群馬県みどり市の廃神社「武尊神社」とは
オカルトファンならご存知の「ほんとにあった!呪いビデオ」で紹介されて以降瞬く間に有名になった廃神社。ビデオがリリースされて以降様々な心霊番組で取り上げられられている群馬県の心霊スポットの一つです。
武尊神社は草木ダム建設のため移転新設された神社
武尊神社は昭和51年に竣工された草木ダムの建設によって移転及び新設された神社です。この神社は草木ダムの湖畔でもあるため、渇水時には建設当時に水没した旧鳥居や参道、旧国道122号線、旧国鉄足尾線などの姿を見ることができます。ダム建設後は富弘美術館の裏にある高常寺の更に裏手に新設されました。
群馬県みどり市武尊神社の住所・アクセス方法
武尊神社は山中に位置する為、車での移動がおすすめです。桐生方面から国道122号線を経由し草木ダムの湖畔、富弘美術館の西側の集落を抜け、山道を進んだ先にあります。カーナビに設定する場合は水上宝台樹キャンプ場を目的地に設定すると分かりやすいです。
- 住所: 群馬県みどり市東町草木253
- アクセス:関越自動車 道水上ICより約25km
武尊神社まで車でのアクセスは「裏見の滝駐車場」が便利
武尊山にある裏見の滝の駐車場から徒歩で武尊神社へ進むことが出来ます。神社正面の石段は侵入禁止になっていますが、神社の裏手から敷地内への立ち入りが可能です。
武尊神社を有名にした「ほんとにあった!呪いのビデオ23」
オカルトビデオの金字塔「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズは、一般の視聴者から寄せられた実録の心霊ビデオを収録し、現地へ赴き取材を行い真相を解明するといった内容なのですが、第23巻では武尊神社が舞台となった映像が寄せられました。
老婆の霊が!武尊神社の帰りに交通事故死したカップル
23巻に収録されている武尊神社のエピソードは以下の通りです。
群馬県でドライブデートを楽しんでいたカップルが偶然武尊神社を発見し、興味本位で神社内を探索する事にしました。互いを動画で撮影しながら談笑していたところ、境内の柱に目が黒く落ちくぼんだ老婆らしき人影が写っていました。神社を後にしたそのカップルは撮影後、謎の事故死をとげてしまいました。
武尊神社に現れる謎の老婆の真相
武尊神社に現れた老婆の正体を確かめるべく、現地へ赴いた取材班は地元の人々にある噂を聞くことが出来ました。その昔、武尊神社の神主から神社の管理を任されていたお婆さんがいたのですが、お婆さんは交通事故による不慮の死をとげてしまいました。
更に、お婆さんの死には家族による保険金殺人によるものであったのではとの噂が地元では囁かれていました。取材班はお婆さんの家族に取材を試みようとしたものの、その家族も既に亡くなってしまっており、事の真相は分からずじまいとなってしまいました。お婆さんの無念の思いが武尊神社に現れたと考えれば、カップルの事故死も関係していたと思わざるを得ません。
狩野英孝の行くと死ぬかもしれない肝試し ~冬の陣~
お笑い芸人、狩野英孝さんの冠番組「狩野英孝の行くと死ぬかもしれない肝試し」シリーズでは日本全国の様々な心霊スポットでロケを行っています。セカンドシーズンの一発目では数人の芸人さんと霊能者と共に武尊神社を訪れます。
複数の霊が出演者を襲う
武尊神社を訪れた一行は正面の石段から神社内部へと歩みを進めるのですが、鳥居を抜ける前から複数の霊が浮遊しているなど、老婆以外の存在を霊能者が指摘します。更に、霊感の強い女性芸人に次々と霊が憑依を試みるなど、ひっきりなしにお祓いが必要となる異常事態に発展します。
最終的に神社内部への侵入はあまりにも危険と言うことで、霊能者とスタッフのみで撮影を進める事になるのですが、霊能者の見立てによると神社建設の際に御神木を切り落としてしまい、正しくお清めがなされなかった結果災いを呼んでしまったのではないかとの事でした。
廃神社と化した武尊神社!心霊スポットと恐れられる理由
ここまでご紹介してきたように様々な心霊現象が報告されている武尊神社ですが、武尊神社が心霊スポットと恐れられる所以は、その物々しい外観も関係していると言えます。
崩れそうな鳥居、武尊神社の外観は城のよう
武尊神社への入り口である階段は草むらに覆われていて、一見すると分かりづらくなっています。草むらに覆われた鳥居を抜けて、階段を登りきると更にもう一つ鳥居があり、二本め鳥居は何故か無残にも壊れてしまっています。神社そのものの外観は城壁に囲まれたような荘厳な佇まいですが、来るものを拒むような威圧感を感じさせ、この神社が廃墟であるという事実を物語っています。
謎の和太鼓が置かれた、武尊神社の拝殿の様子
拝殿内はまず入って正面に御神体を祀っていたと思われる祭壇がありますが、最上段はもぬけの殻になっており、噂によると神主の方が他所へ移したと言われています。向かって左側には神事に使われていたであろう道具が無造作に置かれていますが、八足案(神具を置く台座)だけが何故か真新しく、そこだけ時間の経過を感じさせない奇妙な雰囲気を感じさせます。更に右手には武尊神社新築記念と記された和太鼓が鎮座しています。
コンクリートがむき出しに!武尊神社の本殿の様子
拝殿の正面、御神体を祀る為の本殿には勾配がきつい階段が備え付けられており、今は無き御神体を祀っていたであろう空間がぽっかりと開いたままになっていて、そこはかとない不気味さを感じさせます。本殿付近の壁は似つかわしくないコンクリート造りになっており、ブロックが剝き出しの状態で放置されています。
廃神社と化した武尊神社!現在の様子は?
神主もおらず現在廃神社と化してしまった武尊神社ですが、現在も取り壊される事はなく現存しています。今なお心霊スポットとして多くの肝試しに訪れる人々や廃墟マニアが訪れています。