「君の名は。」は、主人公・三葉と瀧が、時を経て入れ替わる、有名なタイムリープ作品です。どの場面が「黄泉戸喫」に当たるかというと、滝が「口噛み酒」を飲んで、三葉と入れ替わるシーンに当たります。「口噛み酒」を口にしたことで、滝は一時的にこの世のモノではなくなり、曖昧な存在になるのです。
深海生物「ヨモツヘグイニナ」とは?
深海に棲む生物に、「ヨモツヘグイニナ」という大型の巻貝が存在します。明らかに「黄泉戸喫」を意識したネーミングだと言えます。「ヨモツヘグイニナ」は一体何なのか、どういった生態なのか、詳しく解説します。
黄泉の国のような深い海底に住んでいる
「ヨモツヘグイニナ」は、水深約2000mの地点に生息しています。とても日の光が届く場所ではありません。その深海は、暗く不気味な場所であることから、まるで黄泉の国から来ているようだ、という喩えから名付けられたといわれます。
もしくは、高温の海水が噴き出すほどの海底、すなわち黄泉の国に居ることから、黄泉の国で煮られた食べ物ではないかと考えられたのがきっかけで、「ヨモツヘグイニナ」という名前が付けられたのではないかとも言われています。
硫化水素を取り入れてエネルギーにしている
「ヨモツヘグイニナ」は、化学合成をするバクテリアを体内に保有しています。そのバクテリアのエネルギー源が、海底から噴き出している硫化水素なのです。このような特殊な生態であるため、太陽の光を浴びなければならない世界では生きていけないのです。
太陽の光とは程遠い、黄泉の国ともいわれる深海には、「ヨモツヘグイニナ」以外にもたくさんの深海生物が生息していることを考えると、まだまだ知らない世界はたくさんありそうです。深海魚について詳しく知りたい方は、次のリンクを参照してみてください。
もし異世界に行っても「黄泉戸喫(よもつへぐい)」はしないように!
「黄泉戸喫(よもつへぐい)」をしてしまうと、現世には帰ってこられなくなってしまいます。しかし、どのような経緯で、いつ異世界に足を踏み入れてしまうのかは、誰にも予測することはできません。
もしも突然、生活している世界に違和感を覚えたら、いくらお腹が空いていても、誰に勧められても、絶対に口にしてはいけません。「食べるな」と言われると食べたくなってしまうのが人の心理ですが、黄泉の住人になりたくないなら、本当に食べてはいけません。
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