白い鳩の種類は何?
白い鳩は色々な場面で「平和の象徴」としてのイメージが定着しています。しかし、もちろん鳩には「白い」以外にも5属13種類存在するとされていますが、そのなかでも白い色になる鳩は2種類しかないと言われています。
銀鳩(ギンバト)
一つ目の鳩が「銀鳩(ギンバト)」と呼ばれる、中央アフリカを原産地とする鳩です。正式な名称は「ジュズカケバト」、ハト目ハト科に属します。全長は30センチメートル前後です。褐色が主体ですが、このなかで白い色に変色したものがギンバトと呼ばれています。よくマジックなどで登場するのも、このギンバトです。
シラコバト
二つ目の鳩が「白子鳩(シラコバト)」と呼ばれる、ユーラシア大陸やアフリカを原産地とする鳩です。正式な名称も同じです。ハト目ハト科に属します。全長は30センチメートル前後、灰褐色が主体です。日本になじみが深い鳩であり、江戸時代から関東地方での生息が確認されており、1956年には種として国の天然記念物に指定されています。
どうして白い鳩が生まれるのか
ギンバトもシラコバトも種としては褐色系が中心で、決して白い色が主体というわけではありません。ここでは、どうして白い鳩が生まれるのかをいくつかの考えられる理由を中心に見ていきたいと思います。
アルビノ
アルビノとは、遺伝子で何らかの異常が発生したことを指し、遺伝子に異常を来たし、メラニン成分が欠乏することによって、色素が薄くなってしまった個体を意味します。鳩に固有の事象ではなく、その他の種にも同様の事象が発生する可能性があります。
野生で生まれた
あまり多く考えられる事例ではありませんが、野生に誕生したと考えられる事例があります。前項で述べましたが、日本に生息するシラコバトのような野生に生息する種は絶滅の危機に瀕しているのが現状なのです。
人間が飼っていたものが野生化した
これは何も鳩に限った話ではありませんが、白い鳩は何かと縁起の良い鳩とされていることもあり、人間が以前飼っていたものが、飼い主が飼い続けることが出来なくなって放してしまったということが考えられます。