主人公の加藤がドーマンセーマンのハンカチと手袋を使用しているのが印象深く、効果的な使われ方をしています。ドーマンセーマンは魔法陣でもあります。強力な魔封じの効果を暗示しているようです。
レッツゴー! 陰陽師でのドーマンセーマン
レッツゴー!陰陽師はニコニコ動画の中でも古い動画で、アーケードゲームの名称です。その挿入歌の歌詞でドーマンセーマンと繰り返す部分があります。ドーマンセーマンって何?とあちこちで質問が上がっています。
海女ゆかりの神社に行ってみよう
ドーマンセーマンのお守りを販売
石神神社は三重県の鳥羽市相差町の石神さんは玉依姫命が祀られています。鳥羽の海女が信仰する神社です。メディアで放送されると、全国から女性がお参りに訪れるようになりました。そしてご利益に授かったとお礼が後を絶ちません。
「女性の願いをひとつだけ叶えてくれる」との言い伝え
石神さんは、願えば、生涯に女性の願いをひとつだけ叶えてくれるといわれています。5月7日の海女さんの安息日、磯日待は大量祈願と大願成就を祈る春祭りの日です。当日は男性が料理をして女性のおもてなしをします。
海女は自然と向き合う仕事ですから、生活の中に密接に関わる神々がいます。またたくさんの怪異と向き合うこともあるでしょう。伊勢志摩の妖怪と神々のことに詳しく触てみます。信仰と怪異は今も身近なところにあります。
トモカズキに会った話
先に紹介したトモカズキに纏わる怪異です。昔から、海女たちの口伝として伝わっていたものが、民話として本に収められました。地元では知られた話でしたが文字になったことで余計に恐ろしいと語る人もいます。
極楽浄土は十万億土の彼方にあります。僧といえども遠い道のり。併せてご覧下さい。
地元で囁かれる噂話や、人から人に語られる話は民話という形でも伝承されてゆきます。物語は自然の驚異や忠告が含まれています。海の中で出会った不可思議はほかに知る人もない。震えながら海女小屋で呟いた言葉も含まれているのです。
地元で語り継がれている
志摩では今にも降り出しそうな曇り日に海に入るとトモカズキに遭うと伝わっています。ある日、若い海女がそんな日に1人鮑獲りに出ました。岩場に舟を止めて潜ると別の海女さんが背中を向けて鮑を獲っているのを見ました。
この海女は、セーマンドーマンの印をつけていません。しかも足先が霞んでいます。若い海女さんはすぐにトモカズキだと気がつきました。母親から言われていたことが頭に浮かび、差し出す鮑を受け取らないように手を後ろに回そうとしたとき、何かが体にまとわりついて動けなくなりました。
若い海女はノミを振り回してまとわりつくものを切り裂き、息も絶え絶えに海上に出ました。村人はしばらく海に出ませんでした。トモカズキが笑いかけてきたら、娘は命をとられていたでしょうとある村人はいいました。
最強の海の魔物
日本の妖怪は恐ろしいけど、必ず思いもよらないおかしな弱点を抱えています。河童に出会ったらお辞儀をすれば助かります。お皿のお水がこぼれちゃいますからね。なんとかなるんじゃない?って思ってしまいます。かならずしも死と直結している訳ではありません。
セイレーネス
上半身は人間で下半身は鳥だったり魚だったりします。ギリシャ神話の神様です。美しい姿で描かれていることが多いのですが、残されている昔の絵は醜い姿でした。美しくしい姿の方がより恐ろしさが募ります。
そのうえ、天上から響く共鳴する美しい声。人々は芯からの恐怖に我を見失います。人々を惑わし船は難破したり、遭難し、セイレーネスがいる場所は、見るも無残な幽霊船の墓場と化してしまうのです。
セイレーネスは知らなくても、セイレーンなら知っているのではないでしょうか。残忍な女神様です。海に落ちた人々は食い殺されてしまいます。人骨が島に山となったと伝えられています。海上に天から響く美しい声は、まさにアポカリプティックサウンドです。アカポリックサウンドは終焉の音楽として恐れられています。
クラーケン
クラーケンは北欧伝承の海の怪物です。その姿は時にオオダコや巨大イカとして描かれています。船をすっぽり覆うほどの巨大な姿。フランスの船乗りがアフリカで遭遇したときの話が1810年に小説として発表されました。
大きさが島ほどもあり、間違えて上陸してしまうこともあったようです。1872年にメアリーセレスト号が中に誰も乗っていない状況で発見されました。人々が今まで船の中にいたような状況でした。海運史上最大の謎と今でも語られています。当時は全員がクラーケンの餌食になったのだと噂がたち、世界中の船乗りを震撼とさせました。
海女料理を食べに行く
伊勢といえば伊勢海老ですね。それぞれ漁をする期間が決まっていますから、解禁の時期じゃないと獲りたての新鮮な魚介類は食べられないのです。時期を調べてサザエや鮑など新鮮な海の幸を食べに行きましょう。
海女小屋
海女小屋で、地元の海女さんが獲ってきた新鮮な魚介類を炭火で焼いて食べさせてくれます。現役の海女さんの話しを聞けるのも味のうちです。3月4月は伊勢蝦、鮑漁が解禁になりますから、短いシーズンを堪能してください。
相差かまど
海女さんの話しを聞きながら、食事やおやつを楽しめます。ある日のランチタイムは3,500円、おやつタイムは2,000円です。サザエ、大アサリ、バタ貝、干物、うにご飯、餅入り味噌汁など。伊勢海老、鮑は別料金です。※料金や内容はあくまでもある日の料金です。必ず確認して下さい。
はちまんかまど
セレブ気分コース7,000円、まるでセレブコース9,000円、海女の話しを聞くおやつ体験3,000円です。海外からのお客様も多く混雑します?予約必須です。※料金や内容はあくまでもある日の料金です。必ず事前に確認してください。
さとうみ庵
ドーマンセーマンは海女の大切な魔除けだった
ドーマンセーマンは海女のお守りのことだったのです。安倍晴明は官職についていた偉い方ですし、蘆屋道満は民間人でありながら陰陽師の力は安倍晴明に勝るとも劣らない人物でした。女性の望みをひとつだけ叶えてくれる石神神社と海女小屋料理はぜひ体験して下さい。
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