なお、UMAについての詳しい記事はこちらもどうぞ。
旅館の座敷わらしは守り神?それとも悪霊?
本当のところ、もたらしてくれるのは災いなのでしょうか。それとも幸運なのでしょうか。これにはケースバイケースなところもあり一概にどちらとも言えません、良い面も悪い面も持ち合わせているようです。
座敷わらしがいる家は繁栄する
家に居つくと福をもたらしてくれると信じられており、現代においても呼び込もうとする風習が色濃く残る地域が存在します。岩手県二戸市ではおもちゃを置いた子どもが好むような小部屋を作って家に招こうとする風習が残っています。
座敷わらしが出て行くと家が潰れる
一方で家を出て行くと家が没落すると言われ、多くのエピソードが残されています。「資産家の家が没落した」「食中毒で一家全滅した」など、内容も生々しいものばかりです。
こうしたことから、家に住みつく福の神、もしくは守護霊的な一面があるともいえます。
座敷わらしがいる旅館の火災は「幸運」との見方も
「緑風荘」の火災のように火事はむしろ幸運だったとする見方はこれだけではありません。もともと火の神として祀ってあったところでは、火事に見舞われた際にどういうわけかそこだけ被害を免れたといったエピソードも残されています。
座敷わらしに会える旅館は日本各地に存在する
どうしてもマスコミに取り上げられるのが岩手県をはじめとする東北地方の旅館ばかりなために、北日本にのみ存在しているように思われがちですが、実は全国に点在しています。
ここでは伝承のある旅館をまとめていますので、興味を持った人はぜひ近くの旅館に出かけてみてはいかがでしょう。
北は岩手から南は九州まで
やはりもっとも有名なところになると岩手県であり、東北地方には他にも山形県や福島県にも言い伝えのある旅館が存在しています。
また北関東だと群馬県、中部は岐阜県、北陸は新潟県、意外性なところだと愛媛県にもあります。さらに九州では大分や鹿児島でも出会える宿として存在しています。
目撃談がダンツで多いのは岩手県
岩手県は旅館数や目撃談が他県に比べてもっとも多いのが特徴です。この後、詳しく紹介する緑風荘のある金田一温泉には他にも出会える旅館があり、また民話や伝承で有名な遠野市にも2軒あります。
さらに盛岡市の割と中心部にも有名な宿が存在しており、こちらもこの後詳しく紹介します。
座敷わらしに会える旅館でも特に有名な宿①旅館 菅原別館
岩手県内でもっとも栄えている盛岡市。ここに出会えることで大変有名な旅館があります。ここの特徴はどの部屋に関係なく出会える可能性があると言われており、さらに部屋だけではなく食堂や浴場にも現れるとされています。一体どんな旅館なのか見ていきましょう。
テレビでも度々紹介される人気の旅館
菅原別館は「出世の宿」とも呼ばれています。中でも24番の客室はもっとも出会える確率が高いと度々テレビや雑誌などで取り上げられるため、一番予約が困難な部屋になっています。
基本的に予約は1年先までいっぱいのようですので、気になる方はまずは問い合わせてみることをおすすめします。
出世や火の守り神
不思議な体験だけではなく、その姿を目にすると出世をすると言われています。出現率の高い24番の客室は「出世の間」とも呼ばれ、所狭しと宿泊者が持参したぬいぐるみやおもちゃが置かれています。
また火事から家屋を守ったことや火事の前触れを報せれくれることから火の守り神としても崇められています。