酌のおつまみが物足りない時に、誰でもすぐに作れてしまう簡単レシピをご紹介していきたいと思います。

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