エイリアンみたいなワラスボってどんな魚?
ワラスボは、有明海の海にしか生息しない、ムツゴロウと並ぶ希少価値の高い珍魚なんです。ワラスボは、スズキ目ハゼ科に属する魚ですが腹びれが吸盤になっていること以外、ハゼと同じ仲間とは思えないほど凶暴な顔面と体の中の血管や内蔵が透けて見える灰紫色の体色で「エイリアンのような魚」と言われています。
ワラスボの生態と特徴
ワラスボの特徴
ワラスボの体長は、約40センチメートルまで成長しオスの方が大きい特徴があります。ハゼ科の魚なのに体形はまるでウナギのように細長く、体色は青みがかったような色をしています。ワラスボは、泥の中に巣穴を掘って生息しているため目は退化し、上向きに開いた大きな口と牙が特徴です。
ワラスボの生息地域
ワラスボは、主に九州の有明海でのみ生息しており、世界における生息地域としては中国や台湾などにも生息しています。普段は、干潟の表面に4個から7個程の巣穴を掘り約30センチ前後のところで生息しています。満潮になると巣穴から出て海中を泳ぎ回り、小魚や貝などを捕食する肉食性の魚です。