刺身やソースを炙ることでなんとも香ばしいさんまのいい香りが漂います。さんま好きにはたまらないひとしなです。
材料とワンポイントアドバイス
材料(2人分)
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内臓を取り出す時の注意点として、血合いはなるべく取り除くようにします。こうすることで仕上がりの味にえぐみのある生臭さが入りにくくなります。
ソースを加熱する際はフライパンや鍋に油は引かずに熱を入れると、しつこさが無くマイルドな仕上がりになります。
美味しい作り方
刺身用におろします。内臓は血合いを取り除いて調味料を合わせたら加熱し、冷蔵庫で冷まします。皿に刺身を並べそれぞれにソースを乗せたらバーナーで炙り出来上がりです。
丼にご飯をよそってさんまを乗せ醤油をかけていただきましょう。ネギや大葉などの薬味も良く合います。詳細なレシピはこちら
Contents
さんまのはらわたレシピ③さんまの腹わた煮
圧力鍋を使って煮ることで骨までも柔らかく、頭以外余すところなく味わえるメニューです。わたも使うので普通に作るよりもコクが加わります。
ご飯のおかずにはもちろんのこと、お酒のお供にもとてもよく合うメニューです。
材料とワンポイントアドバイス
材料(2人分)
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さんまは内臓を取り出したら一尾を三等分ほどにぶつ切りするだけでオッケーです。腹わたは血合いを取り除き包丁で叩いき水と一緒に火にかけます。
その後は漉すと余計なものが取り除かれ口当たりも良くなりますが、この工程は省いても構いません。臭み防止で生姜を入れると風味が良くなります。
美味しい作り方
内臓処理をして胴体をぶつ切りにし、内臓は軽く包丁で叩いたら鍋へ水とともに加熱し、濾します。圧力鍋に生姜、調味料、腹わた、切り身を入れて高圧で火にかけ圧がかかったら弱火で13分〜15分ほど煮ます。
皿に盛り、針生姜を散らして出来上がりです。詳細なレシピはこちら
さんまのはらわたレシピ④さんまの丸ごとホイル蒸し
「塩焼きに飽きたけど手軽に食べたい」という方にオススメなのがこのホイル蒸しです。2等分したものをホイルに包んで蒸し焼きにするだけと凝ったことは何もありません。
腹わたと滲む脂とともにホクホクの身を、簡単ながらも存分に味わうことができます。
材料とワンポイントアドバイス
材料(2人分)
サンマ 2尾
玉ねぎ 1/2コ
椎茸 2枚
酒 大2
青ネギ 適量
ポン酢 適量
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2等分するときは肛門から斜めに包丁を入れて切るとおいしい腹わたが流れ出ることなく処理することができます。
付け合わせは他にも、もやしや、白ネギを斜め切りしたものなど、合わせやすいのでその日の気分や冷蔵庫のあまり野菜を使うことも可能です。
美味しい作り方
包丁の背で軽くウロコを取ったら軽く洗いしっかり水気を取ります。肛門を起点に斜めに包丁を入れ2等分します。
椎茸、玉ねぎは食べやすい大きさにスライスし、アルミホイルに玉ねぎ、さんま、しいたけの順で乗せます。軽く料理酒をかけたらしっかり包み強火で20分加熱して完成です。詳細なレシピはこちら
さんまのはらわたレシピ⑤サンマのソテー肝ソース
サクッと焼いたさんまに、腹わたとバルサミコ酢を煮詰めて作ったソースをかけていただくちょっとおしゃれな洋風メニューです。
腹わた奥行きのあるコクとバルサミコ酢の甘酸っぱい風味が絶妙なハーモニーを生み出しています。
材料とワンポイントアドバイス
材料(2人分)
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腹わたは水分を拭き取り裏ごしすることで滑らかさが出てソースとしての口当たりが良くなります。
また加熱する際は煮詰めすぎるとしょっぱくなってしまうので表面に気泡が出始めた頃に火から外すようにしましょう。
美味しい作り方
内臓を外したら腹わたの水分を拭き取り裏ごししニンニクとともに加熱します。香りが出てきたら調味料を加え軽く煮詰めます。
3枚におろしたさんまは塩を振って下味をつけ、水気を拭き取ったら食べやすい大きさにカットし、塩・胡椒・小麦粉をまぶしソテーします。カリッと仕上げソースをかけて完成です。詳細なレシピはこちら
さんまのはらわたレシピ⑥さんまのワタソースパスタ
刺身用のさんまの身をメインにしたオイル系のパスタです。隠し味に腹わたを使用することで味に深みを出しています。
オリーブオイルとニンニクの香りが全体をまとめあげていて「さんまと言えば和食」に飽きたら人やパスタ好きの人にも強くおすすめできる味に仕上がっています。
材料とワンポイントアドバイス
材料(2人分)
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切り身は玉ねぎやオクラよりも後に炒め、なるべく火を通しすぎないようにすることが重要です。生でも食べられる鮮度であれば軽く熱を入れるイメージで仕上げましょう。
腹わたは軽く混ぜ合わせたらすぐに火を止め余熱で馴染ませることで風味が飛ぶのを防ぐことができます。
美味しい作り方
ニンニク、鷹の爪を弱火で熱を通し、香りが立ってきたら野菜を入れます。玉ねぎが透明になったら切り身を入れ両面を軽く焼いたらワタを入れて日本酒を少々入れソースの出来上がりです。
あとはパスタが茹で上がったら一気呵成に絡めていきましょう。詳細なレシピはこちら
はらわたの栄養素って?
ほろ苦い食味が好きな人にはクセになるはらわた。勝手に捨てたら怒られてしまうこともあるくらい熱狂的なファンもいる珍味ですが、どうせ食べるのなら栄養素の部分も気になるものです。
ここではどのような栄養分が含まれているのかを解説します。
はらわたに含まれる代表的な栄養素
「良薬口に苦し」ではないですが、苦味が特徴であるはらわたには実は多くの栄養素が含まれており、捨てるのが本当にもったいないくらいです。
ここでは代表的なものを抜粋してみました。普段口にしない人もぜひ参考にしてみてください。
レチノール
多くの化粧品や美容液に配合されているビタミンAの一つで、コラーゲン生成を促進する効果をもたらします。美肌に有効な成分で、シワにもっとも効果的です。
また、たるみ、くすみ、目のクマを消すのにも力を発揮します。女性の味方のような栄養素です。さらに皮脂の分泌を抑制したり抗酸化作用もあるのでニキビ予防にも最適と言えます。
ビタミン12と鉄分
「赤いビタミン」という異名をもつ赤血球を作り出すのに有効的なビタミンです。こちらは鉄分と組み合わせて摂取すると貧血の解消にも効果があります。
さんまは身にも鉄分が含まれていますが、内臓にはそれよりも多い鉄分が含まれています。普段貧血気味の人や、女性には非常に助かる食材です。
はらわたが食べられる魚はここが他と違う!
さんまの腹わたを食すことができるように他の全ての魚でも食べることができるかというと実はそうでもありません。どちらかというと食べられない魚の方がほとんどです。
ではその違いは何なのでしょうか。雑学のような話ですが知れば意外に面白いその違いについてお話しします。
胃がないかあるかの違い
多くの魚の体内には胃が存在しています。胃には食べたものを貯蔵する役割があり、そこから栄養を吸収し残りは腸管を通って最終的に排泄物になりますが、さんまには胃が存在せず食べたものはすぐに腸に入る作りになっています。
そのため消化が非常に早く腸内に異物がないことがほとんどです。一方で胃がある場合は消化がゆっくりです。特に釣りをする人であれば捌いた時に小魚や甲殻類を発見したことのある人もいると思います。
このように大体何かが含まれているので基本的には食べるには向きません。ぜひ処理をして調理するようにしましょう。
さんま以外にはらわたを食べることのできる魚は?
同じような体のつくりをもった魚でトビウオやサヨリがあげられます。さんま同様に胃がないので非常に消化が早い魚です。
食べ方も塩焼きやソースの隠し味に使ったりなど、さんまと同じように使うことができる食材です。ぜひ見かけた際は食べてみてください。
さんまのはらわたを食べてみよう!
食べられる人も、そうではない人も、さんま自体は私たち日本人にとって非常に身近な秋の食材です。今回ははらわた中心の楽しみ方を紹介してきましたが、もちろん無理をして食べる必要もありません。
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