またホッキョクウサギは野生動物であり、施設等の管理を受けていないということで、衛生条件的にも問題があります。
カナダからの輸入は「家畜用ウサギに限る」
たとえば生息地のひとつであるカナダの場合、施設に徹底管理され、その上で検査をクリアした個体でなければ輸出は許可されません。
野生動物がこれらの条件にあてはまることはほぼ無く、実質、家畜用に育てられたウサギが持ち出しの限界ということになります。
ホッキョクウサギの運動能力と飼育の限界
どうにかこの国に輸入できたところで、適切な飼育環境を用意することは極めて困難です。ホッキョクウサギは時速60kmで走れるような動物です。
彼らは普段から凄まじい運動量を必要としており、たとえサッカー場を用意しても足りないとされています。人工的環境でストレスなく飼育することは不可能でしょう。
かわいいホッキョクウサギも貴重な食糧源
大変ユニークな姿のホッキョクウサギですが、生息地の先住民にとっては立派な資源であり生活の糧となっています。
では地元ではいったいどのような形で活用されているのでしょうか?その一例を次から紹介していきます。
ホッキョクウサギを食糧とする原住民
基本の利用法のひとつは、食糧です。ホッキョクウサギの生息地域は、動植物が豊かであるとは言いづらい環境です。
動物の血肉から摂取するタンパク質やビタミンは大変貴重な食料源であり、先住民の生活には決して欠かせないものなのです。
ホッキョクウサギの毛皮
また、その肉だけでなく毛皮も活用されています。北限の生物はその厳しい環境に耐えるため、非常に高密度な体毛を持って生まれます。
皮も頑丈なため防寒性に優れており、極寒の地に暮らす人間たちには非常にありがたい素材なのです。
夏にはブルーグレイに毛変わり
雪のように純白の姿が魅力のホッキョクウサギも、夏の到来と共に生え変わった毛はブルーグレーに衣替えです。
夏には雪がなくなり、白いままでは岩場で目立ってしまうため、周囲の風景と違和感のない色に変化するのです。
世界の○○すぎる動物たち
足の長すぎる動物たち以外にも、世界にはいろんなものが〇〇すぎる、ものスゴい動物たちがたくさんいます。
次からは、日常ではまずお目にかかることのない、私たちの度肝を抜いていく超ワールドクラスアニマルをご覧ください。