海女は女性の仕事ですが、過酷な仕事がなぜ女性の仕事になったのか書かれている資料がありました。女性は競争心が男性より強く、絶えず競い合う姿勢で一人海の底の仕事であっても成果を上げます。対して男性はすぐになれ合いとなり、競争心は減退するといいます。
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現代の伊勢志摩地方の海女もドーマンセーマンを身に着けている
現在、ほとんどの海女たちはウェットスーツです。昔ながらの海女の姿は見かけません。海に入るときにはそれぞれ道具にドーマンセーマンを刻んだものを用います。ウェットスーツの頭にはドーマンセーマンが描かれています。
ウエットスーツに書く
ウエットスーツで潜る時代になっても、ドーマンセーマンは信仰としてしっかり継承されています。古くから受け継がれた伝統はそう簡単には捨てられるものではありません。海の中での恐怖はウェットスーツになろうと拭い去ることは出来ないのです。海女に限らず日本の社会において護符は様々なところで使われています。
頭巾を着けている
ウエットスーツを着ても、頭に頭巾をつけて、伝統的なスタイルを残しています。魔除けの意味合いだけでなく、海女という古い伝統ある職業に対してのプライドや誇りが伝統を維持してきたのだという記事がありました。
ドーマンセーマンのグッズ
ドーマンセーマンのグッズはネットショップで見かけますから探してみて下さい。ドーマンセーマンの図形は黄金比で構成されています。御守りはもちろんですが、Tャツに描かれていたり、スニーカーにデザインされています。現地で探す方がよりご加護があるとわざわざ出かけます。
お守り
ドーマンセーマンで一対のお守りになっています。誰か意中の人や家族とひとつずつ持つためでしょうか?素朴な麻袋のお守りには種類がいくつかあります。陰陽師の紋がお守りとして人気があります。
ネックレス
ペアのペンダントヘッドがついているものや、セーマンドーマンがひとつのペンダントヘッドになっているものもあります。お守りには厄災から逃れることができる霊験あらたかな物が紛れているとか、いないとか。それを信心と言います。
ドーマンセーマンは「帝都物語」や「レッゴー! 陰陽師」にも登場
荒俣宏によって書かれた小説です。1988年には映画化されて話題になりました。荒俣宏さんですから、破天荒な物語には違いありません。奈良時代に考案された図柄とは思えない完璧なデザインは現代の物語に新しささえ感じるのです。
帝都無物語でのドーマンセーマン
主人公の加藤がドーマンセーマンのハンカチと手袋を使用しているのが印象深く、効果的な使われ方をしています。ドーマンセーマンは魔法陣でもあります。強力な魔封じの効果を暗示しているようです。
レッツゴー! 陰陽師でのドーマンセーマン
レッツゴー!陰陽師はニコニコ動画の中でも古い動画で、アーケードゲームの名称です。その挿入歌の歌詞でドーマンセーマンと繰り返す部分があります。ドーマンセーマンって何?とあちこちで質問が上がっています。
海女ゆかりの神社に行ってみよう
ドーマンセーマンのお守りを販売
石神神社は三重県の鳥羽市相差町の石神さんは玉依姫命が祀られています。鳥羽の海女が信仰する神社です。メディアで放送されると、全国から女性がお参りに訪れるようになりました。そしてご利益に授かったとお礼が後を絶ちません。
「女性の願いをひとつだけ叶えてくれる」との言い伝え
石神さんは、願えば、生涯に女性の願いをひとつだけ叶えてくれるといわれています。5月7日の海女さんの安息日、磯日待は大量祈願と大願成就を祈る春祭りの日です。当日は男性が料理をして女性のおもてなしをします。
海女は自然と向き合う仕事ですから、生活の中に密接に関わる神々がいます。またたくさんの怪異と向き合うこともあるでしょう。伊勢志摩の妖怪と神々のことに詳しく触てみます。信仰と怪異は今も身近なところにあります。