「オーブ写真」の「オーブ」とは?
「オーブ」とは、ときどき写真や映像に映り込む、丸い「光の玉」のことを指します。英語では「Orb」というスペルで、意味はそのまま「球体」です。オーブがいったい何者かを、まずはその特徴的な見た目から読み解いていきましょう。
「たまゆら」とも言われる「霊魂」
オーブの正体は「霊魂」である、という説はよく耳にすることでしょう。「スピリット」とも称されます。この説とは反対に、すべてのオーブは、「光の反射」により生ずるものだ、との主張もあります。
「たまゆら(玉響)」の語源を調べると、『万葉集』にたどりつきます。「玉響」とは、ほんのわずかな時間を指すことばです。「玉」という形の特徴と、肉眼でとらえることのできない速さで動くという性質から、「オーブ」と同等の語として扱われます。
さまざまな形や色がある
オーブに伴う色に関した情報は、後ほど解説を加えます。どういった形をしているか?ほとんどは球体、円形です。知性や何らかの「メッセージ」を持つものの象徴として扱われます。六角形やら角ばったものも見受けられますが、それはレンズの種類によって意図的に変形させた「光の玉」です。
「円」とは「永遠の魂」を象徴する形であり、抵抗のない形のため、空中をすばやく移動できるのが利点です。移動速度は毎秒50㎝~2m、急激な変化を繰り返しながら不規則に動き回るのが特徴のようです。
必ず撮れるわけではない
そこで一度、オーブを収められたからといって、同じ場所で何度もオーブが入り込むとは限りません。その地に、土地神様が祀られていたり、霊の存在を確信できる、もしくはとても良い気の流れを感じる…という場所なら、撮れる確率は高まるようです。
オーブの正体と光の関係
先にも触れたように、光の具合で、オーブが点々と映える写真、もしくは映像の撮影を成功させる手法もあります。それでもオーブが気になって仕方がない方のために、いかなる条件がそろうと、「光の玉」が入ってしまうのかをお話します。
オーブを「撮る」ための条件
オーブは特定の条件下で撮りやすくなります。とくに、湿度が高い場所において、撮影した際のフラッシュが、空気に漂っているほこりや水滴に反射し、「光の玉」が写真に出現します。カメラレンズの表面が汚れていても、同様の現象が起こります。
本物と偽物の差は?
本物か偽物かという判別は、かなり難しいところです。本物か否かの基準として、フラッシュを焚かずに撮れたモノは、霊魂の具現化だという説、動画などで単体で現れ、自然の成せない軌道を描いて動き回る光の玉は本物である、などとも語られます。
このようなお話をするのも、「オーブ」というモノに対する見方は、真っ二つに分かれた現状だからです。そこに実在する霊を写した!という考えをもつ方もいれば、カメラに詳しく、オーブは意図的に撮れると、科学的な見地から、説明ができる方も居ます。どちらの意見も聞き入れる事が大切です。
オーブに伴う色の謎
これから、オーブに伴う色の謎を、ひとつずつ説明していきますが、色の解説に移る前に、オカルトと化学の二通りの視点から、この発色・発光の謎について考えていきましょう。どちらの視点も兼ね備えるからこそ、ほんとうに、本物のオーブに辿りつくことが、可能となるのかもしれません。
「イオン・ボール」説
一説として紹介するのは、オーブとは「イオン・ボール」と称された、「陰陽の勾玉」のような形をした物質の組み合わせである、という一風変わった説です。ちょうど陰陽道の記号です、勾玉が合わさって、円になるというわけです。空から降り出す「宇宙線」を浴びて、「イオン・ボール」こと「オーブ」は生成されていくのです。
そのイオン・ボールが、「撮影者」のオーラに「共鳴」した結果、イオン・ボールに「核」ができ、色が発生、撮影可能になるのです。そのため、自分自身のオーラに穢れがあったら、イオン・ボールにうまく反映されないのです。
カメラ・色の三原色
カメラの内部では、色の三原色である「赤(Red)」、「緑(Green)」、「青(Blue)」が作用しあい、色を生みます。オーブは、複数の色を掛け合わせた結果生まれた、光の芸術と言えましょう。
こういった色の具合は、レンズの種類によって意識的に左右することも可能です。写真の雰囲気をよくするために、「光の玉」を写す技法も実在します。その点も踏まえて、オーブの「色」に言及します。
オーブの色の意味をご紹介①白系
「白」に、どういう印象を持つでしょうか?清潔で、純粋で、洗練された印象であったり、「白紙に戻す」の言葉から連想して、スタート地点からやり直す、まっさらなイメージを抱く方もいるでしょう。白系の色に輝く、オーブからの声を紐解きましょう。
白(銀)色のオーブは「神様」に近いもの
「白のオーブ」は、浄化された高尚な霊魂で、ご先祖様とされることが多いです。見守ってもらっている証です。銀色っぽい輝きをみせた対象については、これから幸運が訪れるという暗示であったり、行動を積極的に起こしていくべきだという報せです。
ここからは、色に託された意味とは別の見地で解説します。色の三原色は、すべてが重なり「白」になります。「白」がいちばん、表に出やすい色なのです。。そのため、どのカメラで撮ろうとも、「光の玉」が白である確率が高いのです。
透明なオーブは何かを訴えている
色の無い、透明のモノは、その撮影場所か、被写体の周囲に居る霊が何かを訴えかけてきている証だと云われています。悪さをすることは無いでしょうが、何かを訴えてきているので、心当たりが無いか考えてみましょう。
透明なオーブにみえる「光の玉」をカメラで意図的に撮るには、手で光を遮って水滴を対象にシャッターを切ると、一応、「透明な玉」をカメラに収めることはできます。ちなみに、光を手で遮って、反射をおさえる行動は、「ハレ切り」と言われる、撮影技法のひとつです。
オーブの色の意味をご紹介②寒色系
ここでは寒色系のなかでも、「青と緑」のオーブに絞ってお話します。青や緑は、よく「精神的な癒しの色」と解釈され、用いられます。自然界にも多い色ですね。加えて、色の三原色のうちの二色です。青と緑という色に、なにか意味が隠れているのか、探ります。
青色のオーブは「導くもの」
青く現れるオーブは、高貴な霊魂で、強い癒しの力を持つと云われます。その撮影された土地が、良い状態であることを示します。オーブと共に写った人のことも、良い状態へと導くそうです。話はカメラへと変わりますが、光の反射対策がしっかりされたレンズでは、青く発色するケースも有ります。
緑色のオーブは「森の精霊」
緑のオーブは、森や山、あらゆる自然に潜む妖精たちが出てきた姿だと云われています。また、その加護を受けて対人関係の面で運が良くなる…という噂も囁かれます。しかし森でシャッターを切っても、白の球体ばかりで、緑はあまり出てきません。
ちなみに、写真のの専門用語における、こういった「緑の玉」の呼び名は、「ゴースト」です。緑の玉が出てしまうのは、レンズの反射対策が甘い証拠です。また、スマートフォンで空を撮ると、緑の玉はよく出ます。
オーブの色の意味をご紹介③暖色系
次は、暖色系のオーブ、赤、オレンジ、ピンク、黄のオーブ、それぞれについて説明を加えます。かつてのフィルム式カメラで写真を撮る際、赤の光の波長は、どう対策をとっても軽減が難しく、よく撮れたのです。そうは言っても、怖い意味を持つ光だとしたら、いやでも気になりますよね。簡潔に解説します。
赤色のオーブは「危険な存在」
赤が不穏な色、怒りを象徴するという話は、よく耳にします。成仏できない霊魂が寄ってきているので、何か悪い出来事が起きないか、警戒して過ごすべきです。また、その土地を荒らしたり、無礼な行為をはたらいた場合は、霊の逆鱗に触れたおそれがあるので、誠心誠意あやまりましょう。
デジタルカメラが普及したため、最近では、赤い閃光を捕らえることの方が珍しくなりました。同時に、写真で怯える人の数も減りました。仮に赤の「光の玉」を収めてしまった時、少しでも心当たりがあれば、自身の行動を見直して下さい。
オレンジのオーブは「警告」
一見温かみがあり、包み込んでくれそうな印象のオレンジ色ですが、自分の身に危険が迫りくることを報せる色です。実は、赤よりも警告の意味合いが強いようです。今現在、誰かに対して恨みをもっている、もしくは恨まれている人のちかくに湧きやすいとの云われもあります。
色の三原則の図のうち、「赤(R)」と「緑(G)」が重なり黄色になった部分の、Rよりの地点で発生する色は、オレンジに近くなります。しかし、普通のレンズでは簡単に撮れません。胸騒ぎがするなら、気を付けるに越したことは無いです。
ピンクのオーブは「守ってくれる存在」
ピンクには、穏やかで優しい気持ちにさせてくれる印象や、愛情深いイメージを持ちます。ピンクの色に具現化した霊魂も、そのようなイメージを裏切りません。強大な力で守ろうとしてくれる、高い位の霊魂とのことです。
この色は、めったにお目にかかれません。色の三原則の中でも、ピンクは、「赤(R)」と「青(B)」とが重なって、紫になる範囲のうち、ピンクは一部です。具体的な発色の方法は不明ですが、自然光で撮るのは難しそうです。
黄色のオーブは「守護霊」
黄色には、元気でハツラツとした印象を受けますね。その力強い色の印象の通り、黄色のオーブは、守護霊が堅く守ってくれている現れだそうです。輝かしいイメージもあり、金運アップのアイテムには黄色が使用されることもよくあります。実は黄色のオーブにはお金の入りが良くなるとの暗示でもあるそうです。
色の三原色のうち、「赤(R)」と「緑(G)」の重なった部分に、黄色の「光の玉」の発色は、白にものすごく近いので、黄色をピックアップするのは難しそうです。スピリチュアルな観点から見ても、黄色の光が写るというのはかなり幸運なことのようです。
オーブの色をご紹介④黒系
黒っぽい色を好んで身にまとう方も多く、今では「黒系統」の印象もさほど悪くはないでしょう。しかし、「黒」という色が芸術や映画などで好んで使われる場合を考えると、やはり「ホラー」がテーマのときが圧倒的です。そんなホラーによく用いられる配色たちは、どのような意味を持つのでしょうか。
黒色のオーブは「不吉な予感」
前置きでも話した通り、「イメージ通り」の暗示をしてくれます。悪い気の流れる場所、例えば荒らされた心霊スポットだったり、凄惨な事件の現場であったり…そういった空間で、よく写るようです。