一方、日本のグランピング、特に都会型の場合「贅沢をしながらキャンプする」感覚のものも存在しています。グランピングの歴史を見ると少し違和感がありますが、日本独自の様式にローカライズされたグランピングスタイルとも言えるでしょう。
キャンプとの違い
そもそもキャンプとは
私たちが使う「キャンプ」とは「自然の中で一時的に生活すること」を意味しています。
日本キャンプ協会では「キャンプ」を「ともに生活をし、自然体験すること」と定義しています。(引用:公益社団法人日本キャンプ協会)
登山中あるいは車やバイク、自転車を使った旅の途中の野宿はキャンプの「意味」の方ととらえられますが、一般的にイメージするリクリエーションとしてのキャンプは「定義」の方でしょう。グランピングもそこは変わりません。ではグランピングとキャンプとでは何が違うのでしょうか。
キャンプの魅力
グランピングとキャンプの違いを比べるなら、まずキャンプならではの魅力を語らなければなりません。キャンプの魅力として一番に上げられるのは「自由」でしょう。何が自由なのかは人それぞれですが、日常から離れた場所で好きなように時間を過ごすのがキャンプの楽しみの一つです。一方で、重い荷物を持ち込んでテントを設営し、火を起こし、食事の準備をし、終われば後片付けという作業もキャンプでは避けて通れません。ですが、それこそがキャンプの醍醐味でもあります。最近はキャンプ用品を持ち込むことなくキャンプ場でレンタルできる場合もありますが、基本的には全部自分たちでするのが前提です。
グランピングの魅力
グランピングの魅力は手軽に豪華なアウトドア体験ができることです。キャンプの定義はそのままに、しかしキャンプのように自分で全部準備する必要はありません。それどころか道具すらいりません。必要なのは着替えくらいでしょう。「もっと手軽にキャンプしたい」「おしゃれなのがいい」。そんな願望を叶えたのがグランピングなのです。また、施設によっては様々なアクティビティも用意されています。レジャー施設に併設されていたり、プールや温泉がついていたり、野菜収穫体験ができたりする場所まであります。従来型キャンプのアクティビティのような自然を満喫するだけではない娯楽があるのは、グランピングならではでしょう。