ハエトリソウとは?その種類や育て方、植え替え方を徹底解説!

なぜこのような行動をとるのかは2010年の研究結果で「ジャスモン酸グルコシド」という物質が関与しているということが分かってきています。

ジャスモン酸グルコシド

研究結果で出ていている「ジャスモン酸グルコシド」という物質はハエトリソウについている感覚毛に刺激が加えられると、刺激物質としてその物質が蓄積されます。蓄積された物質がある一定の濃度を超えると電流が発生し葉を閉じるようになります。

ジャスモン酸グルコシドは葉の閉鎖に関与しているということが明らかになっています。

ハエトリソウの捕食シーン

なぜハエトリソウが虫を食べることができるのかが分かったところで、実際の捕食シーンを見てみます。葉の内側にある細いトゲ”感覚毛”にダンゴムシが当たることで、刺激され葉が閉じます。そしてまつ毛のようなトゲがあるため、ダンゴムシも外に出ることができません。

捕まえてすぐはまだトゲの辺りが少し浮いた状態になっていますが、1日経つと完全に葉を閉じます。その中では消化液が葉から分泌されて虫などの獲物を溶かしていきます。10日ほど時間をかけて養分をとります。取り終えるとまた葉を開いて死骸などを捨ててまた獲物が来るのを待ちます。

ハエトリソウの特徴と弱点とは?

湿地帯で生きていた植物なので、乾燥にはとても弱いです。特に寒い冬場などは動物と同じように冬眠をします。そうすることで次の年の生育も良くなるそうです。弱点や特徴を詳しくご紹介します。

乾燥に弱い

原産が湿地帯ということもあり、乾燥にはとても弱いです。その為、水を切らしてしまうと枯れてしまう原因になってしまいます。枯らしてしまわない為にも水やりを忘れず、常に土を湿らせておく必要があります。その時は腰水管理をお勧めします。

冬には休眠する

10月下旬になってくると寒くなってくるため、生長が止まって動物のように冬眠状態(休眠)になります。休眠に入ると枯れたように見えますがしっかりと生きているので、水を切らさずにしておきましょう。

ハエトリソウを自宅で楽しむ方法!

観賞用として育てる人が多い為、自宅でもおしゃれに楽しむ方法があります。他の観葉植物と同じように様々な容器などに植え替えてみてはいかがでしょうか。容器を変えることで不通に飾るよりもおしゃれに見えます。

おしゃれな器を使用

そのままポットなどの容器で楽しむのももちろん良いですが、ハエトリソウの特徴に合わせておしゃれな容器を選んでみてはいかがでしょうか。特徴的な赤色が映えるようにシンプルな器を使用するのも良いですし、小さめのサイズであればマグカップなんかでもおしゃれに飾ることができます。

ガラス容器で観察する

ガラスの容器にハエトリソウを植える(テラリウム)と全体がガラスで覆われてとてもおしゃれに見えます。ハエトリソウの他に違う植物と一緒に植えてみるのもジャングルのような感じで少し上級者にも見えますね。

水槽に飾る

おしゃれな容器やガラスの容器に入れて楽しむのも良いですが、水槽でもおしゃれに飾ることができます。画像のようにコケや他の食虫植物と湿地帯をイメージして植えてみるのも良いでしょう。下の水の中には熱帯魚などを入れて魚と一緒に観賞するのもとてもおしゃれです。

ハエトリソウの育て方

乾燥が苦手なハエトリソウの育て方はいくつかのポイントがあります。ですが難しいわけではない為、初心者でも簡単に育てることができます。大きく分けて3つのポイントを押さえてハエトリソウを育ててみましょう。

日当たりを意識する

他の植物もそうですが、ハエトリソウも日光が好きな植物です。その為、1日6時間以上は日に当たる風通しが良い場所で育てるのが良いです。

夏場の直射日光はあまり当てすぎると鉢の中の湿度が急激に上がったりして根が傷んでしまったりするのでレースカーテンを使って直射日光を和らげてください。

腰水管理する

一般的な水やりでは難しいので、”腰水管理”という方法で水やりを行います。鉢の受け皿に水を張って底から水を吸わせる方法です。普通は水が受け皿に溜まったままだと、植物の根が腐ってしまう原因にもなるため水を捨てたりします。

受け皿に入れておく水の深さは2~3センチ程度入れておきましょう。そうすることで湿地帯と同じような環境にできる為、枯らしてしまったりという心配もありません。

冬眠中は水だけ意識する

多少の寒さには強いですが、霜などが当たってしまうと枯れてしまったりする要因にもなるため、できるだけ冬場は室内などで日当たりの良い所に移してしっかりと水やりだけは欠かさず行いましょう。

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