カラーギャングとはどんな集団?暴走族との違いから関連事件まとめ

1990年代にブームとなった「カラーギャング」とは一体どんな集団だったのでしょうか?ここでは、現在では考えられないような犯罪行為や事件についてまとめました。また、カラーギャングを扱った作品も紹介しているので、気になった方はチェックしてみてください。

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三度の飯よりオカルトが好き!ねこむらです。
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カラーギャングとは?

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暴走族やチーマー、ギャングなど不良少年達を指す言葉は多くありますが、同じ不良行為を行う集団であっても微妙に意味合いが違ってきます。当記事では2000年代にピークを迎えたカラーギャングについて詳しく解説します。

日本の不良行為少年達の集団

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1990年代の日本ではそれまで不良少年の代表的存在であった暴走族が下火になり減少の一途を辿っていました。そんな時代の中、新たな若者カルチャーとして現れたのが、カラーギャングという集団です。主に関東圏を中心としてグループが結成されたのち、徐々に日本中にその文化が伝播していきました。

アメリカのストリートギャングを模倣

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カラーギャング文化は日本独自のものではなく、海外のストリートギャングを模倣して結成されたものです。グループによってチームカラーが存在し、縄張り意識の強さから、他のカラーギャングとの揉め事が頻発し、事件になるケースも頻発しました。

アメリカのカラーギャング

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カラーギャングの模範となったアメリカのストリートギャングですが、その実情は日本のカラーギャングとは異なり、根深い差別や貧困問題が起因しています。

アメリカギャング史

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アメリカのカラーギャングは特定の人種や民族のみで固まって結成されたチームが多く、その背景には今なお残る白人至上主義的な考え方から差別された人々であったり、移民であるが故に貧困状態に陥ってしまった人々の集まりであるケースが多く、所謂日本のファッション不良とは全く異なる実情があります。

マクドナルド乱射事件

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シカゴを拠点とする2万人以上のメンバーを誇るヒスパニック系のギャンググループ「ラテンキングス」。全米のギャンググループの中でも特に凶悪性が高く、マクドナルドを出禁にされた事に腹を立て、店員に対しアサルトライフルを乱射し殺害するなどの事件で知られ、社会問題に発展しました。

カラーギャングの特徴

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カラーギャングの最大の特徴は一目見ただけで、所属チームが判別できる彼らのファッションです。基本的にエリア事にチームが別れており、メンバー全員が揃いの服装を着用することにより自分たち存在を周りに誇示しています。

チームカラーを身につける

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カラーギャングには独自のファッションルールがあり、各チームごとに決められたカラーが存在します。同じチーム同士のものはチームカラーの色で統一されたギャングスタファッションを身に付けます。

また、非常に目立つファッションであることから遠目に見てもその存在を確認することができるので、例えば赤のチームの縄張りに青のチームが侵入していた場合は服を奪い取られたり、集団リンチに合うなどの悲惨な目に合います。

ファッション性を重視

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カラーの他、身につける小物や着こなしにも拘りがあり、主にアメリカの西海岸スタイルであるオーバーサイズを好み、チームカラーのバンダナやキャップがマストアイテムとされています。

現在も残るストリートファッションの先駆けであり、キャップのシールやタグを敢えて残しておくファッション文化はここから始まっています。本場アメリカのストリートギャングファッションは盗品である事を示すために敢えてタグ等を残し、自分たちの力をアピールするために、そのような文化が生まれたとの説があります。

カラーギャングと暴走族の違い

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同じ不良集団である暴走族とカラーギャングの違いはなんでしょうか?ここでは暴走族の起源とその特徴を踏まえてカラーギャングとの違いを学んでいきます。

カラーギャングは1990年代から新たに登場

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1990年以前に不良少年の受け皿となっていた暴走族の起源は1950年代にまで遡りますが、前途の通り時代の流れを受け少しずつその姿を消していきました。

暴走族の衰退と入れ替わるように登場したカラーギャングは2000年代をピークに増加し、反対に2016年の警察庁データによれば全国に190ほどあった暴走族チームは近代に近づくにつれ年々減少している傾向にあります。

無関係な人を巻き込むことが問題視

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主に旧車、バイクを好み大人数での暴走行為を活動のメインに置く暴走族と違い、比較的少人数で行動する事の多いカラーギャングはスタンガンや警棒などの武器を用いて傷害事件を起こすケースが目立ちました。

更には、振り込め詐欺や違法薬物の売買などの犯罪行為を行うケースが多く、無関係な一般人を巻き込むなど凶悪性の高さが問題視されました。

カラーギャングの多い地域

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首都圏では、新宿歌舞伎町、池袋から自然発生したカラーギャング。当時、日本国内には300人以上の規模を誇るカラーギャングも存在しました。ここでは地域別の特徴を見ていきましょう。

埼玉・池袋など

出典:PhotoAC

首都圏の繫華街から離れた埼玉・千葉などにもカラーギャングが次々と誕生しました。元々、埼玉千葉付近には暴走族など不良少年集団が多かった地域性も相まって、暴走族からのドロップアウト組の流入がカラーギャング拡大に一役買った形となりました。

地方にも

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ピーク時には日本の各地に伝播したカラーギャング文化。神奈川や長野、福岡などの郊外にも次々と新グループが生まれました。関東地方のカラーギャングも郊外のカラーギャングも元々、そういった不良文化が色濃い地域であったことから定着しやすい土地柄だと言えます。

有名なカラーギャング

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関東圏内には大小様々なカラーギャングが存在しましたが、中でも取り分けて全国的に有名なカラーギャングをご紹介します。

パズル

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埼玉県東松山市を拠点とするカラーギャング。チームカラーは「赤」。メンバーの年齢はは15~18歳までで、在籍メンバーは30人弱ほどだったと言います。パズルのリーダーを務める人物は格闘技経験者でした。主に東武東上線 東松山駅や高坂駅前にたむろし、毎週土曜の午後9時に集会と称した集まりがありました。

街を徘徊しては気に入らない人に因縁をつけ恐喝し、更には万引き、バイク窃盗などを繰り返し、警察沙汰の騒ぎも頻繫に起こしました。

ゼロス

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埼玉県草加市を拠点とする無国籍カラーギャング。チームカラーは「黒」。10ヵ国以上の人間が集う大規模なギャングチームであり、外国人である事からイジメや差別を受けていたメンバーが多く在籍していました。幹部メンバーも外国人で固められており、近隣地域の暴走族との諍いが絶えないグループでした。

メンバーの一人が人気テレビ番組に出演したことにより一躍有名なグループとなり、無関係な者がゼロスのメンバーだと吹聴する事も多かったそうです。

カラーギャングでは内部抗争が多発

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