まだ生きてる!?絶滅した巨鳥ジャイアントモアを徹底解説!写真や剥製も公開

ニュージーランドのオークランド博物館では、ジャイアントモアの剥製を見ることができます。あの巨体の隣に立ったらどんな気持ちがするものなのでしょう。ぜひ見に行ってみたいものですね。ここからいくつかご紹介していきます。

ジャイアントモアの剥製写真①

こちらの剥製は骨格から復元されたものとなっています。首まで全身を覆うふさふさの茶色の羽毛はダチョウよりもキーウィやエミューに近そうですね。博物館を訪れる人々を天井近くから見下ろしています。

ジャイアントモアの剥製写真②

こちらはハーストイーグルとともに展示されています。背後から鋭い鉤爪を広げて襲いかかるハーストイーグル。遥か昔のニュージーランドで、このように巨大な鳥たちが死闘を繰り広げていたのかもしれません。

ジャイアントモア復活への試み

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マンモスなどで試みられているように、実はジャイアントモアも現代に蘇らせることができないものかと研究が進められています。しかし現在のところ、幾つかの理由から少々難易度が高いと考えられているようです。それはなぜなのでしょうか。

見つかっているたくさんの卵

これまでに見つかっているジャイアントモアの完全な状態の卵は30個以上にのぼります。そのためDNAを取り出すことは可能なようですが、既存のクローン技術では卵の殻の存在と、またダチョウよりも大きいその卵のサイズが足かせとなっているようです。

他の鳥の卵を母体としてジャイアントモアの卵から取り出したDNAで胚を育成しようとしても、せっかくの母体となる卵が小さすぎては十分に成長させることができません。今後の技術の進歩に期待したいところですね。

実はジャイアントモアは生存している?

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絶滅したとされているジャイアントモアですが、実はまだどこかで生きてるのではないかという意見が根強くあります。それはなぜなのでしょう。ここからはジャイアントモアが生きている可能性についてご紹介していきます。

目撃情報多数!

これは2017年の目撃情報のひとつで、林の中をジャイアントモアのような大きな鳥が歩いていく様子が映されています。悠然と歩く姿が見て取れますね。実はこのように、ほとんどが確証は得られないものではあるものの、今でも数々のジャイアントモアの目撃情報が寄せられているのです。

クック海峡の島々に生存の可能性が

ニュージーランドの2つの大きな島の間を流れ、国の南北を隔てているクック海峡。そこに点在する島々に、ジャイアントモアがいるのではないかという説があります。あのリチャード・オーウェンも自身の論文の中で、そのような噂があることについて触れています。

オーウェンが絶滅しているとしたタカへという鳥なども、何年も経った後にやはり生きていたと発見されたことがありましたので、もしかしたらジャイアントモアも発見されることがあるかもしれません。

ニュージーランドの南島にも可能性が

一般の人々からの目撃情報だけでなく、現在でも様々な学者によって示唆されるジャイアントモア生存の可能性。1996年、オーストラリアの博物学者たちによって、大規模な調査がなされました。その際にもある学者は、ニュージーランドの南東に今も残る原生林に、もしかするとジャイアントモアはまだ住んでいるかもしれないと語ったそうです。

ジャイアントモアはまだ生きているかも!

今日でも目撃情報が上がるたびに大きな話題となるジャイアントモア。このことからも注目度の高さが伺えますし、ジャイアントモアがまだどこかで生きているのではないかという、人々の願いにも似た期待感が伝わってきます。いつの日か私たちが、あの巨大な鳥を実際に見上げられる日がやってくるかもしれませんね。

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