刺身が絶品!高級魚アカヤガラの釣り方、美味しい料理を解説
今回はめったに食卓に上ることがない高級魚であるアカヤガラについて解説していきます。アカヤガラは一般的なスーパーで見かけることがほとんどありませんので、よく知らない、見たことないという方も多いかもしれません。アカヤガラは昔から刺身や椀ものが高級魚として料亭などで出されたり、鮨のネタとして使われることが多い魚でしたが、最近はフレンチやイタリアンの高級店でもこの食材を使ったメニューが人気になっていて注目すべき魚です。
アカヤガラの生態・特徴
まずはじめに、その生態・特徴をご紹介しましょう。アカヤガラは、画像をご覧になると分かる通り、頭が全身の1/3を占めていて筒状の細長い口が特徴的な魚で、体の色は赤とオレンジの間くらいの綺麗な色をしています。体長は1メートル前後のものが多いですが2メートル近くまで成長する個体もいます。
アカヤガラは漢字で書くと「赤矢柄」ですが、まさに赤い矢の様に見えますね。また、アカヤガラの学名はラテン語のパイプという意味の言葉から付けられていてどちらも見た目から名前が付けられているということがわかります。アカヤガラは鳥取県や愛媛県で「タイホウ」と呼ばれていたり、鹿児島県や山口県の呼び名である「笛吹(フエフキ)」などの面白い名前があります。個人的にはの「笛吹(フエフキ)」という呼び名が気に入っていますが、みなさんはどう思いますか?
アカヤガラの生息地・分布
アカヤガラはサンゴ礁や岩礁などを住処とし比較的浅い海に生息しています。サンゴ礁や岩礁には餌となる小魚やエビ、カニなどが生息してますが、アカヤガラはその細長い口をサンゴや岩の間に突っ込んで餌の小魚などをスポイトで吸い込む様に捕食しています。
アカヤガラは北海道から九州・沖縄まで日本各地の沿岸に生息分布していますが、漁獲量は少なく一般のスーパーなどには出回ることはほとんどありません。流通量が少ない中でも、比較的西日本や九州での水揚げが多くなっていて、産地として有名なのは長崎県です。