八坂神社って京都のじゃないの?とお思いになる方も多いと思いますので先にご紹介させていただきますと、八坂神社というものは素戔嗚尊(スサノオ)を祭神とする神社のことを指します。京都の祗園にある八坂神社はその総本山ということになります。牛首村のは全国3000余ある八坂神社のうちの1つです。
また、なぜ牛頭天王?という疑問もあるでしょう。牛頭天王は素戔嗚尊と同一視されており、牛頭天王と呼ぶところも多く存在します。牛首村もその1つ。牛頭天王がその名の通り首から上が牛だったためその名を頂いて牛首となりました。
牛頭天王はどんな神様?
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一言で言うと疫病の神です。とてつもなく強い力を持っており、丁重に祀ると疫病を退けてくれるとされますが粗末に扱うとその逆…という色々な神話や昔話で生贄を要求してくる系神様とよく似ています。
神話の中にもその性質がよく表れた話があり、老人に化けて一晩泊めてくれと頼んだ牛頭天王を金持ちのくせに泊めなかった一家を村ごと疫病で皆殺しにし、貧しいながらも丁寧にもてなした一家を唯一疫病から救ったという神話があります。かなり破天荒ではありますが義に厚い神様ではあるように思えます。
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都市伝説「牛の首」との関係は?
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牛首トンネルと聞いて都市伝説に詳しい方なら都市伝説「牛の首」が頭をよぎったのではないでしょうか。ここでは似た名を持つが全然違う2つのお話しの意外な接点をご紹介していきたいと思います。
トンネルは関係ないが牛頭天王は関係あり!
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牛頭天王が素戔嗚尊と同一視されているということは前述させていただきましたが、ここに大きな符号点があります。ですがこの符号点をしっかり理解していただくためにはまず牛の首の都市伝説を知ってもらう必要があります。少し脱線しますがこの関連はとても興味深いので是非次項お付き合いください。
都市伝説「牛の首」とは?
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牛の首の都市伝説は聞くと3日で死んでしまうとされ作者自身も多く語ることのないまま死んでしまい題名と死ぬほど怖いということだけが伝わってしまった都市伝説となっております。しかし最近はその死ぬほど怖い話はこれではないかという説がたくさん出てきています。
天保の飢饉を語り継ぐための話だったのでは?
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小学校の歴史で習ったでしょう天保の飢饉(または天保の大飢饉)。作者が亡くなるまで語られることのなかった牛の首都市伝説の怖い話は、この飢饉の凄惨さを伝えるために考えられた話ではないかという説があります。
ある日隣村から牛頭の男が迷い込んで来るが、隣村の人間がその男を連れ戻しに現れ「これは牛追いの祭りだ」といって連れ帰ってしまうというもの。人間に牛の頭を被せ殺し、食べることで罪悪感を減らしていたのではないかと考えられています。確かに恐ろしい話です。